【さよなら、さよならハリウッド/HOLLYWOOD ENDING 】   ☆☆☆★
出演者: ウディ・アレン、ティア・レオーニ、トリート・ウィリアムズ、マーク・ライデル
 いかにもウディ・アレンらしい作品です。最初は言葉遊びみたいな感じがして、ちょっと醒めた
目で見ていたんですが、主人公が突然心因性の失明状態になってしまうあたりから俄然面白く
なります。でもまあ、失明したのも突然なら治るのも突然で(このシーンのバックにあるNYの街
の美しさはさすがウディ・アレンです。)、元妻エリーとの結末もちょっと安直です。“ 捨てる神あ
れば拾う神あり ”、いえいえ “ 棚から牡丹餅 ”という言葉がピッタリのラストはウディ・アレン独
特のユーモア(皮肉(笑)?)でしょうか?! ただ一つ言えることは、ウディ・アレン演じる主人公
“ヴァル”は、女性からするとぜ〜ったいに関わりあいになりたくない(なってはいけない?)タイ
プってことです。(笑)
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【デンジャラス・ビューティー2/MISS CONGENIALITY2 ARMED AND FABULOUS 】   ☆☆
☆☆
出演者: サンドラ・ブロック、レジーナ・キング、ディードリッヒ・ベイダー、エンリケ・マルシアノ
 エリック(ベンジャミン・ブラット)の都合がつかなかったからなのか(笑)、電話1本(しかもサン
ドラ・ブロックの台詞だけ!)で訳もはっきりしないまま ジ・エンドってのはちょっと納得できませ
ん。(笑) しかし、スタイリストの「綺麗になったら彼を見返せるわよ!」の一言で、“FBIの顔”と
してタレント活動なんてガラにもない任務を引き受けてしまうあたりには共感してしまいます。(^^ゞ
恋愛が駄目なら友情で!!ってことではないんでしょうが(笑)、今回の相棒サムは自分の殻に
閉じこもった似た者女捜査官です。前回ミスコン出場を通じて女性的、人間的に成長したグレイ
シーですが、今回もサムと共に事件を通じて益々人間的に成長していきます。でもまあ、まだグ
レイシーはエリックを忘れられないようですので、次回作ではぜひエリック復活を祈りたいです。
【最後の恋のはじめ方/HITCH 】   ☆☆☆
出演者: ウィル・スミス、エヴァ・メンデス、ケヴィン・ジェームズ
 デート・コンサルタントに頼みさえすれば憧れの女性とカップルに・・・、世の中そんなに簡単に
いくわけはありません。(笑) でも、実際にそんな人がいれば商売繁盛かも?! 珍しく男性の
視点から描かれているロマンティック・コメディなんですが、主人公 “ヒッチ”に色々ダサイことを
やらせるものの、やっぱりウィル・スミスはスマートで格好悪い男性になりきれないからか、全体
の印象としてはイマイチ盛り上がりに欠けますし、笑いもなんとなく中途半端。ただ、NYの雰囲
気を楽しむにはいい作品かもしれません。
【バットマン・ビギンズ/BATMAN BEGINS 】   ☆☆☆★
出演者: クリスチャン・ベール、マイケル・ケイン、リーアム・ニーソン、ゲイリー・オールドマン
      ケイティ・ホームズ、モーガン・フリーマン
 ストーリーもそれなりによく出来ていると思いますし、すごくお金がかかっているのもわかるん
ですが、なぜか面白くないんですよねぇ。(笑) 両親を強盗に殺されたからといって、犯罪者の
心理を知ろうとして自ら犯罪者になるでしょうか?? また、ヒマラヤ山脈の奥地に忍者まがい
の “影の軍団 ”というのも笑えます。(笑) 渡辺謙もマスコミで騒がれているほどの出演ではな
く、あまり存在感を感じられませんでした。(というより、存在感を出せるほど出演時間が長くな
い?!) それに、あの変なヒゲもやめて欲しかったです。(笑) 全体の印象としては、とっても豪
