【ブロークバック・マウンテン/ BROKEBACK MOUNTAIN 】   ☆☆☆☆
出演者: ヒース・レジャー、ジェイク・ギレンホール、ミシェル・ウィリアムズ、アン・ハサウェイ
 山の中に二人だけしかいないとはいえ、たった数週間一緒にいただけであんなにあっさりと
同性愛に走っちゃうの??(笑) それに生活に不満があるとはいえ、結婚して子供もいるのに、
昔の恋人(しかも男性)が会いたいと言ってきたら、普通喜ぶよりも戸惑うでしょう!! っていう
ところはあるんですが、やっぱりラストは切なかったです。どんな恋愛でも、自分が本当に愛し、
自分を本当に愛してくれた人を失うのは辛いことですから・・・。でもでも、個人的にはイニスが
自分の倫理観や世間体でジャックとの関係を苦悩することはあっても、家族に対する罪悪感が
ほとんどないのは許せませんでした。ばれてないと思って嬉々としてジャックと出かけるんです
が、性別の問題はあっても浮気でしょ!! 夫の気持ちが自分にではなく、ジャックに向けられ
ていることに苦悩する妻アルマをミシェル・ウィリアムズが熱演しています。
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【プロデューサーズ/THE PRODUCERS 】   ☆☆☆☆
出演者: ネイサン・レイン、マシュー・ブロデリック、ユマ・サーマン、ウィル・フェレル、
      ゲイリー・ビーチ、ロジャー・バート
 これぞエンターテイメントっていう作品です。主要キャストが舞台と同じとあって、作品としての
完成度はほんと高いのだと思います。しかし、映画というよりも舞台を観てるって感じですので、
最初はマシュー・ブロデリックのあまりのオーバーアクション振りに退いてしまいましたが(笑)、
「最低の脚本家」「最低の演出家」が出てくるあたりから俄然面白くなり、最初に感じた違和感
も薄れてゆきました。でもまあ、出来れば本物の舞台の方を観たいですね。(その場合は言葉
が解らないっていう問題がありますが。(笑)) いくら完成度は高くても、やっぱり生の魅力には
敵わない気がします。この手の作品は理屈抜きに楽しければいいのだと思いますが、ブロード
ウェイ・ミュージカルに精通していれば、もっと楽しめるような気のする作品でした。
【寝ずの番】   ☆☆☆★
出演者: 長門裕之、富司純子、中井貴一、笹野高史、岸部一徳、堺正章、木村佳乃
 「粋」か「下品」か、ほんとびみょ〜なところです。(笑) たぶん、この作品がテレビで放送され
ることはないでしょう。それぐらい下ネタのオンパレードですが、あまりいやらしさはなく、カラッと
しています。ただ、お通夜が3回もあるので、途中で中だるみというか、ちょっと長いなぁ・・・とい
う印象は拭えません。(原作があるんだから仕方ありませんが。) この作品の主役は中井貴一
さんなんですが、個人的には長門裕之さんが主演に思えました。それぐらいハマリ役です。あと、
富司純子さんも久しぶりに見ましたが、本当に綺麗で上品。でも、芸者姿にはちょっと無理があ
ったように思うのは私だけでしょうか?!(笑)
【ブロークン・フラワーズ/BROKEN FLOWERS 】   ☆☆★
出演者: ビル・マーレイ、ジェフリー・ライト、シャロン・ストーン、フランセス・コンロイ
      ジェシカ・ラング、ティルダ・スウィントン、ジェリー・デルピー
 見終わった後の感想を一言で表すと、「だからどうやねん!」でした。(笑) 急に大金持ちにな
って毎日が日曜日となってしまい、そこに老いによる喪失感も加わって、な〜んにもやる気がし
なくなっただけでなく、人間に対する興味も失ってしまったオヤジが、ある日突然自分の子供が
いると言われて、まさかと思いながらも家族という存在を意識しだすという設定は面白いんです
が、あの終わり方ではちょっと消化不良過ぎます。シェリーとよりを戻すかどうかまではわからな
くてもいいけど、問題だけ出されて答えがいっこうにわからないのでは・・・。せめてヒントは欲し
かったです。(笑) パンフレットによると、ラストの車の中の青年(?)はビル・マーレイの実の息
