作:天戯恭介
え〜と、しにをさんの本家とは繋がりがあるようでありません。 なので、ツッコミは受け付けておりません。 あらかじめご了承の程を…。 とは天戯さんが仰っていますが、『しきりょーじょく』の続きの一つの形として作者公 認です。未読の方はこちらをお先にどうぞ。
/ 深夜の学校はまるで監獄のようだ、と誰かが言った。 時刻は九時過ぎ…大半の部活は終了し、グラウンドは静寂に包まれていた。 今宵は満月。 「いやあああああ!!」 静かな夜を切り裂くような悲鳴。 それは校舎裏の古ぼけた体育倉庫から聞こえてきた。 ――体育倉庫の中 ここの倉庫は立て付けが悪く、もう何年も前から使用が禁止されていた。 だが、用具はそのままで主にマットの類などが置かれていた。 ――湿気の立ち篭る…じめじめとした空間 その中で、今一人の少女が危険にさらされていた。 「いや、やめて…弓塚さん!!」 両手を後で縛られ、両足も手錠で拘束され。 少女――遠野志姫は埃臭いマットの上で芋虫のようにモガイている。 眼鏡越しに志姫の恐怖をたたえた瞳が――少年、「弓塚さつき」 の野生をどんどん引きずり出していく……。 「嗚呼、その縛られた姿も最高だよ…志姫さん」 志姫の懇願も耳に入らないのか、さつきは血走った目で 志姫を舐めるように見つめている。 「弓塚さん……どうして、こんなこと」 「どうして、だって!!」 さつきが芝居臭く、大仰に両手を上げ、志姫を睨みつける。 「愛しているからに決まっているだろう!!」 「???」 志姫の頭にいくつかの「?」が浮かぶ。 そんな志姫の表情も気がつかないのか、さつきは古ぼけた用具に当り散らし 始めた。 「分からないかな?僕はずっと君を見ていたんだよ!!中学の時から!!」 志姫は必死に記憶の糸を手繰り寄せる。が、 「そ、そうなの?」 志姫の記憶にさつきは入ってはいなかった。 当たり前だ、志姫はこの通り美少女。 中学の頃、彼女の周りには沢山の男に囲まれていた。 その中にいた弓塚がいたことなんて志姫には知るよしもない。 その現実にさつきは絶望に打ちのめされた。 「…酷いな、志姫さんは…まあしょうがないよね」 さつきはそこで言葉を切り、唇をニヤリ、と歪ませた。 「何人もの男と寝てるんだもんね…僕のことなんて覚えているわけないか」 「!!…ち、違うよ、私は」 志姫の脳裏に忌まわしい記憶が駆け巡る。 アルク、シエル…弟の秋葉や双子の使用人に陵辱される日々 そして今もそれはさらにエスカレートして続いているのだ。 志姫はもう、それが限界で今日、家出してきたのだ。 ――最初はおねだりしてしまったりしていた… 結局、拒絶しても流される。 しかし、五人の行為はそれをいいことに暴走を始めた。 もはや、志姫に対する愛情は歪んだ欲情に姿をかえ、志姫に襲いかかってい たのだ。 志姫の身体だけが目当てといっても過言ではない。 ただ有間家も乾家もすでに遠野家の魔手がのびていた。 どうしようか悩んでいるスキにさつきにクロロホルムをくらい、ここに監禁 されてしまったのだ。 「何が違うのさ…知っているんだよ…志姫さん」 さつきはズボンのポケットから数枚の写真を取り出し 志姫の前に投げつけた。 「?………あ!!」 それは、一度アルクとシエルに茶道室で犯されたときの写真だ。 「……これだけじゃないよ」 さらにさつきは追い討ちをかけるように次々と写真を志姫に見せる。 ――屋上でアルクに犯される志姫 ――中庭でシエルに押し倒され放尿を強制される志姫 「……いつ、こんなもの」 「言っただろ…「君を見ていた」と」 さつきはじりじりと自分の巣に引っかかった獲物(志姫)ににじり寄る。 「そう、ずっと見ていたんだよ…志姫さん」 さつきが志姫の頬に触れる。 「月のように絶対届くはずのなかった君が今、こうして僕の傍にいる」 さつきの息が荒くなっていくのは志姫にも感じられた。 (や、やだ…怖い…怖いよこの人) 「そして今日…僕は君と愛し合うことができる…。」 さつきの手が志姫の制服にかかる。 「い、いや…弓塚さん」 「いや…?イヤじゃないだろう君は何人もの肉棒を咥えたんだ 今更入れられたのが一本増えても変わらないだろう?」 リボンを強引に外そうとするさつき だが、どういうわけかリボンを取ろうとするさつきの腕は… ――震えている。 