華なんだけど、インパクトに欠ける・・・そんな印象でした。 
【スター・ウォーズ エピソード3 シスの復讐/STAR WARS EPISODEV REVENGE OF THE
SITH 】   ☆☆☆☆
出演者: ユアン・マクレガー、ヘイデン・クリステンセン、ナタリー・ポートマン
      イアン・マクダーミド
 エピソードシリーズでは1番の出来です。どのようにオリジナルに結びつけるのかと思っていた
んですが、なるほどという結末でした。また、CGに見慣れた目にもスケールの違いを感じますし、
アナキンとオビ=ワン・ケノービとの対決も手に汗握るものがあります。しかし、アナキンがダー
クサイドに堕ちてしまうところは、「えっ?そんなにあっさりと?!」という気がしたのは私だけで
しょうか?!(笑) 愛するものを失いたくないために自分を失い、自分を失ってしまったがため
に愛するものを失ってしまう・・・、そんなアナキン苦悩の物語です。 
【宇宙戦争/WAR OF THE WORLDS 】   ☆☆☆★
出演者: トム・クルーズ、ダコタ・ファニング、ジャスティン・チャットウィン
 ハラハラドキドキ、手に汗握る展開とはこのことです。シールドに守られた “トライポッド” に全
く打つ手のないところが余計に緊張感を煽ります。しかし!! ラストがあまりにもあっけなさ過
ぎます。世界各地が壊滅状態なのに、トム・クルーズの元妻の実家のあるボストンが大都市に
もかかわらず被害が少なく、実家は無傷で、しかも逃げる途中ではぐれた長男が先に(無事に)
そこに着いているというのもいただけません。あの展開ではアンビリーバブルです。とはいえ、
真実かどうかはともかく、ティム・ロビン演じるオグルビーによると、アメリカが打つ手もなく手を
こまねいている時に、大阪ではすでに “トライポッド” をやっつけているそうですから、関西人の
英知(というより根性?)を全世界に知らしめたことは大いに意義ありです。(笑)
【亡国のイージス】   ☆☆☆☆
出演者: 真田広之、中井貴一、勝地涼、佐藤浩市、寺尾聰
 “平和” とは何か、“国” の在り方、“国防” の現状について考えさせられる作品です。しかし、
原作の持つテーマが大きすぎて、140分では到底描ききれないのが残念です。また、展開は
早いものの、なぜか緊迫感に欠けるのも残念なところです。ある防大生の死をきっかけに、自
国を守るべき自衛官が自国を裏切る、そんなありえないことが “専守防衛” に対する疑問や、
米軍が開発した特殊兵器が日本に持ち込まれ、日本政府もそれを黙認していることへの憤り
等々、国に対する失望が原因となって事件は起こります。事の是非はともかく、本当に考えさ
せられる問題です。“平和”であることがごくごく当たり前になってしまい、いつまでもそれが続く
と何の根拠もなく信じている我々には耳の痛い話です。
【マダガスカル(吹替版)/MADAGASGAR 】   ☆☆☆★
声の出演者: 柳沢慎吾、玉木宏、高島礼子、岡田義徳
 NY育ちの動物が突然野生の王国 “マダガスカル” に来てしまった!!という設定から、「シュ
レック」のノリを期待して見に行ったんですが、お子ちゃま向け映画でした。(アニメですから仕方
ないんですけどね。(^^ゞ ) 全体的にユーモアのパンチが弱いです。唯一気概をはいていたのは
“ペンギンズ”ぐらいでしょうか?!(ラストもしっかり “ペンギンズ” がオチをつけてくれます。)
前半はまだそれなりに面白いんですが、マダガスカルに到着してからの盛り上がりがイマイチで
す。とは言いつつ、「ステイン・アライヴ」「炎のランナー」「ホワット・ア・ワンダフル・ワールド」など
の選曲とタイミングがピッタリなのには感心しました!
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