自作を考え始めたのは2001年の年明け、現在の仕事場に再就職して1ヶ月して収入に目処が立ち始めた
頃に自作PCに関する本を買ったことから始まった。「これなら俺でもできる」と勝手に自信を付けて仕事
そっちのけで予算編成をしていた(…オイ)。そして綿密な?計算の結果、製作実施を4月末と決定した。
ところが4月中頃に新聞の折り込み広告に”マウンテンバイク15,800円”とあり、小学生時代からの憧れ
だったマウンテンバイクを即日購入!すわ、自作延期か?と危ぶまれたが、なんとかいけそうだったので
一安心。同じ時期秋葉原のパーツショップで各パーツの相場をチェック、予算内に収めることができそうだ。
ただひとつの問題としてどうやってデスクトップを置くかだった。何せ自慢したくなるくらい狭い部屋なので
果たしてフトンをまともに敷けるかどうか…。そんなことで悩んでいる内にその日が来てしまった。
2.アキバをうろつく
前日の酒もなんとか抜けて(ここ数年弱くなった…)事前に市場調査した秋葉原へ向かった、といっても
秋葉原駅ではなく電気街の北の外れ銀座線末広町駅で下車。実はパーツショップ街はこちらの方が近い。
「ケースなど重い物は最後に」という鉄則通り、まずハードディスクとOEM版WindowsMEを購入。OEM版
とは元来メーカー向けのものだが、自作ユーザー向けにパーツの付属品として購入できるようにしたもの。
パッケージ版より安価で手に入るが、本来サポートするメーカーが存在しないので(強いて言えば購入者自身)、
Microsoftのサポートは受けられない。しかし自作ユーザーは自分で解決しようとする人が多い、そして
「ダメなら再インストール」となってしまうので、これでもいいのかもしれない。(注:これは正規製品です)
次に今回の目玉DVD-ROMドライブを購入しようと物色していたところ、ソフト付属で6,580円(税抜)という
破格のドライブを発見し、FDDと一緒にレジへ持ち込んだ。しかしこれが後々こんなことになるとは…。
マザーボードを買おうと道を歩いていると、ディスプレイの専門店が目に入った。実はデスクトップ自体が
初めてなので、ディスプレイも買わなければならなかった。とりあえずは目星を付けておこうと店に入り、
液晶のバカ高さを無視してCRTだけに照準を絞って、寄って来た店員にあとで来ると言ってその場を去った。
「マザーボードはCPU・メモリと一緒に購入した方がいい」初心者向けの言葉に従い、PentiumV対応の
ものを中心に探し出し、典型的初心者向けのマザーボードを見つけ出した。ビデオカードは「映ればいい」
という安易な考えでバルク品(簡易包装)を買った。レジカウンターでCPUとメモリを注文したところ、
希望していた800MHzが売れ切れとのこと。900MHzでは予算オーバーになりそうだったので、
しかたなく733MHzになってしまった。(今考えれば900MHzにしとけばよかった…)
次はいよいよ大物の登場。ケースは電源が300Wのものを選ぼうと店に入ると、考えていた値段より一桁
違う…よく見るといずれもアルミケースだった。アルミケースだと軽いが故に振動が大きいことが懸念され、
1万円以下のスチールケースを買った。しかしこれが重い!一気に歩調が半減してしまった。
最後に先程のぞいたディスプレイの専門店に行き、目を付けておいた17インチCRTを頼んでから
持って来たカートを店員に渡して箱ごとくくりつけてもらった。
そう、実はハナっからディスプレイを持って帰るつもりだった。
そういえばケースショップの人も不思議がっていた。(←カート持っていたのに使わなかったから)
荷物を整理してカートを引いてみると案外軽い。これなら思ったより楽だと過信して、途中何度もバランスを
崩しながらも何とか秋葉原駅に到着。しかしその先にはいくつかの難関が!
まず最初は自動改札をくぐれない。
これは横にあった柵からディスプレイの箱を出してから、あとは普通に自動改札を通っただけで済んだ…が。
そして最大の難関階段を登れない。
カートで引いているうちは良かったのだが持ち上げるとかなり重い!
これには流石に困り果てたが階段下に荷物を全部置いて、
ディスプレイだけを持って階段を駆け上がった。
あとは戻って残りの荷物を持って(これもケースがあるのでかなり重い)ディスプレイを置いた所へたどり着いた。
4月終わりだというのに、汗だくで山手線に大荷物を持って乗り込んだ。
ただよく考えると、今度は電車を降りた後に同じことをしなければならない。かといって本来の最寄り駅
(高田馬場)では乗降客が多くて、とてもじゃないけどできない。幸い都電の駅が近いので
途中の大塚で乗り換えることにした。大塚駅でも同じことを繰り返し(アキバより楽だったが…)、
都電に乗ろうとしたがなかなか空いた電車が来ない。3,4本見送ってようやく大荷物を持って乗り込んだ。
都電を降りた後は長い上り坂に閉口しながら自宅にたどり着いた。
注意
よい子の皆さんはディスプレイを車で持ち帰るか、前もって注文して届けてもらうようにしましょう。決してマネをしてはいけません(笑)。
尚、この間抜けな姿を見た!という方はこちらまでお知らせください。 |