天抜き 其の三十




 

 千四百五十一「暑い」

 士郎  「ふぅ、今日も暑くなりそうだなあ。
      セイバーは平気なのか?」
 セイバー「私も暑いことは暑いですが、気になるほどでは」
 士郎  「心頭滅却すれば火もまた涼しか。さすがだな」
 セイバー「それもありますが、ずっと楽なのです。
      昔は炎天下でも鎧に身を包み、みだりに肌を晒せなかった。
      あのじめじめとした森の追跡行での耐え難い……。
      よければ、昔語りしましょうか?」
 士郎  「遠慮しとく。聞いてるだけで暑くなりそうだから。  
      ええと、後でかき氷でも食べに行こうか?」
      


 千四百五十二「隣の芝生」
     
 藤乃「鮮花の強さは、とても羨ましいです」
 鮮花「そう? わたしも藤乃の素敵な部分すぐに三つは見つけられる
    けど……」
 藤乃「……(三つって何だか微妙な数)」     



 千四百五十三「 」
 
 橙子「何故、そこへ到ろうとしているのか。
    そう考える事が、飛翔の為の翼を失わせるのかもしれないな。
    あるいは、無限の落下に対しロープが投げられるのか……」



 千四百五十四「今夜は焼肉」

 士郎  「よし、準備できた。どんどん焼いていくから、思う存…
      食べてくれ」
 セイバー「……なんだか、一瞬シロウの声が消えたような?」



 千四百五十五「別な前提、別な道」
     
 琥珀「もしもですよ、わたしと翡翠ちゃんが双子だけど全然似てはいなかっ
    たとしたら、どうなっていたと思います……?」
 秋葉「……」
 翡翠「……」
 志貴「……」
 琥珀「あれ、何でみんな皆してそんな沈鬱な顔になるんです、ねえ?」



 千四百五十六「しょせんは直線運動」
 
 士郎  「お茶いれたぞ。……あれ、珍しい。セイバーと藤ねえが二人でテ
      レビに夢中ね。映画か、藤ねえが観てるんだからアクションだな」
 藤ねえ 「ああ、じれったい。さっさと倒しちゃえばいいのに」
 セイバー「まったくですね。たかだか5、6人程度」
 士郎  「でも、拳銃持ってるじゃないか」
 藤ねえ 「そんなの弾を叩き落せばいいじゃない」
 セイバー「タイガの言うとおりです」
 士郎  「事も無げに。本気なんだろうなあ。この二人だもんなあ」



 千四百五十七「最高機密」作:MCさん 

 士郎  「Fateのトップシークレットってなんだろう」
 イリヤ 「リンのぱんつかな?」
 桜   「きっと藤村先生の3サイズです」

 アーチャ「ま、待ちたまえ君たち」



 千四百五十八ノ一「大事にされているのですよ?」

 士郎「なんでみんな、俺のことを一番風呂に入れようとするんだろう?」


 千四百五十八ノ二「想像力豊富なお年頃」
 
 士郎「まあ、最後に入るとすると。
    ………………いろいろとあれだけどさ」



 千四百五十九「直感」

 セイバー「くっ、我が身に害を与えるものなら見抜けるのですが……」
 士郎  「俺は一本でいいから、セイバーにあげるよ」

     当たり付きのアイスの棒をそれぞれ見つめて。



 千四百六十「連想させます?」 

 白レン「違うわ」
 黒レン「……」
 白レン「志貴がどう言おうと、それは同じ」
 黒レン「……」
 白レン「だから、最初から始めないと…」
 黒レン「?」
 白レン「なんだか、世界一有名なビーグル犬と黄色い鳥の会話みたい」
 黒レン「!!!」(頭をブンブンと振る)



 千四百六十一「一応まともな食材でね」

 セイバー「最近、風変わりな料理が多いですね」
 士郎  「ああ、いろいろと試しているんだ」
 セイバー「そうですか。どれも美味しいことに変りはないです、シロウ」
 士郎  「そ、そうか」
 セイバー「はい」(笑み)
 士郎  「(……セイバーにも苦手な食べ物あるか興味あって、とは言
      えないよなあ)」



