天抜き・月下繚乱篇
作:がん
前書き
掲示板で投稿頂いている、がんさんのシリーズものです。
超停滞連載『月下繚乱』の応援&はっぱかけ……。
その一「妹だもの」
一「お“兄”ちゃんといっしょ」
女将 「申し訳ありません。お布団の数も足りなくて。」
耕一 「じゃあ、一緒の布団で寝ようか?」
初音 「やだ、お兄ちゃんたらっ。」
女将 「おやおや、ご兄妹、仲がおよろしいですねぇ。」
秋葉 「兄さん…… あの…… 私たちも一緒に……」
女将 「あらあら、こちらのご兄妹も、仲よしさんで。」
美由希「えっと…… あの…… お兄ちゃん?」
二「お兄“ちゃん”、撫でて?」
初音 「お兄ちゃんー。」
耕一 「初音ちゃんの頭を撫でるのは面白いよなぁ。ほら、ぴこぴこ。」
初音 「えへへー。」
美由希「お兄ちゃんっ。」
恭也 「?」
美由希「おにーちゃんー。」
恭也 「?」
美由希「撫でて?」
恭也 「ばか。」
美由希「えへへー。」
女将 「あらあらあら、どちらのご兄妹も、仲よしさんで。」
秋葉 「えっと…… あの…… お兄ちゃん?」
三「お姉“ちゃん”とらぶらぶ」
琥珀「秋葉さままで『ちゃん』付けだなんて。もう、みなさん仲が良いです
ね。ねえ、翡翠“ちゃん”。」
翡翠「そうですね、姉“さん”。」
琥珀「翡翠“ちゃん”?」
翡翠「何ですか、姉“さん”?」
琥珀「翡翠“ちゃん”?」
翡翠「姉“さん”?」
琥珀「翡翠“ちゃん”?」
翡翠「姉“さん”?」
:
:
※ 知らない人のための解説
美由希は恭也のことを「恭ちゃん」と呼びます.小さい頃は「おにーちゃん」
「お兄ちゃん」でしたが,なにやら心境の変化があったようで.
初音ちゃんの髪の毛は,一房,上に跳ねています.撫でても手を離すと元に
戻ります.ぴこぴこ.
四「おまけ・お姉“ちゃん”とらぶらぶ」
翡翠「ごめんなさい、お姉ちゃん。お姉ちゃんの気持ち、全然分からなくて。」
琥珀「ううん。いいのよ、翡翠ちゃん。わたしたち、仲良し姉妹だもの。平
気よ。」
翡翠「お姉ちゃん……。」
琥珀「翡翠ちゃん……。」
翡翠「お姉ちゃんっ!」
琥珀「翡翠ちゃんっ!」
翡翠「お姉ちゃーん!」
琥珀「翡翠ちゃーん!」
:
:
志貴「琥珀さん……」
琥珀「嫌ですよー、志貴ちゃんも『琥珀ちゃん』って呼んでくれないと。」
志貴「一人二役の一人遊び、楽しいですか?」
その二「地獄の門」
五「考える人」
「豊乳の湯」入り口前にて
秋葉「……………………」
秋葉「……………………」
秋葉「実を取るか…… プライドを取るか……」
秋葉「……………………」
考える人、73 cm。
六「続・考える人」
「豊乳の湯」入り口前にて
美由希「……………………」
美由希「……………………」
美由希「大きい方が好みなのか…… 小さい方が好みなのか……」
美由希「……………………」
考える人、84 cm。
七「天使の堕落」
「豊乳の湯」入り口前にて
初音「♪」
琥珀(悩まずに、入っていきましたねぇ。)
翡翠(成長の余地があるという余裕なのでしょうか?)
※ 知らない人のための解説
・『とらハ 3』のヒロインは,大きいのから小さいのまで,バラエティ豊富で
す.三段変形する娘までいますし.
・『地獄の門』・『考える人』・『天使の堕落』(3/8)
それぞれ,ロダン(1840〜1917)の作品です.
八「おまけ・天使の堕落」
「豊乳の湯」入り口前にて
琥珀「……………………」
翡翠「……………………」
琥珀「……………………」
翡翠「……………………」
琥珀「翡翠ちゃん、どうぞ?」
翡翠「いえ、姉さんから、どうぞ?」
琥珀「……………………」
翡翠「……………………」
先の先を取るか、後の先を取るか。
考える双子、その差は 2cm。
その三「ぶらざーず」
九「お風呂談義・その女たち、最凶につき」
恭也「うちのは、どうも料理には適性が無いようで。」
志貴「普通に下手なのと、美味しいけど危ないのと、全く駄目なのと。」
耕一(ガクガクブルブル)
耕一「いいよなぁ、君たち。料理の悪口なんか言えて。俺なんて……」
志貴「俺も、悪口なんか聞かれたら…… 地下室が…… 地下室に……」
恭也「女は…… 怖い……… 下手に貶したらサラウンドで反撃が……」
かぽーん
三人「兄弟!」
かぽーん
十「科学的に疑問なのよ、いや実際」
志貴と恭也は風呂の中。耕一さんは洗髪中です。
志貴「でも、いいじゃないですか。恭兄の恋人、美由希ちゃんでしたっけ?