「あれ…おかしいなぁ…上手くとれないや」 さつきは自分の手が震えていることを自覚していないのか。 同じことを何度も繰り返している。 ――それは壊れた玩具のように 「ゆ、弓塚さん…い、痛い」 「うるさいな…今…君の…邪魔な…も…を…」 さつきの息が怪しくなってきた…。 そして…ぴたりと…リボンをゆする手を止めた。 「……?」 志姫はゆっくりとさつきに視線を送る。 「……まあ、いいや」 「え?」 「洋服は脱がすだけにするつもりだったけど…やめた」 「!!」 さつきの凶行に志姫の恐怖のボルテージが上がっていく。 カチカチカチ… 「!!………弓塚さん」 イヤな音を立て、カッターナイフの刃を取り出すさつき 当に、さつきの理性はパンクしていた。 「大丈夫さ、君の肌は傷つけない」 「弓塚さん!!」 「……不愉快だな」 「え?」 さつきが不満そうな顔をする。 「なんで、名前で呼ばないのさ…僕はずっと志姫さんって呼んでるのに」 不公平だと思わないか?と、さつきの凶刃はサクサクと志姫の制服を 切り裂いていった。 びりびり… びびび……… 「いや…いや…いや……!!」 「ふふふ…志姫さん綺麗だよ」 (助けて…誰か、助けて…誰でもいいから…) ――ああ、君は本当にいい女の子だね 志姫の頭にふとあの人の言葉が浮かぶ… (せ、先生…) 志姫の脳裏に先生との記憶が過ぎる… それは、草原の出会い…そこで幼い志姫は処女を失った。 ――うん、私は君の処女をもらって幸せだった。 その言葉を残して、志姫に眼鏡を渡しあの人は消えた。 志姫は憧れた…あの自由に生きる彼を… 彼の話を聞いて、志姫は自分も連れていって欲しいと頼んだ。 だが彼は首を横に振り…。 (どうして…どうしてなの?貴方はどうして…私の前からいなくなったの?) 「…さあ、これでラストだ…志姫さん…」 志姫の衣服は残す所、スカートと下着のみとなった。 「僕は君を抱くんだ…愛するんだ…ふ、ふふふ」 志姫にはもう、抵抗する気力はなかった。 (数年前のあの時のように、あの人は来ないんだ) 半ば諦めたように志姫はマットに身を委ねてしまった。 それを見てさつきは禍禍しい歓喜の笑みを浮かべた 「やっと分かってくれたんだね!!志姫さんぼかァ嬉しいよ!!」 さつきはいそいそと服を脱ぎ始める。 それを見つめる志姫の瞳に光はない…。 ただ、また何か異物が入ってくるんだろうと思うだけだった。 志姫の心が静かに崩壊を始めた。 その時… ブオオオオオオン… 「…………?」 「なんだ?」 さつきが志姫から視線を外し周囲を見回す。 ブオオオオオオン!! 車のエンジン音…それは静かにこちらへ向かってくる。 ブオオオオ…ボオオオオオン!! 突如、何かが爆発するような音がすると… ドガシャアン!! 体育倉庫の入り口を黒い何かが破壊して現れた。 「「!?」」 フロントのリトラクタブルライトとフォグランプが二人を照らす。 「と、トランザム?」 志姫が昔見たことがあるアメリカの番組を思い出し、その車種の名を呟いた。 しかも、82年型… 「ナ○トラ○ダー!?」 いや、これ知ってる人どのくらいいますか? 志姫とさつきは突然のことに声も出ず、 ただ呆然とトランザムを見つめている。 ――ガチャ ドアが開いた。 「あ……。」 車から出てくる人物…それは志姫がよく知る人物だった。 その男は愛車のフロントを見つめて感心したように 「おお、さすがは分子結合殻…傷一つない」 と、長めの真紅の髪を撫でつけ微笑んだ。 「!!……先生!!」 志姫が歓喜に震える。 青子は微笑を浮かべ 「やあ、志姫…久しぶり」 と、手を上げた。 まるで道中で偶然すれ違ったようなノリだ。 「でも危なかったな志姫…私がもう少しスピードを上げていたら君は無事じゃ なかったかもしれないぞ」 志姫は背中に冷や汗が流れるのを感じた。 「しかしこんな所で君と、しかもそんな煽情的な姿で再会できるとは…」 青子が微かに含みのある笑みを浮かべる。 「ああ、それは私にもう一度抱かれたいという意思表示かね?」 「先生、そんな冗談言ってる場合じゃないです〜!!」 「ふむ…そのようだ」 青子がほがらかな瞳を細くしてすっかり忘れられていた男に視線を投げた。 