 千四百六十二「不満じゃないですけど」
 
 琥珀「………………何て、平穏」



 千四百六十三「最終部分は三秒ですけどね」 

 藤ねえ「士郎、本当にわたしと結婚するのでいいの?」
 士郎 「藤ねえから言って来たんだろ。それとも後悔してるのか?」
 藤ねえ「ううん。でも、あんまり簡単だったから」
 士郎 「それまでに何年間も積み重ねがあっただろ、俺達」
 藤ねえ「……うん。幸せになろうね、士郎」
 士郎 「そうだな」



 千四百六十四「泣きたいような状況で」

 橙子「ふ、何を言っている、黒桐。魔術師なんてものは皆、人でなしだ」
 幹也「はあ」
 橙子「だから、税金の徴収などとは無縁なんだ、安心しろ」
 幹也「何だ、そうだったんですか」(笑顔)
 橙子「ああ」(笑顔)
 幹也「……」
 橙子「……」
 幹也「で、どうするんです、これ?」
 橙子「どうしたものだろうなあ」


 千四百六十五「妥協案」
 
 アルク「……」
 シエル「……」
 志貴 「じゃあ、カレーラーメンを作るからさ」



 千四百六十六「ポルおばさんも言っていました」

 キャスター「こんなの、魔術を使えば造作もないけれど……」
       細々とした家事を。どこか幸せそうに。



 千四百六十七「主義と主張」作:星詠師さん

 ライダー「相手に選択させるのもサービスですか?
      自分の演出に自信があるならば、その必要はないでしょう」
 レン  (ふるふる)
 ライダー「そうではないと? しかし……」

 士郎  「……なんの議論してるんだろう、アレ」
 志貴  「さあ……」



 千四百六十八「コレクターの性(さが)」作:星詠師さん

 ギル  「終わりだ。“王の財宝”!!」
 セイバー「くっ!」
 ギル  「む、しばし待て。レアなのが出てしまった」
 セイバー「…………」(どげし)
 ギル  「ぎゃー!」



 千四百六十九ノ一「星に願いを」

    七夕の日。

 藤ねえ「みんな、どんどん飾ってねー」
 凛  「短冊を一人で何枚も何て、普通はつけないのでは?」
 藤ねえ「いいじゃない。前はずっと士郎と二人だけで数少なかったんだもの。
     去年は桜ちゃんもいてくれたけど」
 士郎 「これが恒例だから。はい、遠坂と桜の分」
 凛  「そういう問題じゃ……、まあ、いいか」


 千四百六十九ノ二「願望の群れ」

 凛  「ふうん、まあ藤村先生らしいけど、何と言うかこれほど物欲全面に出さ
     れると、むしろ清々しいわね」
 

 千四百六十九ノ三「ひときわ目立つ」

 凛  「で、一番大きいあれは何が書いてあるのかしら?」
 士郎 「それは……」(羞恥)
 桜  「ああ」(微笑)
 凛  「うん? ええと、何々……『士郎がこのまま良い子に育ちますように』」
 士郎 「……毎年、書くんだよ、藤ねえ」
 凛  「そっか。ふうん、なるほど」
 士郎 「あれ、からかったりしないのか、いつもの遠坂みたいに」
 凛  「しないわよ、そんな事。ちょっといろいろ感心させられたしね」

 

 千四百七十「和やかな支度」

 橙子「なかなかいい竹だろう。ツテがあってな」
 幹也「で、七夕飾りですか。なんだか所長らしくないですね」
 橙子「そうか。まあ、これでも日本的情緒は嫌いではないのだがな。
    式、枝の細工物はそれくらいでいい。鮮花を手伝ってやってくれ」
 式 「わかった」
 鮮花「へえ、随分と精巧な飾り。じゃあ、こっちに付けるわね」
 幹也「まあ、いいかな、こんなのも」(いつになく仲良さそうな姿を見て)
 橙子「だろう? パンとサーカス、いやこの場合はガス抜き……」
 幹也「何か言いましたか?」
 橙子「いや。ほら、黒桐も願い事の一つも書くがいい」



 千四百七十一ノ一「飾る前に一言」

 志貴「みんな何を書いたかは知らないけど、他人のに文句つけるのは禁止!
    いいね?」


 千四百七十一ノ二「飾った後に独り言」

 志貴「なるほどな。……俺が何人いれば叶うんだろう、これ」


 千四百七十二「なんだろう」

 琥珀 「では、ご飯に致しましょう。 
     皆さんおそろいですし、七夕にちなんだメニューにしたんですよ。
     少々お待ちくださいね。翡翠ちゃんも手伝って」
 翡翠 「はい、姉さん」