スタイル良くて。」
恭也「まあ、手足は伸びているが。」
志貴「でも、背丈ならうちのと変わらないでしょ?」
耕一 わしわしわしわし
恭也「ん? 161cm の 46kg で、上から 84-58-86 だが?」
志貴「えと 160cm の 45kg で、上から 73-57-79 です。」
恭也「身長・体重が一緒なのに……」
志貴「胸が 11 cm も違う?」
耕一 ざばーーーー
十一「兄は何でも知っている」
耕一「なあ、俺一人っ子だからよく分からないけど。兄貴って、妹のスリー
サイズまで把握しているものなのか?」
志貴「いや、いらんことをする家政婦さんに吹き込まれまして。」
耕一「なるほど。普通は知らないよな。」
志貴「ええ、普通は知りません。」
恭也「志貴も耕兄も何を言っているんです? 妹の健康管理は兄たる者の義
務です。俺は、美由希の呼吸・脈拍・月の物から、トイレに行く回数
も把握していますよ。当然でしょう。」
恭也「特に一人×××のペースは重要。あれは、体調と同時に精神状態まで
はっきり分かります。詳細な記録を取り、データの分析をしないと。
女家族が多いのなら、気配を探る訓練も役に立ちますよ。俺の場合、
母姉妹居候居候妹の六人が同時に始めても、区別が付くようになりま
した。区別のポイントは、俺の名前をどう呼ぶかです。遠距離でも、
気配で状況を掴むことができると便利です。直線距離で 40 km 離れ
ている友人がいるので、彼女を仮想敵として特訓中。彼女のメイドに
協力を要請し、俺が感じたものと彼女の取った記録とを後で付き合わ
せて、正しく気配を捕まえているかを確認していますが、まだまだ不
正確ですね。将来的には香港・英国・米国の知人の様子まで探れるよ
うになりたいものです.その他、超能力者の知り合いがいるのですが、
彼女の場合、上空を飛びながらすることが多いようで、気配を探るの
が難しいですね。とはいえ、彼女のお姉さんが後で状況を詳細に報告
してくれるので助かっています。彼女については、うちの屋根に晴天
雨を降らせるのをやめさせたいところですが、まあ 8 歳ですから、
失禁もしかたないかもしれません。同様に、知り合いの巫女さんは、
お供の妖狐がデータを提供してくれていて……
かぽーん
※ 知らない人のための解説
・「料理技能」
『痕』のヒロイン姉妹の長女・千鶴さんは,多分料理上手です.舌も肥えて
いますし,美味しい料理を作ります.できあがったものに「なぜか向精神系の
効果がある」という問題を除けば.
・兄は何でも知っている
いや,私はそんなこと知りませんよ? あの歳になって蒙古斑があることく
らいしか.
十二「琥珀さんが、物陰で感涙しながらサムズアップしていたとか」
耕一「俺一人っ子だから知らなかったよ。兄妹ってそういうものなんだ。」
志貴「すみません、耕兄。俺も正確には一人っ子だから分かりませんでした。
そうか、知っていて当然なんだ。だから琥珀さんも、翡翠の『あんな
こと』まで知っているんだ。」
恭也「当然です。」
耕一「じゃあ、初音ちゃんと一緒にお風呂に入るのは……」
恭也「高体温状態での体の変化を見る良い機会です。毎日定点観測をする必
要があります。」
志貴「秋葉の着替えを覗くのは……」
恭也「体に合っているものかどうか、十分にチェックしてやる必要がある。
『朴念仁』呼ばわりされたくなければ、自分の手で着せてやる位の気
配りが要るぞ。」
かぽーん
三人「兄弟!」
その四「こちらも三人仲良くおふろ」
十三「同い年なんだってば」
美由希「はあ、お二人とも綺麗でいいですねぇ。お人形さんみたい。わたし
なんて、手もボロボロだし、筋肉が付いて女らしくないし。」
秋葉 「そんなことはありませんわ。そんな素敵なプロポーションで。初音
さんだって、まだまだこれから大きくなるでしょうし。それに比べ
て、私なんて。」
初音 「そんなことないよ。美由希さんも、秋葉さんも、すっごい魅力的だ
よ。わたしなんて、こんなちんちくりんで。」
:
しばしご歓談の程を
:
美由希「大丈夫だって。わたしたちの歳になればぐんと女らしい躰になるから。」
秋葉 「そうですわ。ですから、今のところは『年下の魅力』で攻めれば、
いいのです。」
初音 「えへへ。そうかな。そうだよね。美由希お姉ちゃんや秋葉お姉ちゃ
ん位の歳になれば……」
十四「身の程を知っているって、強いよね」
ぷかぷか
秋葉 「“それ”って、お湯に浮くのですねぇ。」