「…あ、あと…ちょっとだったのに!!」 怒りの表情をあらわにさつきは青子を睨めつける。 せっかくの主役が自分ではないようなのだ。しかも主役がどうやら人気投票 が自分よりはるかに下の奴のようなのだ… さつきは兎に角、怒っていたが怒りの矛先が少しずれていた。 青子はそんなさつきを冷やかな目で見つめると何かを悟ったのか、志姫に視 線を戻し 「ああ、やはり…あの時に君を連れていけばよかったかな…?」 と、呟いた。 「え?」 それは志姫にとって意外な言葉だった。 「私は旅をしているんだ…とても過酷な旅をね、君にそんな旅に連れていくわ けにもいかない。 だから君にその眼鏡をあげた後、姿を消した。そしてここに来たのもただの 偶然」 ――偶然来たから体育倉庫の入り口をトランザムでぶち破るか? 「君がその美貌故にこんな辛い思いをしていたなんて…」 青子が少し涙ぐんで志姫に近寄り、素手で手錠を糸も簡単に壊した。 「ごめんね…あの時私が君を連れていけば…こんなことにはならなかったのに な」 「先生…」 「志姫、あの時言えずに言えなかった言葉を言おう…」 志姫を抱きしめ、青子は話についていけずにいるさつきを無視して愛の言葉 を紡ぐ。 「君を…あ「ちょっと、まてぇぇぇぇぇ!!!!!!!!!」 さつきが大爆発 やはり、影の(?)薄さゆえか、もう青子と志姫の眼中から外されていたよ うだ。 「今回は僕が主役なんだぞ、このあと僕が志姫さんを陵辱する展開なんだぞ… それをそれを」 「……お前の都合など知ったことか」 青子が志姫から離れさつきに体を向けた。 青子のさつきを見つめる視線は氷のように冷やかで炎のような怒りが満ちて いた。 「まったく…主役ってなんの話だよ、私はただ偶然にここに突っ込んできただ けだ」 青子がゆっくりとさつきに向かい歩き始めた。 「……ひっ!」 さつきが息を呑む。青子が出すオーラがさつきの気勢を殺いでいるのだ。 「でも偶然でも来てみて正解だったな…」 コツ…コツ… 「今、ここで…」 がちゃ… 青子のふところから黒光りするものが出てきた。 ――スミス&ウエッソンM64 「志姫に手を出す不届きな輩を…」 「ひ、ひいいいいい!!」 銃口がさつきに向けられる。 「……排除できるのだから」 青子が引き金を引いた。 パアアアン!! 乾いた銃声のあと――さつきの断末魔の悲鳴が響いた。 「せ、先生…殺し…た、の?」 おそるおそる志姫が尋ねると。青子は微笑んで 「うんにゃ、空砲だよ?」 さつきは目を白くして泡を吹いて気絶していた。 ごぼごぼ… 「全く…身のほどを知れ」 青子はまたさつきに冷酷な視線を送り 「役者が違うんだよ」 さつきから視線を外し青子は志姫に自分が羽織っていた上着を投げた。 「とりあえず、ここを出よう…いろいろ話したいことがあるんだろ?」 / 志姫は車の中で一言も喋らなかった。 ただ俯いているだけだ。 「………落ちついたか?」 「……はい」 かすれた声で志姫は答える。 あれから車にのって数時間、繁華街を抜け、今トランザムは静かな道を走っ ていた。 志姫の制服はズタボロで使い物にならず青子は志姫に自分のTシャツとジー パンを渡した。 無論下着が引き裂かれていたのでノーブラである。 沈黙…… 「先生は…」 意外にも志姫がそれを破った。 「ん?」 「先生は今までどこに行ってらっしゃったんですか?」 好奇心からくる質問だった。 自分が知らない恩師を志姫は少しでも知りたかったのだ。 「……話すほどでもないよ」 「……そう、ですか…」 また沈黙… 「気になるかい?」 「……少し」 志姫は微笑む だが、それは疲れきった人間の笑み。 自分には、もう何もない、全て失った…という自虐的な笑みにも見える。 青子はその疲れきった微笑に胸を締め付けられる思いだった。 志姫は沢山の男達に性欲のはけだめにされてきた。 その時にいやでも感じさせられる屈辱、羞恥、無力、絶望 自分と別れてから数年、つまらない連中の毒牙にかかり弄ばれた時の志姫の 気持ちを…悔しいが青子は理解ができない。 自分は遠野志姫ではないのだから… 気安く、分かるなどとは言えない… 「ま……少しだけなら…」 と、もやもやしたものを振り払うかのように青子は今までの自分の旅を志姫 に話した。 