天抜きリクエスト Page.1



※サイトの20万HIT企画としてタイトルやシチュエーションなどのリクエストを
募っての少し趣きの違うモノになっています。なってるといいな……。


【お題】アルクェイドで初恋は実らない(折口 心士さん)

 リク1−1 「先人の経験則による叡智がですね」

 アルク「ねえ、志貴」
 志貴 「なんだ?」
 アルク「初恋は実らないって本当?」
 志貴 「一般にそう言うな。
     そうだよな、うん、仕方なかったんだ、うんうん」(一人の世界へ)

 アルク「……」(真っ暗な表情)
 シエル「ほら、御覧なさい。遠野くんもそうだと言ったでしょう?
     わたしは嘘なんて言っていませんよ」(悪魔の如き笑みで)


 リク1−2 「それって結局……」

 秋葉 「何を話しているのかと思えば。
     そんなのただのつまらない俗説でしょう」
 アルク「本当?」(かすかに目に光)
 秋葉 「当然。信じられる訳ないでしょう。迷信よ、そんなの。迷信ですとも」
 琥珀 「そうですとも」(力の入った言葉で)
 翡翠 「……」(コクリと頷く)
 アルク「そうだよね」(ぱっと顔を輝かせて)

 シエル「でも、あり得ないけど、万に一つ遠野くんがわたし以外の誰かを選んだとしても、
     残された三人にとっては間違いではないんじゃ……」


おまけ「忘れたい過去」 MCさん作
 
 志貴 「あ、でもそういえばさ、アルクェイドの初恋の相手って、
    ロアなんじゃないの? 血、吸ったっていってたし……」

 アルク「……」(苦りきった表情で志貴を)
 他一同「……」(不安げな表情で志貴を)

  MCさん、続きとなる作品のご寄稿ありがとうございます。



【お題】アルク+ボーリング(神楽月真十郎さん)

 リク2−1 「四間、三間半・・・、今です」

    ボーリング場にて
 アルク「要はあれを全部薙ぎ倒せばいいんだね」
 志貴 「まあ、そうだけど。
     一度でピン倒せなくても……って何をしようとしているんだ、おまえ」
 アルク「だから、いちばん手っ取り早い方法で」
 志貴 「投げるの禁止。転がせ」
 アルク「ふーん」(はなはだ納得いかないご様子)


 リク2−2 「星の白金」

 アルク「うーん、ボーリングってあまり面白さがわからないなあ」
 志貴 「……」(呆然と)
 アルク「さてと、ピンが並んだね」(立ち上がってボールに手を)
 志貴 「そりゃ楽しさもわかんないだろうな」(しみじみと)
  アルクェイド、機械の如き完璧なフォームでボールを投じる……、かぽーん!
 志貴 「最初の二、三回で感触つかんで、あとは全部ストライクだものなあ」

  

【お題】オフィシャルでは互いに面識なさそうな面子の会話(やすさん)

 リク3−1「見えないものの影」

 シエル「あら、秋葉さん、こんにちは」
 秋葉 「こんにちは」(一応礼節ある態度で)
    「こちらは、クラスメートの羽居です」
 シエル「シエルと言います、初めまして。
     秋葉さんのお兄さんと非常に親しくして貰っているんです」(秋葉の反応無視)
 羽居 「初めまして、シエルさん
     それと、こちらは?」(シエルの横を見て)
 シエル「え?(何故常人に見えるの)」
 ななこ「……」(どうしましょうと言う顔でシエルを見ている)


 リク3−2「グリーンゲイブルズのアン」
   
 ななこ「それでですねー、酷いんですよ」
 羽居 「そうなんだ。でも、秋葉ちゃんなんかもっと凄い事言うよ」
 ななこ「羽居さんも苦労しているのですね」
 羽居 「そうかなあ」(首を傾げて)

 秋葉 「本当に、何かいるの、そこ?」(空間を凝視して)
 シエル「ええ」
 秋葉 「じゃあ、まさかいつもの……、三つ首の犬とか、天使さまとか、     
     秋葉ちゃんの肩におっきな蛇が乗ってるとか言ってたのも……
     まさか全部本当の事とか、まさかそんな事はないわよね」

 羽居 「本当に蒼ちゃんがね……」(秋葉から見るとサイコ入った笑顔)



【お題】一子さんスペシャル(10連発とか)
      →10連発がヤならば20連発でも30連発でも(大崎瑞香さん)