初音 「羨ましい……」
美由希「あはははは……」
秋葉 「肩が凝ったりしません?」
美由希「特別に大きいって程じゃないし、筋力があると割と平気みたい。」
初音 「羨ましい……」
秋葉 「胸の大きい家系だとか。」
美由希「母のいうには、逆に『極小』の家系だそうで。」
初音 「突然変異…… 羨ましい……」
秋葉 「料理が上手だと大きくなるとか。ほら、梓さんとか、うちだと琥珀
だとか。」
初音 「うんうん。」
美由希「わたし、十人以上いる恭ちゃん関係の女性のなかで一番下手。」
美由希「料理は駄目なんで、厨房には近づかないことにしているんです。」
秋初 「「羨ましい…… (涙)」」
十五「秋葉のあのエンディングも」
美由希さん、ぱしゃぱしゃと水泳中
初音「美由希さんって、泳ぎ上手なんだ…… わたしは苦手。」
秋葉「私も、あまり得意では……」
初音「どうしても、沈んじゃうんだよね……」
秋葉「沈みますね……」
ぱしゃぱしゃぱしゃ
初音「やっぱり、胸の浮力?」
秋葉「ち、違いますわ。私たちは、骨密度が高く、比重が大きいせいで浮か
ないだけです。」
初音「そ、そうだよね。女にとって大事だものね、骨密度。」
秋葉「もちろんですわ。」
ぱしゃぱしゃぱしゃぱしゃ
初音「うん、大事『だった』し。骨密度。」
ぱしゃ?
※ 知らない人のための解説
・「年齢差」
使い古されたネタではありますが,同い年.外見とソフ倫はともかく,同い
年.正確には,秋葉が 16 で,残りの二人が 15 歳,美由希ちゃんは誕生日間
近というところでしょうか.
・「妊娠って話」
初音ちゃんは,前世で子供を産んでいますし,「妊娠エンド」もありました.
十六「おまけ・偽善者だってば」
美由希(「ぺったんこ」と「ちんちくりん」。わたしの敵じゃないよね。実
際「彼氏ゲット」したの、わたしだけみたいだし。)
秋葉 (「筋肉だるま」に「ちんちくりん」。女の魅力を持っているのは、
私だけのようね。問題ないわ。)
初音 (妹のくせに「妹属性」のねぇ奴らだぜ。やっぱりこのあたい「初音
ちゃんさま」が一番のようだな。けけけ。)
美由希「うふ……」
秋葉 「うふふ……」
初音 「うふふふ……」
美由希「うふふふふ……」
秋葉 「うふふふふふ……」
初音 「うふふふふふふ……」
美由希「うふふふふふふふ……」
秋葉 「うふふふふふふふふ……」
初音 「うふふふふふふふふふ……」
その五「インターミッション」
十七「ヨークにお願い」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
恭也「なにぃっ! あの技はっ!!」
志貴「知っているのか、兄者!?」
恭也「うむ。あれは、恒星間航行可能な巡洋艦以上の船の主砲を、精神リン
クを利用した遠隔操作で発射する超長距離攻撃『ヨークにお願い』。
術者自身が照準を操作するためその攻撃は正確無比。そしてその威力
は、山をも穿つという。この技を伝える巫姫の一族は既に絶えたと聞
いていたが…… よもやこの目で見ることが有ろうとは。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
琥珀「いや、違うっ! あの技はっ!!」
翡翠「分かるのか、姉者!?」
琥珀「うむ。初音殿のヨークは地上に不時着しておる。それ故、この地に
『真上から』の砲撃を行うことはかなわぬ。あれは『ヨークにお願い』
であって『ヨークにお願い』にあらざる技。さすがは初音殿、このよ
うな技を未だ隠し持っていたとは、侮れぬ。」
てな訳でリテーク
十八「真・ヨークにお願い」
ズゴゴゴゴゴゴゴゴ……
知得留「なにぃっ! あの技はっ!!」
アルク「知っているのか、知得留!?」
知得留「うむ。あれは、超々大出力のレーザー砲を地上から発射し、中高度
に配備した 77 個の衛星で反射することで、エベレスト山頂ですら
射程に入れる超長距離攻撃『反射衛星砲』。資金不足から衛星数を
66 個に減らし、結局経営難から倒産。その後、衛星は買収されて
サービスは再開されているが、日本では『免許がない』ために利用
すらできない状態と聞いていたが…… よもやこの目で見ることが
有ろうとは。」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ……
※ 知らない人のための解説
・「あの技は」
解説役登場.