 アルク「ねえ、志貴、何が出てくるの?」
 志貴 「いや、他の行事ならともかく七夕……って」
 シエル「天の川の連想から、ミルクを使った料理とか」
 秋葉 「それは西洋の考え方でしょう。素直に竹を使った料理?」
 志貴 「ああ、魚の青竹焼きなんてのがあったな、確か」
 シオン「あまり七夕で検索した情報とは馴染みませんね」
 アルク「七夕って星でしょ、ヒコボシとオリボシだっけ?」
 シエル「織姫ですよ。でも、星の形にした料理とかはあるかも」
 秋葉 「あ、運んで来たみたいですよ、兄さん」
 
    期待と幾分の訝しげな眼が厨房の方向へ



 千四百七十三「今夜の月 −志貴の場合−」作:キリさん

   「うー、まだ梅雨も明けてないのにこの暑さは異常だよな・・・ 
    それにしてもすっかり遅くなったな・・・また秋葉に小言をもらうかな? 
    7時までには帰ってくるって言ったんだけどなぁ。都古ちゃんのあんな顔み
    たら帰るに帰れなくなる・・・ 
    ん? あそこの道、妙に明るいな?なにもなさそうなんだけど・・・ちょっ
    と見ていくか。
    うん?なにもないよな?それじゃぁこの光は・・・・・・ああ、そうか。こ
    の道、空を邪魔するものが何もないんだ。 それにしても・・・
    なんて―きれいな―月―・・・」



 千四百七十四「茶番劇」作:うづきじんさん

 四季「それが、綺麗だったからあこがれた(眩い笑顔で諸手を上げて)」
 志貴「―――それが、わるいのか。いけないのか(黒猫を抱き締めて)」
 琥珀「―――決して。間違いなんかじゃ、無いんだから―――!(注射器片手)」

 秋葉「―――誓うわ。今日は、一人も逃がさない(真っ赤)」



 千四百七十五「こころはてつでできている」作:うづきじんさん

 晶「わたしの魂は腐っています(胸を張り)」



 千四百七十六「似合ってるけどね、凄く」

 式 「鮮花、おまえ、学校の行事で仮装とか言うと、必ず男装なんだな」
 鮮花「ほっといてよ。なんですか、橙子師までそんな目で」
 橙子「いや、私もそうだったなあ……とな」 



 千四百七十七「夏の昼ご飯」

 士郎  「よし、第三弾と。足りなければどんどん茹でるから」
 藤ねえ 「士郎、薬味が少なくなったよー」
 士郎  「そうか。じゃあ……」
 桜   「先輩も少し座ってください。今度はわたしが台所行きますから」
 士郎  「頼む。どうだ、汁は自家製なんだけど?」
 凛   「うん、いいわね。美味しい」
 セイバー「……」(夢中で食べつづけている)
 士郎  「好評かな。しかし、このメンバーで冷麦なんか食べてる図か……」



 千四百七十八「もうちょっと夢とか」

 シエル「遠野くんと気が合う部分って、だいたいロマンティックと、
     縁遠いですよね。別にいいですけど……」



 千四百七十九ノ一「流れるような髪を」

 鮮花「藤乃は、髪を切ろうと思ったりしない?」
 藤乃「そうですね、ないです」
 鮮花「綺麗な黒髪だしね。でもショートも似合いそう」
 藤乃「自分ではよくわかりません。
    そういう鮮花も、髪型変えても似合いそうですよ」
 鮮花「え、私? そうかしら。
    でも、このままでいいわ」
 藤乃「わたしも今のままで」
 鮮花「そう?」
 藤乃「はい。鮮花も一緒にしてくれるなら考えますけど」
 鮮花「藤乃も付き合ってくれるのなら、考えてみるけど」
 藤乃「……」(思案顔)
 鮮花「……」(同じく)


 千四百七十九ノ二「断つ」

 橙子「まあ、二人揃って失恋したみたいだしな、それだと」



 千四百八十「反応検査」

 橙子「ここはどうかね?」
 藤乃「いえ」
 橙子「では、こうして。少しは感覚はあるかな?」
 藤乃「……わかりません。あるような気はしますけど」
 橙子「こうして、こうされるのは?」
 藤乃「直接感じるというより、目で見て触れられていると意識しているようです」
 橙子「なるほど、こんな事までしているのだがなあ。
    それにしても、羞恥はないかね?」
 藤乃「治療なのですよね?」
 橙子「……まあな。続けようか」