地下闘技場でオーガと死闘を演じてみたり 世紀末覇者と決闘したり エセ教会のエセ神父とガチンコバトル… つまり武勇伝を志姫に語って聞かせた。 志姫も最初は驚いたりもしたが次第に青子の話に聞き魅入られていった…。 「すごい…」 と、一言志姫は感想を漏らした。 「……信じるのか?」 「え?」 「普通の人なら絶対信じないぞ…オーガと引き分けたなんて…」 「そ、そうなんですか?」 「オーガを知らないのか…オーガはな…」 青子は暫く志姫にオーガについて語った。 志姫は8年ぶりに恩師と逢えて嬉しかったのか、 少しづつだが何かを取り戻しつつあるようだった。 黒いトランザムは夜の闇に染められた森のヴェールを抜けある場所へ向かっ ていた…。 志姫と青子…8年目のこの邂逅にはなんの意味があるのか…? / 古ぼけた中世造りの屋敷の窓から淡い光が灯っている。 志姫と青子がその部屋に置いてある木製のベットに腰掛けていた。 部屋の雰囲気は質素…簡単に言えば志姫の部屋と大差がない。 旅人である青子にとってこれも過ぎ行く部屋の一つに過ぎないからだ。 「真祖の王子に第七位そして遠野家の当主に双子姉妹…か」 青子は志姫から酷ではあるが誰にやられたか尋ねた。 そして志姫の体験を聞き終わった後青子は呟いた。 「ごめんな…」 と、 「え…?」 志姫はキョトンとした顔で青子を見つめる。 「今、私は後悔している…あの時、 いくら自分に力がなくても君を連れて行けば良かった…と」 「先生…」 「許してくれ…志姫」 「違います先生…先生の所為じゃないです…悪いのは私です…」 志姫の掌が青子の掌と重なる。 「私の意思が虚弱だったから…断りきれずに流された…私が… 先生から教わったことを一度も実践できずにいた私が…」 「志姫……」 「……それでもいつも私の中には先生がいました。」 志姫は思い出を語るような目で遠くを見る。 「先生の存在があったから…私は今まで頑張れたと思うんです…」 「……自分をギリギリまで保っていれたんです。」 それは、もし青子があの時現れなければ志姫は……。 「ありがとうございます、先生……」 「志姫……」 ぎゅっ… 「!!……え?」 青子は激情に駆られ志姫を抱きしめていた。 志姫はどうしていいか分からず、ただオロオロするばかりだ。 「……辛かったろう?」 「……え?」 「泣いても、いいんだぞ…そこまで無理はしなくていいんだ!!」 「……先生…わ、私…」 「辛いことを我慢している間は泣くな…けど、それだといつかパンクする…」 ゆっくりと、だが確実に青子は志姫の乾いた心に潤いを与えていく…。 「今ここに…志姫の心を受け止めることができる大物がいるんだ…」 「………」 志姫は青子の言葉に耳を傾けている。 「今、ここで辛さを吐き出せ…全部」 「先生……」 「……私がお前の乾ききった心を受け止めてやる…癒してやる」 「!!……くっ…うぅ…わああああああああん!!」 その言葉がトドメとなり、志姫の瞳から大量の涙が零れた。 青子は更に力強く、志姫を抱きしめる。 強く…強く… 二度と手放さないように…置いていかないように… 青子は力強く、志姫を抱きしめる。 「……そうだ、吐き出せ…もう、私はどこにも行かない…お前を置いて消えな い!!」 志姫はその問いにコクコクと頷く。 志姫のか細い両腕が青子の広い背中に回る。 二人の心が切なく重なった瞬間であった…。 / どのくらい時間が経ったのだろう… 蝋燭の淡い光がほのかに二人を照らす静かな夜… 「…………。」 「…………。」 青子は無言で志姫の綺麗な黒髪をそっと梳いている… 志姫も温かい青子の胸板の感触に身を任せている。 永遠とも思える幸福の静寂…この二人を邪魔する者はいない――。 青子が微かに顔を上げ、窓の外を見る…。 「綺麗な…月だ……。」 志姫もその言葉で窓の向こう側で二人を優しく照らす蒼い月を見つめる…。 「そうですね…」 やがて…互いに二人は見つめ合い… 「………」 「………」 どちらともなく、二つのシルエットは重なり…。 「ん……」 がさ… 静寂の中…絹が擦れる音がやけに五月蝿く感じる 青子が志姫を抱え、ベットに雪崩れ込んだ。 