・「ヨークにお願い」
本編の初音ちゃんには,ンな技は無かったはずですが,LeafFight'97 には
しっかり出てきます.もしくは「41236大」.私は,キーボードを使わないと,
コマンドを入力できません.
・「ヨーク」
固有名詞なのか一般名詞なのか不明ですが宇宙船の名前.「初音のヨーク」
が動くのかどうかも不明.不時着した後,ン百年メンテナンスされていません
からねぇ.
・「反射衛星砲」
冥王星に配備されていました.ヤマトだって一撃です.
・「66 個の衛星」
個人的には結構期待していたのですが…… イリジウム.衛星-衛星通信とか,
技術的にも面白そうだったのに.くるりとアンテナを回すタイプ(モトローラ
のだったかな?)は格好良かったです.
十九「兄は何でも知っている・後日談?」
秋葉「兄さん? 私の下着を血走った目で握りしめて、一体何をなさるおつ
もりで?」
千鶴「耕一さん? あなたの荷物から『楓ちゃん・初音ちゃん比較観察日記、
お風呂編』なんてものがでてきたのですけど、これは一体何なのかし
ら?」
血の池や 馬鹿兄共が 夢の跡 恭也
二十「兄は何でも知っている・後日談?の後日談」
結局二人とも野辺、もとい、病院送り
美由希 「すみません、うちの兄は割と嘘つきでして。」
耕一・志貴「そういうことは早く言って……」
一つ部屋に 揃いも寝たり バカとアホ 恭也
二十一「ひとりじめられ」
耕一「普段逢えない分、他の三人も側に居たがるから、なかなか二人っきり
にはなれないんだよな。」
志貴「誰か一人に決めたとしても、『傷心を堪えて身を引く』なんて殊勝な
連中じゃないですしねぇ。」
二人「恭也(くん|さん)は?」
恭也「家族が『二人っきり』にやたらと協力的です。ここに二人で来たこと
自体、母の差し金で。」
二人「いいなぁ。」
恭也「ここにいる間だけですけどね。『美由希の危険日に合わせて精の付く
食べ物が出てくる』などという露骨なお節介から逃げられるのは。」
※ 知らない人のための解説
・「割と嘘つきでして」
恭也には,「しれっとした顔で冗談をいう」という癖があります.
・「血の池や……」
夏草や 兵(つわもの)どもが 夢の跡
一家(ひとつや)に 遊女も寝たり 萩と月
・「露骨なお節介」
この辺が,高町家とさざなみ寮の違いなのかなと.
その六「体重測定」
二十二「体重測定・ブリーフィング」
楓「一般に、質量を測定するのは比較的簡単です。家庭用の体重計ですら
0.1 % の分解能での測定が可能なものもあります。」
楓「今回は、測定の精度を上げるため、『朝』『用を足した後』、そして
『裸』、さらに『各種オプション排除』という条件での測定を行います。
バスタオルで隠すというのも許しませんので、そのつもりで。」
楓「羞じらいながら両腕で躰を隠す仕草に、お兄さん方の視線は釘付けにな
ることでしょう。さあ、張り切って参りましょう。」
二十三「体重測定・美由希兄サイド」
恭也「ふむ。つまり、美由希は『みつあみ眼鏡っ娘』属性にもかかわらず、
『眼鏡を外し、みつあみを解いたあとの微妙にウェーブがかかった髪
型』での測定ということか……」
恭也「『みつあみ眼鏡っ娘』の裏の魅力を知っているとは、楓君…… 侮れ
んな。」
楓 「恐れ入ります。」
二十四「体重測定・秋葉兄サイド」
志貴「なあ、楓ちゃん。タオルくらいいいんじゃないかな?」
楓 「測定精度に影響しますので、駄目です。」
秋葉「なら、下着くらいは着ていても……」
楓 「ブラの下に何かを仕込む可能性があるので、駄目です。」
秋葉「…………」
楓 「…………」
楓 「『ミス・ランドセルが似合う高校生 in the world』の妹と比べてす
ら、『小さい、いや、無い?』とまでいわれるこの私の目の黒いうち
は、胸に関して不正は許しませんよ?」
秋葉「…………」
楓 「…………」
志貴「秋葉…… 脱ご?」
二十五「おまけ・体重測定・初音兄サイド」
楓「では、耕一さんに模範演技をお願いします。羞じらいながらも大胆に
躰を晒す姿に、お姉さん方の視線は釘付けになることでしょう。さあ、
張り切って参りましょう。」
※ 知らない人のための解説
・朝,用を足した後
体重測定の基本です.