 リク4−1「しみじみと美味しいです」
 
 志貴「おはようございます、イチゴさん」
 一子「ああ……、おはよう」
 志貴「顔色悪いですよ、大丈夫ですか?」
 一子「呑み過ぎたかな、熱い緑茶、いやほうじ茶が欲しい。   
    どこだったかな……」
 志貴「ああ、それならしばらく前に買ったのが戸棚の奥に」
 一子「うん……、ああ、この茶筒か(何故知っている?)」


 リク4−2「服の上からですよ」
 
 一子「じゃあ、行って来る」
 志貴「行ってらっしゃい」

 一子「エプロン姿に気をとられたが……。
    なんで有間がいるんだ?」(軽く首を捻って)


 リク4−3「お帰りなさい」
 
 志貴「今日は早かったですね」
 一子「うん」(ポケットを探って志貴の手に落とす)
 志貴「……何故レゴブロック?」


 リク4−4「いてもいなくても」
 
 一子「ところで、しばらく有彦を見ない気がするな」
 志貴「今まで、気がつかなかったんですか?
    もう、三日ほどいないですけど」
 一子「そうか」(何ら気にする事無く)
 志貴「そうですよ」(こちらも平然と)


 リク4−5「求婚1」
 
  夕食の並べられたテーブル。
 一子「うん、いると便利だな、有間。どうだ婿に来ないか?」(真顔)
 志貴「はなはだ散文的なプロポーズですね」


 リク4−6「求婚2」
 
 一子「じゃあ、嫁に来い。末長く可愛がってやるぞ」
 志貴「え。あ、その……」
 一子「(何故、赤くなって俯く?)」


 リク4−7「いちおうお坊ちゃまな訳だが」
 
 一子「でも、遠野の家では上げ膳据え膳だろう?」
 志貴「まあ、そうですね。」
 一子「じゃあ、楽できているわけだ」
 志貴「……」
 一子「何故、泣く?」


 リク4−8「こっちから忍んで行けばいいのか?」
 
  夜、ベッドの中で。
 一子「仮にも男女が一つ屋根の下で、まったく警戒心ないのもな……」
 

 リク4−9「家族が心配してますよ」
 
 一子「まあ、話を訊くといろいろあったようだけど。
    こじれる前に、早めに帰った方がいいな」(真摯な態度で)
 志貴「そう……ですね」
 一子「とは言え、帰りづらそうだな」
 志貴「ええ、まあ」
 一子「よし、わかった。一緒に家まで行ってやろう」
 志貴「ありがと……、ええっ?」
 一子「安心しろ、本気だ」
 志貴「……」(みるみる真青に)


 リク4−10「危機回避」
 
 志貴「大丈夫です、一人で帰れます」
 一子「そうか……、と言いたいところだけど」
 志貴「はい?」(不安そうに)
 一子「有間のそんな顔見てたら、ますます行きたくなった」
 志貴「……(そうだ、そういう人だよな……)」(絶望的な顔で)


 リク4−11「さよならは言わない」
 
 一子「よし、行こうか」(鍵を掛けて、ニコリと)
 志貴「はい」(故郷を追われる者の目で、乾家を眺めつつ)


 リク4−12「ろっくあうと」
 
 志貴「そう言えば、有彦鍵を持ってっていないんですけど」
 一子「それが?」
 志貴「だから、戻って来ても家の中に入れないですよ」
 一子「それが?」
 志貴「……なんでも無いです」


 リク4−13「いちおう心配してみました」

 一子「大丈夫だろう」
 志貴「何がです?」
 一子「有彦が鍵を持っていないって心配していただろう?」
 志貴「ええ、まあ(もう道半ばまで来て、唐突に言われても……)」


 リク4−14「カツ丼は出ないらしい」

 志貴「でも、どうして大丈夫なんです?」
 一子「二階の階段の所の窓は鍵掛けてないから」
 志貴「そんなの外からじゃわからないですよ。
    それに、そんな処から入ろうとしたら通報されますよ」
 一子「でも、それはそれで雨露をしのげるだろう?」
 志貴「……」(さすがに不遇な友を気遣う表情)


 リク4−15「出迎えのメイドさん」
 
 翡翠「お帰りなさいませ、志貴さま」(視線を斜め後ろに)
 志貴「こちらは有彦のお姉さんなんだ、一子さん」
 一子「初めまして」(ちょっとメイドという存在に動揺)
 翡翠「初めまして、一子さま」(一礼した後、なんとも言い難い表情)
   「有彦さまの……」(小さい呟き)
 一子「なあ、有間。よくわからないが、ここは謝るところか?」