 千四百八十一「呼び方」

 藤乃「鮮花のお兄さんで、略して、お兄ちゃんというのはどうでしょう?」
 幹也「略してない気がするけど………………、いやいや」



 千四百八十二「つい見惚れた」

 藤乃「……」(ぺこり)
 大輔「ああ、どうも」
 
 幹也「あれ、どうしたの?」
 大輔「いや、普通に凄い美人な娘とすれ違った」
 幹也「普通に凄い美人って、何だか矛盾していないかな。
    言いたい事はわかるけど」
 大輔「だろ。おまえも男ならわかるよな」
 橙子「どういう意味か知りたいところですけど、秋巳刑事?」
 大輔「いや、その、ええと……」
 橙子「ふふふ」(笑顔)



 千四百八十三「何か比べていたらしい」

 式 「オレより殺傷能力高い癖に……。
    なんだか不公平だよな」
 藤乃「あの、何か言いましたか?」
 式 「なんでもないから、怯えた顔するな」
 藤乃「はい?」



 千四百八十四「十年後」

 凛 「久し振りね、衛宮くん」
 士郎「そうだな、本当にしばらく振りだ」
 凛 「変わってないわね」
 士郎「そうか?」
 凛 「うん」
 士郎「背も伸びたし、けっこう鍛えているんだけどなあ?」
 凛 「それでも変わらないの」(安堵の笑みで)



 千四百八十五「抗いがたい」

 桜 「うん、凄く立派ですよ」
 士郎「そうかな。馬子にも衣装ってとこだろ」
 桜 「ううん、格好良いです。きっと藤村先生も惚れ直します」
 士郎「うむ」
 桜 「もう、衛宮先生ですけどね。ふふ」
 士郎「そうだよなあ、何だか自分でも実感が……」
 桜 「ねえ、先輩。なんで、藤村先生なんですか。
    お二人が愛し合っているのはわかります。でも……」
 士郎「実を言うと、自分でも不思議なんだ。
    藤ねえと結婚なんてほとんど想像すらしてなかったし。
    でも、何て言うか、急に決められた道に出て後ずさりも出来なく
    なって。運命と言うしかないんだけど……、うーん」
 桜 「何となく、わかった気がします。さ、行きましょう」



 千四百八十六「ニワトリとタマゴ」

 士郎  「なるほど、セイバーは用意してあるからあんなに食べると主
      張する訳なんだ」
 セイバー「そうです」
 士郎  「よーく、わかったよ。うんうん」
 セイバー「……」(何か致命的な過ちを犯した顔)



 ※次の二つは、こちらの7と16参照

 千四百八十七「遺産」作:星詠師さん

 アルク「んー、どこやっちゃったのかなー」
    「ねー見て見てー」
 アルク「あー、こら。まーた志貴のもの持ち出して」
    「だって面白いんだもん。
     ほら、このメガネってやつなんかラクガキが見えなくなるんだよ」
 アルク「……え?」


 千四百八十八「エンタの王様」作:星詠師さん

 士郎  「なんでやねん」
 藤ねぇ 「ワキが甘い!」

 凛   「……何やってるの。アレ」
 セイバー「ガクエンサイの出し物でマンザイをするのだとか」
 凛   「また妙なのを選ぶわね……。でもツッコミがあいつって事はボケ役は」
 セイバー「パートナーですか? イッセイだそうです」
 凛   「……物凄く見たいような見たくないような漫才ね」



 千四百八十九「中からサイコロが溢れ出す漫画があったっけ」

 セイバー「はむ……」
 士郎  「おかわりは、セイバー?」
 セイバー「お願いします」
 士郎  「ご飯もおかずもまだ余ってるから、遠慮しないで食べてくれ」
 セイバー「この照り焼きは絶品なので……、いただきます」
 士郎  「でも、改めて見ると、けっこうな量食べてるなあ」
 セイバー「う……」
 士郎  「ああ、文句じゃないよ。単なる事実。
      セイバーの外観からすると不思議だなってだけ」
 セイバー「そ、そうですか」
 士郎  「喜んで食べてくれるなら、俺も嬉しいんだから。
      ただ、なあ……」
      セイバーの腹の辺りを見て首を傾げ、それから包丁に目を。
 セイバー「む、何か不穏な空気を感じました。シロウ?」
 士郎  「な、な、何でもない。猟奇な事なんて考えてもいない」
 セイバー「そうですか。……猟奇?」
 士郎  「終わったお皿下げてくるよ」(逃げるように)