・みつあみ眼鏡っ娘
美由希のベッドシーンは,眼鏡の有無がちゃんと選択できます.
・「小さい、いや、無い?」
71 だそうな.
その七 「無駄と思える努力であっても」
二十六「ちんちくりんの身長測定」
初音「んーっ んーっ」
楓 「初音……」
初音「んーっ んーっ」
梓 「初音……」
初音「んーっ んーっ」
千鶴「初音……」
三人「背伸びはしちゃいけない(の|んだ)よ?」
二十七「ないちち妹バスト測定」
秋葉「んーっ んーっ」
志貴「秋葉……」
秋葉「んーっ んーっ」
翡翠「秋葉さま……」
秋葉「んーっ んーっ」
琥珀「秋葉さまったら……」
琥珀「体重計じゃないのですから、斜めから見ても数字は変わりませんよ?」
二十八「やっぱり気になる体重測定」
美由希「んーっ んーっ」
恭也 「美由希……」
美由希「んーっ んーっ」
恭也 「おまえな……」
美由希「んーっ んーっ」
恭也 「まったく、うちの妹は……」
恭也 「気合で体が浮くのは、漫画の中だけだ。」
美由希「んーーっ」
恭也 「片足で立っても変わらん。」
美由希「んーーーーっ」
恭也 「デジタル体重計の数字を、斜めから見て、何か面白いか?」
美由希「んーーーーーーーーっ」
恭也 「いや、涙目で見られてもな。」
二十九「真・ないちちのバスト測定」
琥珀「大きく息を吸って…… はい、止めて。」
秋葉「んーーーーーーーーーーーーっ」
琥珀「はい、73.0 cm。」
志貴(その測り方、何か間違ってない?)
琥珀(しーっ!)
同趣旨で頂きました。
三十「ひとりじめ」作:長谷さん
秋葉「兄さん」
琥珀「志貴さん」
翡翠「志貴様」
千鶴「耕一さん」
梓 「耕一」
楓 「耕一さん」
初音「耕一おにいちゃん」
美由希「恭ちゃん」
美由希をじっと見る女性一同
「‥‥‥いいなあ」
美由希「…ここに来てる間だけだけどね」
その八 「リニューアル『痕』プレイ記念」
三十一「互換キャラ? 楓の場合」
しばらく逢っていなかった幼馴染みで、物静かで、引っ込み思案な妹キャ
ラ…… だよね?
楓 「『ボキャブラ』は、総じてハズレでした。」
翡翠「?」
楓 「『オンエアバトル』は、質が安定していて悪くないですが、その分冒
険も少ないですね。」
翡翠「?」
楓 「『爆笑ブーイング』は、当たり外れの落差が面白かったです。」
翡翠「?」
楓 「……」
翡翠「……」
楓 「お笑い番組、嫌いですか?」
翡翠「?」
互換性、低かった模様
三十二「互換キャラ? 千鶴の場合」
ラブコメにおいては、料理技能は上か下かのどちらかで、中道は許さ
れないのです。
志貴 「情熱だけが空回り。まずは味覚の矯正が必要でしょう。エントリー
一番、がんばれ僕らのメイドさん! 翡翠!」
翡翠 「……」
恭也 「情熱捨てた枯れススキ。薬にならぬが、毒にもならぬ。エントリー
二番、人畜無害、高町美由希!」
美由希「……」
耕一 「情熱捨てれば名コック? 原因が分かれば、対処も可能だ。エント
リー三番、料理の鬼、柏木千鶴!」
千鶴 「……」
互換性、やはり低かった模様
三十三「互換キャラ? 初音の場合」
初音「えへ。」
恭也「天使だ。」
志貴「天使の微笑みだ。」
耕一「天使だよなぁ。」
初音「えへへ。」
恭也「うちだと、なのはが近いかな。『攻略対象外』で『小学生』だが。」
志貴「弓塚かなぁ。『攻略対象外』で『死んじゃった』けど。」
耕一「じゃ、初音ちゃんは『攻略対象外互換キャラ』って事で。」
初音「うー、うー、うー。」
当人の希望により、互換性判定やり直し
三十四「互換キャラ? 初音の場合Ζ」
恭也 「うちだと、レンかフィアッセかな。髪型に特徴がある。」
志貴 「となると、弓塚とつかさちゃんか。髪型に特徴があるし。」
耕一 「じゃ、初音ちゃんは『髪型特徴キャラ』って事で。」
初音 「アンテナじゃないもん。」
レン 「うー。とらハキャラとしては、このくらい普通ですぅ。」
フィアッセ「昔はママもあったらしいよ。触角。」
弓塚 「わたしのは可愛いよね? ね?」
つかさ 「イカ…… イカ……」
いや、だって、ねぇ?
