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SKETCH
- Book of GROUND ANGEL -

2004.12.19 Zepp Osaka

< vol.3 >


■MC(一人芝居つき)


新アルバムについて。
義理の弟がプロデュース。コンダ君が編曲。とアルバムについての説明をはじめる。

石井さん:
「しかし、金ちゃんが、厳しくてねー(爆)、
夜中の4時くらいまで延々説教されたこともありましたよ、4時ですよ〜(笑)。
『テッペイちゃん、もう少し人生ちゃんとやんにゃきゃダメだよ。』(爆)
なんことを言われるわけですよ!(会場、爆笑)

歌詞も何度もやり直しさせられまして(笑)。
『テッペイちゃん、本当に言いたいことを書こうよ。』って、書き換えさせられるわけです(爆)。

それもですよ、"もう今日はいよいよ歌入れだ、っていう時になってですよ、
僕がこうやって、♪君の瞳が〜♪とか気持ちよく歌ってたら、
ブースの向こうから『ちょっとちょっとテッペイちゃん』って呼ばれまして、
プロデューサーですから(笑)、僕も、『はい、何ですか?』って。
そしたらですね、『ああ、ここんとの歌詞だけど、ちょっとやり直そうか。』って
もう歌入れなんですよ。そんな時に、言うんですよ!
『え?やり直すの?』
って、僕はこう、、コンダの顔を見ると、あいつも"そうだそうだ"って顔してるし、
(コンダ氏受ける)…… 俺の味方はいなかったですねぇ、孤独でした(笑)。

あ、ここから長くなるんで座って下さい(笑)。その硬い椅子に(爆)。

男と女、オカマトオナベ、男と女ってのは難しい。
女は産まなきゃいけない、男は出すだけ…… 、分かり合えるわけがない(爆)。
ボンペイの遺跡に、"あの女を返せ"って書いてあるそうです。
3000年前のことですよ。そんな昔から男と女は同じことを繰り返してんですね。
所詮分かりっこないんだけど、分かろうとしてしまう──。

(一人芝居モードへ)
冬の…… 冷たい、埠頭ですよ。
大阪にも埠頭があるけど、えっと、…… どこでもいいや(笑)

「で、どうするんだよ。」男が言う。女はだまってうつむく。
「どうするんだよ。」、二度聞く。
「私だって分からないわ。」
…… 別れ話だったんですねー。
男は、何とか止め、っていうんですか? こんな形の……
鉄のおちんちんみたいなやつですね、そこにこう、足をのせてタバコを吸う。
(ここで思わずマドロスさんを連想)

「帰ろうや。」
「ひとりで帰って。」
「どうやてこんなところから帰るって言うんだよ!」
「歩いて帰るわ!」
「乗れよ。」
「嫌よ。」
男が女を追う、女が逃げる、車のまわりをこうやってクルクル回る(笑)。

男はさっさと車に乗ってしまう。
女は何か独り言をいってる。
何を言ってるか聞こえず、口だけが動いている。
気になって、窓を開けてみた。

女は、「愛してる…… 愛してる…… 愛してる…… 」
と、繰り返していた。

思わず外へ出て、…… クルクル回りながら(笑)、女を追う。
そして──、(抱きとめようとする仕草)

じゃ、次の曲──(爆)
「ええーーーー!」
「へへへへっぇ (むっちゃ嬉しそう。)── 『SCENRIO』 」

この曲は嬉しかった。


■SCENARIO
■悲しい色やね



「SCENARIO」は大好きな曲ですが、聴くのはART NUDE2002以来?
間奏でフィンガースナップがマイクを通し聞こえてくるのがイイ。

SCENARIOの余韻が残る中、音に紛れるようにして石井さんが何か言っている。
「アカン、負けたらアカンて。」 一瞬、KAMAKAMAを連想(笑)。

そこへ情感溢れるイントロが、もしや…… ?
その予感的中〜。「悲しい色やね」

もうこれは絶品でしょう!この日のかすれ声が曲にピッタリです。
視線もよくて気持ちが曲に乗ってきてる感じ。
照明はグリーンとオレンジで、これも素敵でした。
 
曲が終わった後も、尚も言っている、
「逃げたらアカン、アカンで(笑)。」すごく可愛い言い方
自分自身への激励にも取れるような…… 。


■MC
■LINE
■GARDEN ROSE
■OH MY ANGEL
■ソーゼツ



MCではニューアルバムに収められた曲の紹介。
石井さんの声が涙声に聞こえる。

「LINE」は50年代の歌謡曲風といった趣き。
後ろの映像は英字新聞の映像でした。

「GARDEN ROSE」はロック調。 白バラの映像。
シャウトしたり、ぴょんぴょん跳んだりと激しい石井さんでした。
この2曲、ともに歌詞はほとんど分からず、ノリにもついていけませんでした(悲)。

ここから、ノレる曲が2曲続きます。みんな大いにノッて下さい。
というわけで──、
聞こえてきたイントロは「OH MY ANGEL」

《ひゃー、嬉しい。》
ここで、ようやくモヤモヤ発散できました。
進歩がないと言われようが、深みがないと言われようが、
石井さんのステージには、やっぱりどこかでコレを求めてしまいます。
華麗で激しい脳ミソ100グラムの世界──(劇爆)