 千四百九十「ポケットを叩くと」

 セイバー「ビスケットが増える。面白い歌ですね」
 士郎  「そうだな。(自分のポケット叩いたの……、無意識かな?)」



 千四百九十一「卵はいくつ焼く?」

 凛   「さて、出来たと。さ、食べましょう」
 セイバー「いただきます」
 凛   「セイバーって、英国の料理蛇蠍の如く嫌っているけど、
      朝食は英国式なのね。朝からこんなに重いの……」



 千四百九十二「セイバーさんの技能に関する考察」作:星詠師さん

 白セイバー 騎乗スキル:有
 黒セイバー 騎乗スキル:無

 士郎  「これはつまり、アホ毛の有無によるバランス感覚の変化が……」
 セイバー「猫の髭ですかこれわッ!?」



 千四百九十三「主を選ぶ権利」

 士郎  「昔、アメリカの大統領付きのコックで、料理のわからない大統領が
      就任して職を辞したって例があるんだって」
 セイバー「なるほど」(考え込むように)
 士郎  「我が家には当てはまらないから、いろんな意味で」



 千四百九十四「ぐつぐつと」

 シエル「何か入っているのではないでしょうね」
 アルク「失礼ね、シエルはともかくわたしと志貴も食べるんだから」
 シエル「そうですね、でも、なんでわたしが招待されたんです、あなたの部屋へ」
 アルク「シエル、カレー好きなんでしょ?」
 シエル「はい」(即答)
 アルク「だからよ。一度にいっぱい作った方が美味しいって志貴が言ってたから。
     朝から煮込んだんだから、凄いでしょ?」
 シエル「確かに……、悔しいですが美味しそうですね。いい匂い」
 アルク「後はよそうだけだから、あっちで待っててー」
 シエル「はい。……でも、あの大鍋に対して、ここにいるのは三人だけ。
     いったいどんな事、聞かされているんだろう、アルクェイド」



 千四百九十五「フォークくらい貸しますよ?」

 士郎  「セイバー、随分箸使い上手くなったね」
 セイバー「そうですね。切実な問題ですから」
 士郎  「そうか」(イカソーメンなど並べながら)



 千四百九十六「嬉しくない訳でもない」

 アルク「わたしが志貴にベタベタするのもマンネリだよね」
 志貴 「そうかな」
 アルク「うん。だから、志貴がわたしにべたべたしなさい」
 志貴 「なんだって?」
 アルク「さあ」(手を広げ)
 志貴 「さあって……」



 千四百九十七「うっかり」

 凛「…じゃ、すまされないかなあ、さすがに。
   ねえ、って目を背けないでよ」



 千四百九十八「弓を引く」

 セイバー「こうですか、シロウ?」
 士郎  「うん。背筋はそのままで。
      あまり当てるのを意識しないで、視線はそうでいい」
 セイバー「なるほど。ん、シロウどうしました?」
 士郎  「俺が教える事あったんだなって思って。
      ちょっと嬉しい。あ、うう、よし、試射してみよう」
 セイバー「は、は、はい。お願いしします」(真っ赤)



 千四百九十九「公園にあった食堂で」

 シエル「カレー丼、お箸で食べるべきかスプーンか……。難しい問題です」
 志貴 「そんなに悩まなくたって、どちらでも味は変わらないんじゃない?」
 シエル「むうううう」
 志貴 「先食べるよ……って、わけにもいかないか。ふぅ」
 


 千五百「搦め手」

 志貴「別に仲良くしろとは言わないから、せめて喧嘩しないでくれ」
 秋葉「私は常に冷静に対処していますよ、兄さん」
 志貴「アルクェイドはともかく、シエル先輩もそう言っていたけど」
 秋葉「はン」
 志貴「やっぱり、良くないと思うぞ」
 秋葉「だいたいですね、あの二人が不躾にも…」
 志貴「いろいろ言いたい事はあるだろうけど、秋葉が汚い言葉使うのは見たくない」
 秋葉「うッ……」
 志貴「秋葉?」
 秋葉「……はい、兄さん」



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