※ 知らない人のための解説※
・関西系お笑い番組
楓ちゃんの好みとのこと.はっきりいって似合いません.「当地で放映され
ていない番組は,知り合いからビデオを回してもらう」位の入れ込みようです.
・料理技能
想像するに
プロ並み 琥珀 梓
得意 初音
そこそこ上手 志貴 恭也
並 耕一
下手 秋葉 楓
毒 翡翠 千鶴 美由希
って所でしょうか.楓ちゃんはよく分かりません.恭也は下手するともう一ラ
ンク上かも.
・天使の微笑み妹系
とらハ 2 だとぴったりのキャラがいるのですが…… 月姫にはいませんね,
こういう「いい子」は.
・髪型
「鳳蓮飛(レン)」(とらハ 3)
つむじの辺りで一房,縦に 3/4 回転する「くるりん」があります.台詞通
り,強烈な髪型の多いとらハキャラの中では目立ちません.
「フィアッセ・クリステラ」(とらハ 3)
「家庭内害虫」しか連想しようのない「飛び出た二房」があります.針金で
も入っているのではないかという感じ.
エピローグのシーンを見るに,女の子に遺伝する模様.母親のティオレ・ク
リステラ上院議員夫人も,子供の頃にはあったらしい…… 蒙古斑みたいなモ
ノ?
「柏木初音」(痕)
レン同様一房跳ねていますが,「隊長機」です.角です.
三十五「互換キャラ? 梓の場合」
ラブコメかどうかはともかく、料理技能のある人たちならどうよ?
志貴 「カレー以外はなんでもこなす。大きな鍋が似合いすぎ。エントリー
一番、銀の食器は忘れるなよ! 琥珀!」
琥珀 「あはー、照れちゃいますねー。」
耕一 「手が出る、足出る、角が出る。口は悪いが、技術は確か。エントリー
二番、真・料理の鬼、柏木梓!」
梓 「あんたは、誉めてんのか、けなしてんのか、どっちだっ!」
美由希「妹二人を差し置いて、茶店の厨房なんのその。エントリー三番、
『女装させれば美人』の声もあります。高町恭也!」
恭也 「……」
※ 知らない人のための解説
・銀の食器
古来,砒素の検出に……
・女装
志貴と恭也は,結構似合いそうな気も.
その九 「料理が上手ってのは、人生半分勝ったようなものだね」
三十六「美由希の場合・適材適所?」
梓 「この生カボチャ、半分に切ってもらるかな?」
美由希「はっ!」
一同 「おお」
琥珀 「この鮪の頭を、ここでばっさりとお願いします。」
美由希「やっ!」
一同 「おおお!」
女将 「この熊、背割りにしていただけますか?」
美由希「せいっ!」
一同 「おおおお!」
恭也 「人材は使い方次第らしい。」
耕一 「参考になるなぁ。」
三十七「千鶴の場合・絶妙な歯ごたえが堪りません」
耕一「千鶴さんが、調味料と一緒に鍋に一緒に割り入れたはずの瓶、あれど
うなったのかなぁ。」
三十八「翡翠の場合・適材適所」
翡翠「材料を買うのも料理のうちだと、姉さんに教わりました。志貴さまが
料理される場合、せめて材料の準備は、全てこの翡翠にお任せ下さい。
志貴さまが登校途中に寄り道をされるかのマンションでの一室であろ
うと、わたしが用意いたします。」
翡翠「いえ、志貴さまのお手を煩わせることはありません。わざわざお申し
付けにならなくとも、主人の意図を察して事前に準備を整えるのも、
従者の務めですから。」
翡翠「ところで、志貴さま。ラーメンにはニンニクが欠かせないと思うので
すが……」
※ 知らない人のための解説
・刃物
美由希ちゃんは,練習用の刃を落とした小太刀でも,ドラム缶を一刀両断し
ます.千鶴さん? あの人は出刃包丁.
・調味料の瓶
千鶴さん,ちょっと力を入れすぎたようで.使おうとする調味料は,全て容
器を粉砕しています.
