2002年 7月 5日(金)
昨日の分を取り戻すため、この日は6:00に起床。天気予報では、今日も本島は曇り時々雨となっていたが、薄日が差す絶好の観光日和。旅行ツアーにセットされているホテルの朝食を味わう。バイキング形式で、これといって特筆するべきものはないが、おかずの中にゴーヤチャンプルーがあり、2日目にしてはじめて沖縄の味を食す。そんなに苦くもなく、おいしかった。妻はどう料理すれば、こんなに苦味がとれるのか不思議がっていた。
7:30にホテルを出発。”サターン”くんに乗って、まず、首里城を目指すことにする。沖縄には、ご存知の通り鉄道というものがないので、車が交通の中心。このため、渋滞は日常茶飯事。公共の交通はバスのみなので、通勤・通学の足を確保するめに平日の朝夕には”バス専用道路”とか”バス専用レーン”なるものが現れる。これに違反すると、¥6000〜7000の罰金をとられるので要注意。そこで、昨日の晩に、バス専用道路やレーンのない道路を選んでルートを熟慮。ホテル前の道を右折して国道58号線への交差点に出るつもりだったが、右折方向の直進車線が58号線に出る車で渋滞しており信号もないため、右折をあきらめてやむなく左折。出だしからつまづき、慣れない車であることも手伝って車内は朝から沈滞ムード。”サターン”くんにはナビも付いているのだが、まだ、車への違和感が抜けきれない私はモニターを見る余裕なんて全く無し。道案内は妻に任せるが、沖縄の道路は一筋縄ではいかない。結局、国道329号線から県道221号線、国道331号線とぐるりと一周して目的の国道329号線バイパスへ。しかし、何が幸いするかわからないもので、この20分あまりのトラブルのおかげで、”サターン”くんでの教習はばっちり。車への違和感もほぼ解消されてしまった。329号線バイパスは3車線道路で道幅も広く、その後は快適なドライブ。
9時過ぎには無事に、首里城へ到着。この時間になると、青空が広がり沖縄の灼熱の太陽が顔を見せる。駐車場からエスカレータを上がって首里杜館を抜けると、琉球の民族衣装を纏った女性たちが、記念撮影の呼び込みをしている。”お〜、やっと沖縄に来たんだ。”と実感する。その奥に何やら赤い門が見えるので近づいていくと、それがあの有名な守礼門だった。しかし、観光地の入り口みたいになっていて、どうもイメージと違うなぁ、もっと、厳粛な感じがするものかと思っていたのに。私は、大体いつも旅行前のイメージがふくらみ過ぎていて、それとのギャップにがっかりすることが多いようだ。守礼門から歓会門、瑞泉門、漏刻門を抜けて本殿へ。観光客が少なかったこともあり、途中の風景は城壁が古さを感じさせ、なかなかよかった。本殿は、奉神門を入ると正面の正殿と、右の南殿、左の北殿が眼前に広がる。写真で見るともっと大きいものかと想像していたが、わりとこじんまりしている。映画のラストエンペラーで見た紫禁城をイメージしていたのでちょっと期待はずれ。(期待が大き過ぎるんだって。(笑))正殿と北殿は見事な朱色で彩色されているのに、なぜか南殿だけが無垢のまま彩色されていないのが、とっても不思議だった。正殿の中は見応え十分。特に2階の玉座(御差床というらしい)は、荘厳で優美。南殿には琉球王国の歴史、北殿には首里城の歴史や説明がされており、なかなかおもしろかった。その昔、沖縄は大和の国と違う琉球という別の国だったという歴史を実感した。
首里城周辺にも見どころはいっぱいあるのだが、何せ時間がないので(だって、2泊3日の予定が2泊2日になってしまったのだから(笑))、10時過ぎには早々と首里城を後にして次の目的地・万座毛へと向かうことにした。県道82号線から海沿いを走る国道58号線へ出る。後は、国道58号線を一直線。那覇市から浦添市、宜野湾市、北谷町、嘉手納町を抜け、恩名村へ。途中、北谷町で多少渋滞したがそれ以外は快適に車を飛ばす。嘉手納町あたりで沖縄の真っ青な海が姿を見せる。台風の通過で海は濁ってしまっているのかと思いきや、それは本当に見事なマリンブルー。やっぱり、海パン持ってくるんだったなぁ〜。約1時間30分のドライブで万座毛に到着。万座毛の景色は雄大だが、それより何より岸壁に打ち寄せる波の美しさといったら超A級の絶景。いつかもう一度、今度は泳ぎに沖縄の海に来てみたいと心に誓った。
時間も1時を回ってしまったので、昼食に恩名そばというお店で沖縄そばをいただく。沖縄そばはとんこつダシにかための太麺、その上に豚肉がトッピングされているのが特徴(ソーキそばというのは、沖縄そばの中で骨付き肉がトッピングされているものをそう言う。)であっさりしていておいしかった。