そして、「ソーゼツ」で畳み掛ける。
横浜、名古屋ではやらなかったらしい。そのためノリが尻切れトンボ状態だったのを
きっちりフォローしてきた模様。
ダンサーが欲しいと思ったけど、もちろん客席は関係なしにガンガンです(笑)。
ラストに、客席に身を乗り出すようにしてサングラスを取り、
ギラギラの眼光をサービスして退場。

即座にアンコールの手拍子。


(アンコール1)
■テンシノササヤキ
■未完成の自画像
■カーテンコール



メンバー登場。
暗い中にポツポツと明かりが点り、星空のイメージ。

そして石井さん登場。
茶色のコートを脱ぎ、代わりに黒いジャケットを。背中には小さめの白い羽。
黒の帽子。そしてその帽子の両サイドにも羽の飾りがありました。
(エンジェルショーのいでたちと比べると、羽が小ぶりに、ホンモノ仕様になり、
天使の輪っかがなくなりました)

手に光の玉を持って、ゆったりとおでましになる。
ヨン様もかなわない麗しいそのお姿──(爆)
サングラスはなし。羽がそよぐ映像をバックに切々と歌う表情がよく分かる。
サビが高音域なので、どうだろう、、と心配してましたが、そこはさすがに歌いきってくれました。
歌が終わり、客席に背を向けた石井さんは、二歩三歩と中央のオブジェへ近づいていき、
手にもった光の玉をそっとオブジェの足元へと転がす。戻って一礼。

拍手の中、石井さんは下手から、額縁の枠だけのオブジェを引っ張ってくる。

石井さん:
「ええ、次の曲なんですけども、僕、米米の頃からいっぺんこういうの(額縁で歌うことか?)
やってみたかったんですね。
自画像っていうのはとても難しくて、自分の顔はね、いくら描いても
もっと違うハズだ、ってなかなか納得できるものを描けないもんなんです。
まあ、人間っていうのはねぇ、こうやって幾つになっても七転八倒するわけですよ。
そんな自分への応援歌ということで、今から歌うはね、
きっとみんなにとっても心の応援歌になるんじゃないかなー、と思ってます。
それでは聴いてください。」

額縁のオブジェの後ろに立ち、自分を自画像に見立てる。
歌詞はよく覚えてないのですが、明るめの曲調でいい感じの曲でした。
歌う石井さんも客席を隈なく見渡しながら、想いを込めて歌っているのが分かる。

この最後の曲がよかったので、ちょっと迷ったものの、
やはり今日のステージにはスタンディング・オベーションはないだろうと思っておりました。
ところが、歌が終わり、客席がみんな立ち上がったので、私もそれに促される格好に。

メンバー整列。礼。そして退場。

客席の反応が嬉しかったのか、引っ込み際、意外なところで、生声「サンキュー!」
再びアンコール。


(アンコール2)
■MC
■心の言葉



石井さん登場。
出てきたと思ったら、額縁を引っ張ってすぐに退場するそぶり。

「ええーーーー」

すぐに戻ってきて、「ダブル・アンコールありがとう!」と拍手に応える。
「大阪大好き〜!
大阪はいつもあったかく迎えてくれて本当にありがとう。」
石井さんの表情が何かホッとしたような、じーんとしているような、そんな雰囲気が感じられる。

「ええと、この後ね、8月にライブをやります。
俺、こういう(ステージと客席が近い)関係が大好きなんで、
またライブハウスでやってみようと思ってます。
その後でね、秋冬に大きなところでパーーーっとやってみようかなと思ってますんで。
ま、期待していて下さい。

それとね、今横浜の赤レンガ倉庫というところでは GROUND ANGEL を開催中ですんで、
東京方面へ遊びに行く機会があったら是非足を伸ばしてみて下さい。

えっと、アンコールなんですけど、曲を用意してないので、2回目になるんですけど、「心の言葉」を。
次のシングルになる予定の曲ですので、是非聴いてください。

俺、長渕とかのコンサート行ってさー、こういうの、ちょっとやってみたくて。
ということで、「左右に手を振る」のと「拳突き上げ」を客席にリクエスト。
練習までしてスタンバイOK。

曲が始まると同時にもう手を左右に振り始める。
ちょっとガニ股ぎみ。オヤジっぽい仕草(笑)。
ひとしきり、手を振らせておいて、その手を休める石井さん。
顔は、ニマーーっと笑っている。

ん?と思ったら、サビに突入すると同時に、「拳」にチェンジ。
恥ずかしそうな嬉しそうな表情がオチャメです(笑)。

サビが終わるとまた左右に戻る。
しかし、案外キツイ(笑)。
途中、痛そうに顔をしかめてて、ブルン腕をと振り、肩を回す石井氏に爆笑。

こっちはちゃんとやってるっていうのに、石井さんはと言えば、ところどころ休みがちになり、
ちゃっかりサボっている。
で、肩より上へ手を上げるのが嫌になったと見えて、どうするかと思ったら、
五木ひろし風"コブシ"を繰り出した〜(大爆)。
会場はほのぼのとした笑いに包まれて幕となりました。

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