その十 「獣耳を付けるとすると?」
三十九「痕の 下の二人は 固定だね」
志貴「楓さんが猫で、初音ちゃんは犬ですよね。」
耕一「まあ、この二人は定番だしね。」
楓 「狗にはない華奢な躯つきが、猫の魅力です。」
初音「え? じゃあ、わたしは『犬ちっく』なんだから、ダイナマイトボ
ディってこと?」
一同「いや、それはないから。」
四十「痕の 上の二人は 何だろう」
恭也 「千鶴さんは、兎ではどうでしょう。」
千鶴 「寂しいと死んじゃうんですよ、耕一さん(はぁと)」
美由希「梓さんは…… 」
千鶴 「熊?」
梓 「なんでだっ!」
千鶴 「猿?」
梓 「反論できないのが自分でも哀しいけど、もっといいイメージの無い
のかよー。」
耕一 「カモシカでどうだ? お前、陸上部なんだしさ。」
梓 「あ、それいただき!」
:
:
初音 「『カモシカ耳』って、どんなのだろうね?」
楓 「さあ?」
四十一「剣士なら 兎が似合うとの 説もあり」
恭也 「うちのは何だろう?」
梓 「ウサギでいいんじゃない? 美由希ちゃんは、千鶴姉と違って胸も
ある方なんだしさ。」
恭也 「……(62.7 秒経過)……」
恭也 「そうだな、美由希は胸はある方だしな。」
美由希「ねえ、恭ちゃん。今の 62.7 秒間の手の動き。『手の中に収まって
いるであろうモノ』のサイズが 12 通りくらいある様に見えたのは、
気のせいかな?」
四十二「もう一人 こっちにいたよ 犬ちっく」
志貴「こっちは全員、猫って事になってるらしい。」
秋葉「あら、違いますよ兄さん。一匹だけ犬がいます。」
琥珀「そうですねー、わんちゃんがいますよねー。」
翡翠「おられます。」
志貴「え? 誰?」
秋葉「ご自分の立場を、まだ理解していないのかしら?」
その十一「近親婚禁止」
四十三「従兄弟とは結婚できます」
千鶴「傍系血族ですから、結婚が禁止されているのは三親等まで。耕一さん
は四親等になりますから、ぎりぎりで条件クリアです。」
梓 「うんうん。」
初音「だよねー。」
楓 「傍系姻族については、結婚は禁止されていません。
耕一さんが千鶴姉さんとまかり間違って結婚したとしても、別れてし
まえば、私たちと結婚できます。」
梓 「うんうん。」
初音「作ったもん勝ちだよねー。」
四十四「義兄とも結婚できます」
秋葉「兄さんとは、戸籍上は実の兄妹となっていますが、この戸籍自体が捏
造されたもの。本来の形に直してしまえばいいだけのことです。」
秋葉「二親等の傍系血族であることは変わりませんが、養子縁組の場合は結
婚は禁止されていません。つまり、問題ありません。」
琥珀「もし問題があったとしても、戸籍を書き換えちゃうだけですよねー。」
四十五「兄とは結婚できません」
美由希「わたしは、静馬父さんと美沙斗母さんの娘。」
美由希「恭ちゃんは、士郎とーさんの息子。」
美由希「士郎とーさんと美沙斗母さんは兄妹だから、わたしたちは従兄妹。」
美由希「うん、問題なしと。」
恭也 「ところで美由希。俺の実母は夏織さんといってな、父さんとは一緒
に暮らしていなかったから、父さんは俺を妊娠・出産していること
を知らなかったそうだ。」
恭也 「つまり、俺の父親が士郎であることは、あまり保証がないわけだが。」
美由希「え?」
恭也 「そういえば、士郎父さんには『おまえは静馬によく似ている』とい
われたものだが。」
美由希「え゛?」
※ 知らない人のための解説
詳しくは,民法の第734条〜第736条参照のこと.
・傍系血族
兄弟姉妹やその子孫,その子孫同士をいう.
柏木四姉妹と耕一 四親等の傍系血族(並行従姉妹)
美由希と恭也 四親等の傍系血族(交差従妹)
秋葉と志貴 養子縁組による二親等の傍系血族(義妹)
・傍系姻族
配偶者の傍系血族および傍系血族の配偶者をいう.
千鶴と耕一が結婚した場合,下の三人と耕一は,さらに二親等の傍系姻族
になる.
・恭也の父親は?
『とらハ 3』の恭也の周りは親戚関係がややこしい.結婚できないのは,
桃子 一親等の直系姻族(継母)
美沙斗 三親等の傍系血族(叔母)
なのは 二親等の傍系血族(腹違いの妹)
の三人.
ここで,天抜き中にある「恭也は,実は静馬の息子で,士郎の養子」を仮
定すると,
桃子 養子縁組による一親等の直系姻族(継母)
美沙斗 一親等の直系姻族(継母)
美由希 二親等の傍系血族(腹違いの妹)
となり,美由希が結婚できなくなる.