「んん………」 そして、激しく唇を奪い合う 互いに舌が交じり合い、このまま舌が溶けて行く錯覚を覚えるほど… 口元から零れるよだれも気にも止めず… 「く……あっ……」 「む…、あっ…くぅ……」 ビートする本能 ヒートする欲情 互いに息遣いが獣になっていく… 「…………」 青子の掌が志姫の胸をTシャツ越しから鷲掴みにした。 「……ん、あ…」 短い声を上げながらも志姫は青子の唇を求める。 青子は志姫の柔らかな胸を揉みまわしている…。 「……ん…ああ…」 青子は乳首を中心的に円を描くように撫でまわす。 その行為をしながら今度は唇を離し、志姫の耳たぶを甘噛みする 「んあぁ!!」 電流を流されたように志姫は身体をびくつかせた。 耳を甘噛みしただけで志姫のリアクション 青子の口元が悪戯を思いついた子供の笑みを浮かべる。 耳からうなじを重点的に攻め始める。 「ん……い、いや…くすぐった…い」 志姫もそういいながらも、青子の肩に腕を回している。 「あ、………」 その最中、青子の腕が志姫が着ているTシャツをたくし上げた。 綺麗な白い肌が青子の視界に広がる… 青子はその白く、無垢な肌を前にして 「綺麗だ……」 と呟いた。それは何の意味もない…ただ素直でなんの裏もない 青子の気持 ちだった。 「………」 そう言われた志姫は頬を赤く染めてそっぽを向いてしまった。 「照れるな…」 と、青子は志姫の胸に貪りついた。 「く…ん…ああ、く…」 志姫のTシャツを完璧には脱がさず、青子は下半身に迫る。 「……ん?」 ズボンの中に手を入れたとき、青子の手に湿った感触があった。 「志姫…もう、濡れてるのか?」 「!!……う、あ…」 「……なるほどな、こうなっちゃ…あの餓鬼どももその気になるな…罪な女だ な…志姫は」 「!!…あうあうあうあう…」 どう、いっていいのか、志姫は口をパクパクさせる そんな志姫を見ると苛めたくなるのが男の性か… 「これだけ濡れてりゃ…もう、何も準備は必要ないな」 「〜〜〜〜!!」 と、言いながらも青子はクリトリスを攻めていたりする…。 「ん!………」 不意打ち気味の刺激に志姫は耐えるように、しっかりと青子を抱きしめる。 「身動きがとれんよ…」 青子は苦笑しながらも下をずっと攻め続ける。 「ん…あ、……く…ああ……ああ…」 「ふふふ…あの時と変わらないな…ホントウに君は生娘のような反応をしてく れる」 青子も服を器用に脱ぐ、志姫もそれに合わせて履いているズボンを脱いだ――。 壁に映る二人のシルエットは…生まれたままの姿の二人……。 「志姫…いいね…?」 「…………」 コクンと志姫は頷く 青子はそれを確認すると愛液で濡れている志姫の膣へ自分のそそり立つもの を挿入した。 「!!くっぁ…ああああああ!!」 「!!……ッ」 青子は尻に力を入れる (……!!入れただけでイキそうになった…やばかったな…) 内心、冷や汗をかき、青子はゆっくりと腰を動かす。 「あ、……ん…ああっ…」 「……可愛いよ、志姫……」 青子は敏感に反応する志姫を見ながらゆっくりとペースを上げていく。 「ん、あああ、……くっ…せ、先生…!!」 志姫の愛液と青子のペニスが淫らに混ざり合う音が室内に響く 「あ、愛してる…志姫……!!」 「ん、あ…あぁ…先生…わ、私も……!!」 まるで、最後の夜のように二人は激しく乱れる。 蒼い月は二人を優しく見守る…まるで祝福するかのように… 青子は志姫のなめらかな足を両肩に抱え、さらに強いストーロークの一撃を 加える。 「く、あああああっ!!」 刹那――。 志姫は達してしまった。 荒い呼吸をつき、妖艶な笑みを浮かべている。 だが、青子はそんな志姫を見てもピストンをやめなかった。いや、もっとシ フトアップしてみせた。 「!!……せ、先生!!あ、あああ!!」 「……志姫、教えてやろう大人の愛し方を…」 手加減ナシのピストンが激しく志姫のクリトリスを擦る。 擦るたびに志姫の口からイヤらしくもそそられる声が漏れる。 「ん、あああ、先生…きも、ち…いい…私……」 「ああ、私も、くっ…気持ちいいよ…」 青子の背中に志姫の爪が食い込む。 「せ、先生…膣に…ん、膣に…」 「っ……いくぞ、いくぞ…志姫!!」 「ああああああああっ……!!」
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