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 お腹も満腹になり、次は最近できた新しい観光スポットのビオスの丘へ向かう。国道58号線を那覇方面へ15分ほど戻って左折、大きな看板が目印。ビオスの丘は、沖縄の自然や生態系を保全・再生している観光施設で、湖水のジャングルクルーズが楽しめる。沖縄の花や動物、虫などが自生しており、特に湖畔の木に自生しているランは見事。普通、鉢植えで楽しむランが、自然界では木の上に自生しているなんてご存知でした?。園内の公園には、龍を模った芝のオブジェやブランコなどがあり、妻は子供に戻って本当に楽しそうにしておりました。

 ビオスの丘を後にして、今日最後の観光ポイント・中村家住宅へ向かう。中村家住宅は琉球王朝時代の古民家を保存しているもの。国道58号線を那覇方面へと引き返すが、北谷町周辺で大渋滞にはまってしまった。なにげなく前の車のナンバープレートをながめていると、不思議なことに気付いた。普通、地域の後に書かれているはずのひらがな(例えば 横浜 あ ××−××)が”Y”とアルファベットになっているのだ。気付いてみると回りのたくさんの車が同じようなナンバーで、その車のドライバーはみなアメリカ人のようだ。交差点で左側を見ると、米軍施設の看板。そうなんです、北谷町には米軍キャンプがあり、さきほどのナンバーの車は米軍キャンプ内の人達が所有している車だったのです。ここで、この旅ではじめて古き琉球王国の顔とは別に米軍キャンプ地としての2つめの顔を持つ現実の”オキナワ”を実感したのです。渋滞は解消される様子もないので、中村家住宅をあきらめて那覇へと戻ることにした。

 午後6時前には那覇へ到着。一旦、ホテルへ戻ってしばし休憩。オリオンビールを1本飲んだ後、国際通りへと出掛ける。何軒かおみやげ屋を物色、この旅で是非記念に買おうと決めていたシーサーを購入した後、路地の商店街を抜けて壺屋やちむん通りへ。沖縄の壺屋焼発祥の地で、工房や販売店が軒を連ねる。通りを散策しながら目的の登窯、東ヌ窯(あがぬいがま)へ。現在は私有地のため、中の見学はできないが、琉球時代の雰囲気を醸し出す外観は情緒たっぷり。そろそろ、暗くなりはじめたので沖縄料理とあわもりの店としてガイドブックなどで有名な”うりずん”へ。店の中は地元の人や観光客で一杯で、入れないかと思ったが、しばらく外で待っているとカウンター席へ案内してくれた。実は今日は、5年目の結婚記念日。旅先で向かえた節目の記念日に2人で乾杯。沖縄のゴーヤチャンプルーやラフティ、豆腐ようなどなど沖縄の味を肴に、店オリジナルのあわもりの古酒(クース)を味わう。料理もお酒も絶品。これだけ、混むのもわかる気がする。しかし、この古酒は強烈。たった2杯で、もうフラフラ状態。(多分、アルコール度は45度位あるのではなかろうか)2時間ほどで店を後にし、国際通りで何点かおみやげを購入。心地よい気分でホテルへと戻る。

 明日は最終日。最後まで沖縄を満喫するぞ!!

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