その十二「重婚も禁止」
民法 第732条
配偶者のある者は、重ねて婚姻をすることができない。
四十六「三人までオッケーになったら?」
秋葉「法律を変えて、妻を三人までにするのはどうかしら?」
秋葉「私と琥珀翡翠で兄さんの周りを固めるって事で。」
琥珀「何をいまさらって感じですけどねぇ。」
翡翠「最低三人はいないと、志貴さまのお相手は到底務まらないのです。」
秋葉「では、さっそく法律を変えてしまいましょう。」
・
志貴「なあ、その場合、キャラコン上位から三人じゃないのか?」
秋葉「ん!」
琥珀「ん!」
翡翠「え?」
四十七「三人まで、ねぇ?」
耕一「そうか、三人までと結婚できるのか……」
千鶴「ん!」
梓 「え?」
楓 「ん!」
初音「ん!」
琥珀「これが、自信の有無の現れですかねぇ?」
四十八「三人までってことは」
美由希「忍さんは、自称内縁の妻で、結婚無関係に子供を作る気満々だし。」
美由希「継母・叔母・妹の三人は、結婚できないことを逆手にとって、恭ちゃ
んにべたべたしているし。」
美由希「ロボットのノエルさんと妖狐の久遠は、子供を作れないのを逆手に
とって、恭ちゃんの愛人狙いだし。」
美由希「レンとフィリス先生は、永年幼女の躰だから、やっぱり子供を作れ
ないのを逆手にとって、愛人狙いだし。」
美由希「残るのは、従妹のわたし・幼馴染みのフィアッセ・運命の再会の那
美さんの三人。」
美由希「ちょうど数が合うね、恭ちゃん。」
恭也 「事前キャラコンで非攻略キャラにすら負けた、『運命の最下位』娘
が抜けていないか?」
美由希「晶は、女を捨ててるから員数外だよ?」
恭也 「いや、あれはあれで。」
美由希「え゛?」
四十九「まさか、そっちもカウント?」
美由希「恭ちゃんって、そっち趣味もあるの? 勇吾さんとばかり妙に仲が
良いと思ったら……」
美由希「じゃあ、『エロゲーの主人公なのに、声優が女性』の真一郎さんな
んかも当然ターゲットで、美少年のクロノくんも、もちろんストラ
イクゾーンで、それから、それから……」
・
志貴 「恭兄って、そっちの趣味もあるんですか?」
恭也 「まさか。」
志貴 「でも女装、似合いそうですよね?」
恭也 「性転換させられるよりはましだろ?」
志貴 「う゛」
※ 知らない人のための解説
・相川真一郎
初代『とらハ』の主人公.女顔のため,被ナンパ経験多数.
風呂場を覗く変質者を捕まえるため,「女の子の振りをして入浴」までこ
なします.
・そっちの趣味?
恭也を女装させるのって,とらハの SS では結構定番だったりします.志
貴が性転換させられるのも,やっぱり定番だったりします.なぜでしょうね?
その十三「ぶるま!」
五十「ブルマの作法」
秋葉「遠野の当主として、体操服の作法も当然知っています。」
秋葉「ブルマは紺。そして裾は出すのが正しい。当然です。」
秋葉「『歌月十夜』の立ち絵では分かりにくいですが、裾を出しているのは
判断できると思います。」
志貴「その作法って誰から聞いた?」
秋葉「久我峰ですが?」
志貴「やるなぁ、あの人も。」
五十一「ブルマでなくても」
美由希「うちは上三人が赤ブルマ、下二人は学年カラーになっちゃうから、
紺って訳にはいかないけど……」
美由希「忍さん・わたし・レンは裾出し派だよね。那美さんは、裾入れ派。」
美由希「晶は短パンだし女を捨ててるから員数外。」
美由希「フィアッセ・ノエルさん・フィリス先生もブルマをはかないから、
員数外。」
美由希「あ、結構ライバルが減ったね。うんうん。」
恭也 「晶は、青ブルマ・裾出し派だぞ?」
美由希「なんですと?」
恭也 「那美さん・ノエルさん・フィリス先生は、巫女服・メイド服・白衣
があるから、ブルマが無くても問題なし。」
美由希「なんですと?」
恭也 「フィアッセも、ウェイトレスチーフの権限だといって、喫茶翠屋の
制服を『胸を強調するデザインに変える』とか言っていたしなぁ。」
美由希「なんですとぉ!」
五十二「ブルマに穴を開けるんだろうか」
楓 「猫耳+ブルマ、完璧です。」
耕一「うん、そうだねぇ。」
楓 「当然裾も出しています。」
耕一「まったくだねぇ。」
耕一「ところで、楓ちゃん。」
楓 「?」
耕一「その猫尾、根本はどうなってるの?」
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