24. 木工事(1)

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■2002年3月7日(木曜日)

土間コンクリートが打たれていました。

■2002年3月13日(水曜日)

大工さんが入り、2F・3Fの床レベラーの上に木工事用のラインを引いていました。いよいよ木工事が始まります。前の現場が一段落したと言うことで、木工事は15日から本格的に始まるそうです。

■2002年3月14日(木曜日)

雨樋の取り付けが行われました。雨樋は松下電工製でした。カラーはブラウンです。

・再び基礎コンクリート強度について

昨日、旭化成ホームズの監督さんより、基礎コンクリートの4週強度試験の報告書がファックスで届きました。右はその報告書です。(クリックで拡大画面が開きます)
日本建築学会の「建築工事標準仕様書(JASS5)」(1997年改定)では、コンクリート耐久設計基準強度の最低基準を24N/ミリ平方メートル以上とし、さらに3N/ミリ平方メートルの割増をした27N/ミリ平方メートルを品質基準強度と定めています。これは構造体の大規模な補修を必要としないことを予定できる期間が65年、継続使用のためには構造体の大規模な補修が必要となることが予想される期間として100年という基準に該当するものです。(普通ポルトランドセメントの場合)

ただし、これはコンクリートの打込みから28日後までの期間の予想平均気温が16度以上の場合の基準で、これを下回る場合には下記のような「温度補正値」を加える必要があります。

コンクリートの打込みから28日後までの期間の予想平均気温の範囲(℃)

16℃以上

8℃以上
16℃未満

 3℃以上
8℃未満

  1.8℃以上   3℃未満

適要期間

5/1〜10/1

3/17〜4/30
10/2〜11/13

2/7〜3/16
11/14〜12/27

12/28〜2/6

コンクリート強度の気温による補正値Tの標準値(N/mm2)

0

3

6

*

設計基準強度

品質基準強度

レディーミクストコンクリートの呼び強度

18

21

21

24

27

*

21

24

24

27

30

*

24

27

27

30

33

*
*JASS5による気温による強度補正値の上限は6N/mm2。12/28〜2/6の期間は、構造体コンクリートの温度履歴、養生方法、管理材齢の延長等を考慮して協議するとされています。

さて、我が家のコンクリート強度試験報告書にこの基準を当てはめてみると、「温度補正値T=6.0N/mm2」とあることから、打設後28日間の平均気温が3度〜8度未満のランクに準拠した強度設計であることがわかります。試験体の採取日(つまり生コンの打設日)は2月4日でしたので、養生期間の大部分が該当するということでこの基準が適用されたものと思われます。
使用された生コンは「呼び強度=33」で調合されたものですので、上記の補正値を考慮すれば「設計基準強度」が24N/mm2、「品質基準強度」で27N/mm2に該当します。建築用鉄筋コンクリートに使用される生コンの強度としては標準的な強度で、設計上の「大規模補修不要予定期間」は65年、「供用限界期間」は100年であることがわかります。特に我家にだけ強度の高いコンクリートを使用してくれたわけではないようです。

これに対して試験報告書によると、圧縮試験で測定された強度は供試体1が50.2N/mm2、供試体2が47.7N/mm2、供試体3が49.0N/mm2で「圧縮強度平均値F」は49.0N/mm2と、「品質基準強度Fq=27.0N/mm2」を大きく上回る強度が得られていることが示されています。この数値はサンプリングによる観測値なので、現実の基礎コンクリートの強度は統計的推定によって確率的に計算した「推定値」で語らなければなりませんが、少なくとも49.0N/mm2を中心とした一定の幅を持った数値であることに違いはありません。この強度は一般に「高強度コンクリート」と呼ばれ、高層ビルなどに使用されるものに匹敵する数値です。監督さんによれば普通はこれほど高い強度が出ることは少ないそうです。

なぜこのような高い強度が得られたのでしょう。
その 要因として、
 (1)工事日程の都合から“早強”タイプのコンクリートが使用されたこと、
 (2)打設後、平年に比べて気温の高い日が多かった(この冬は記録的な暖冬だった)こと、
などが相乗的に作用しているのではないかと推察されます。
因みに“早強”タイプのコンクリートとは、材料であるセメントの配合を変え、通常のものに比べて強度が早く出るようにしたものです。最終的な強度は通常のものと違いはなく、通常のものでも時間をかけることによって強度は高まっていきますが、打設後28日という同一時点で比べると“早強”タイプのものの方が高い強度が得られることになります。

基礎コンクリートの強度はいくら高くても困ることはありませんが(解体の時に難儀するくらい?)、必要以上に高くても特にメリットがあるわけではないので、設計強度をクリアしていることが確認できれば十分でしょう。

ただ、コンクリートは養生中の気温によって強度の出方が大きく左右されるもののようですので、冬季に基礎工事を予定されている方、特に寒い地域にお住まいの方は、気温と設計上の“呼び強度”、そして検査データに注目されることをお薦めします。

■2002年3月16日(土曜日)

昨日から木工事が始まりました。今日は土曜日なので久しぶりにおじゃましてゆっくり写真を撮ってきました。
大工さんは一人で作業していました。話を聞いてみると前の現場(二カ所)が同時進行中で、まだそちらに手が取られているのだそうです。当家のスケジュールは現時点で約10日ほど前倒しで進行しているのでやむを得ません。一人で黙々と作業するのは根気のいることだとうと思います。ご苦労様です。

作業は外壁部分から進められていました。


鉄骨の柱脚部分にも断熱材(サニーライト)が詰め込まれています。部屋の外側はすべて断熱材で多う必要があるため、外壁部分の柱には必ずこのようにするのだそうです。


鉄骨の上部も当然同じように断熱材が詰められています。また梁の部分は約5cm厚のロックウールで覆われています。太平ホームの主任さんのお話では、このように梁を完全に覆うようになったのは比較的最近のことだそうです。
特に近年は断熱についていろいろ言われるようになり、ヘーベルの仕様も細かく変わっているようです。

・雨樋

屋上の雨樋部分です。ゴミが入るのを防ぐカバーは取り外せそうだったのでちょっと試してみたのですが、できませんでした。必要に応じて取り外せれば掃除が楽なのですが。

縦樋も取り付けられています。完璧な仕上がりです。


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