陰陽師収録 第三話のSpoilerっスから、良い子は読んじゃダメだよ。
上弦の月が、大きく中天から西に傾いていた。
この記述には謎がある。後述から日付は太陰暦7月3日、
通常、三日月は月齢2(3日)、上弦の月は月齢6〜7(7〜8日)である。
太陰暦7月3日であれば三日月でなければならない。
しかし、博雅にも、低く差してくる月光の色や、星を宿した草の露は見てとれる。
庭を渡る風に、それらの草や葉が、闇の中でさわさわと鳴る気配も、博雅には心地よい。
文月−−−
太陰暦でいう七月の三日の晩であった。
現代ならば、八月に入ったかどうかというところである。
太陰暦7月3で太陽暦8月初頭と云う条件で考える。
後述の博雅の感想から
『玄象といふ琵琶鬼のために盗らるること』以後の事件と仮定し、最短であると考えると、
応和 2年7月3日(ユリウス暦962年8月5日)となる。
「その忠輔が、おれの母方の遠縁にあたる人物でな−−−」
「ほほう。武士の血をひいているか−−−」
ユリウス暦 | 和暦 | 記事 |
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962-06-** | 応和2年5月頃 | 黒川主、綾子の元へ通いだす。 |
962-08-05 | 応和2年7月3日 | 博雅、晴明の屋敷に行く。 黒川主捕まる。 |
962-08-06 | 応和2年7月4日 | 黒川主放される。 |