子らしいので、そういう意味では答えとしているんでしょうか?! (そんな訳ないですよね。(笑))
【ぼくを葬る/LE TEMPS QUI RESTE 】   ☆☆☆☆
主演者: メルヴィル・プポー、ジャンヌ・モロー、ヴァレリア・ブルーニ=テデスキ
 仕事も順調、恋人ともちょっとマンネリ気味だけどうまくいってる、そんな時に突然余命3ヶ月
と宣告されたら・・・。主人公ロマンは、彼が同性愛者ということを家族が完全に受け入れられ
ないことや、自分では認めたくないけれどやはり同性愛者であることがコンプレックスになって
いて、ついつい家族につらくあたってしまう。だから、自分の余命がないことを言わなければと
は思うけれど、口に出せない。おまけに恋人には辛く別れを告げ、独りで死を迎えることを選び
ます。ただ、自分と同じ、死ぬまでの時間を意識しながら生きている祖母にだけは真実を告げ、
やっと人前で泣ける。そんな主人公ロマンをメルヴィル・プポーが熱演しています。健康的な肉
体からやせ衰えていく姿は病人そのもの。同一人物とは思えないぐらいです。そして、祖母ロー
ラを演じるジャンヌ・モローは気高く、見惚れます。ラストもとても綺麗で、ハリウッドだともっとお
涙頂戴になるんでしょうが、淡々としていてこの作品に相応しい終わり方でした。
【ダ・ヴィンチ・コード/THE DA VINCI CODE 】   ☆☆☆☆
出演者: トム・ハンクス、オドレイ・トトゥ、イアン・マッケラン、ジャン・レノ、ポール・ベタニー
 原作を読んでいないので、次から次への矢継ぎ早な展開についていくのに必死でした。(笑) 
2時間半という時間に収めるために、全編全速力で飛ばしている感じですので、原作を読んだ
方は物足りなさを感じるでしょうし、読んでいないとストーリーを把握するのが精一杯って感じで
す。また、キリスト教や聖書、ヨーロッパ史に少しでも知識があればまだ理解出来るんでしょう
が、「マグダラのマリア」って誰??ではとうていあの展開の速さにはついていけるはずがあり
ません。(笑) しかし、2時間半ハラハラドキドキの連続ですし、見ていて飽きることはありませ
んので、作品自体の出来はまずまずなのかなぁ・・・と思います。
【ミッション・インポッシブル3/M:I:V 】   ☆☆☆☆
出演者: トム・クルーズ、ミシェル・モナハン、ヴィング・レイムス、ジョナサン・リス=マイヤーズ
      マギー・Q、フィリップ・シーモア・ホフマン
 とにかくスピーディで、ド派手なアクションが満載で息つく暇がありません。さすがトム・クルー
ズ自ら作っているだけあって、お金かかってるよなぁ〜って感じです。(笑) しかし、アクション
に全力を傾けているせいか(?)、ストーリーは穴だらけで、私には未だにどうして “ラビットフ
ット” が上海にあったのか謎のままです。(笑) それに、ビルからビルへの決死のダイブをし
たわりに、気がついたらもう手に入れてるし・・・。タイムリミットがせまっていたせい?!(笑)
とまあ、つっこみだしたらキリがありませんので、な〜んにも考えずに、ただひたすらアクション
を楽しみましょう!!
【パイレーツ・オブ・カリビアン デッドマンズ・チェスト/PIRATES OF THE CARIBBEAN DEAD
MAN'S CHEST 】   ☆☆☆☆
出演者: ジョニー・デップ、オーランド・ブルーム、キーラ・ナイトレイ、ビル・ナイ
 まさかラストにあの男が出てくるとは思いませんでした。(笑) そんなに都合よく助かる訳ない
じゃん!とつっこみたくなるところは多々ありますが、前作をうまく絡ませていますし、笑いもCG
も前作よりパワーアップしていますから、娯楽作品と割り切れば楽しめること間違いなしです!!
ただ、次作への“つなぎ”ですので、一件落着といかないからか、なんとなく物足りなさというか
すっきりしないと感じてしまうのはいたしかたないのでしょうか?! またしてもディズニーの罠
にハマった感じです。(絶対に次作も見てしまう・・・。(笑))
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