 リク4−16「放蕩息子の帰還」

 秋葉「何ですって、家を飛び出して連絡もよこさず外泊していた兄さんが
    見慣れない女と仲良く朝帰りして来たですって?
    あの泥棒猫たちでは飽き足らずに、兄さんは……」
  屋敷の奥より怒声が、伝わり聞こえる。
 一子「なかなかに歓迎ムードだな。
    一つ屋根の下で二人きりで甘い夜を過ごしたってつけ加えてみようか?」
 志貴「……」(すでに顔面蒼白でぷるぷると小刻みに首を横に)


 リク4−17「一悶着の後」

 志貴「妹の秋葉です、イチゴさん」
 秋葉「はじめまして」
 一子「……」(鋭い視線)
 秋葉「?」

 琥珀「珍しい、秋葉さまが少し気押されている。
    まるでお姑さんが嫁を値踏みするような見るような目ですものね……」


 リク4−18「言葉を交わした後の対峙」

 一子「……」(不敵な笑み)
 秋葉「……」(激情を押し殺している)
 志貴「……」(ちょんと押せば、倒れそう)

 琥珀「これが漫画だと、『ゴゴゴゴゴ』とか擬音が出るところね」
 

 リク4−19「問題なし」

 琥珀「困りましたね、秋葉さま」
 秋葉「何が?」
 琥珀「アルクェイドさんやシエルさんと比べると、ずっと普通の方ですから、
    万が一交際を始めたら、表立って反対できませんよ」
 秋葉「……年上でしょ?」
 琥珀「それが阻害要因になればよろしいですけど」
  とりあえずそんな様子は見えない一子と志貴、でも親密。


 リク4−20「思い当るフシ多し」

 琥珀「意外と志貴さん、年上好みなんですかね」
 一子「そうなのか?」
 志貴「え、そうだなあ……、どうだろう」
 秋葉「(何よ、その間は……)」
  

 リク4−21「紅」

 秋葉「髪、お染めになっているんですね」
 一子「ああ。こういうのは嫌いかな」
 秋葉「とんでもありませんわ、良いと思います」(深く頷きつつ)
 一子「そう?」(妙な肯定の強さに怪訝な表情で)


 リク4−22「縦ロールとか」

 一子「でも、意外だな」
 秋葉「何がですか?」
 一子「もっとお嬢様してるのを予想してたら、ぜんぜん違ったから」
 秋葉「はあ(誉められているのかしら、それとも貶されているの?)」


 リク4−23「終わりの始まり」

 秋葉「お酒は嗜まれますか?」
 一子「ああ、好きだね」
 秋葉「では、用意させましょう、琥珀」

 志貴「どう転んでも地獄絵図が待ってるとわかっているのに……。
    なんだろう、このわくわく感は?」

            *ちなみに続きはこんなイメージです。

 リク4−24「既に昼近し」

 一子「さて、帰るか」(二日酔いに顔を顰めている)
 志貴「ご一緒します」(力無く)
 一子「うん、なんで?」
 志貴「なんでって、このまま残っていたら何をされるか。
    ほとぼりが冷めるまで、泊めて下さい。
    いいですよね?」(まさか嫌とは言うまいという顔)
 一子「ああ」(昨日は何をしたっけと考えつつ)


 リク4−25「ふと浮かんだ疑問」

 一子「ところであの琥珀さんと翡翠さんとやら、本当に双子?」
 志貴「……ええと、その」
 一子「いや、忘れてくれ」(志貴の煩悶にただならぬものを感じて)


 リク4−26「帰り道の途中で」

 一子「いい、妹さんじゃないか」
 志貴「そうですか?」(意外そうに)
 一子「ああ、あんな妹なら欲しいくらいだ」
 志貴「(どういう意味だろう)」(深読みしてちょっと顔を赤らめて)


 リク4−27「お義姉さんと呼ぶかな、とか考えたり」

 一子「ああいうのは、弄りまわすと実に楽しそうだ」
 志貴「一子さんなら、秋葉みたいなタイプは……、確かに。
    でも、そういう意味ですか。ふーん」
 一子「なんだ、がっかりした顔して」
 志貴「なんでもありません」


 リク4−28「よく言えば泰然自若」

 一子「有彦、何度かお邪魔してるんだろう?」
 志貴「ええ、来てますよ」
 一子「変に畏まったりしてるのか? 想像も出来んが」
 志貴「いえ、まったく普段通りですね」
 一子「なるほどな、あれでなかなか大物なのか、神経が無いのか」
 志貴「両方かな?」


 リク4−29「ポーカーフェイス」

 志貴「イチゴさんだって平然としてましたよ。姉弟ですね、やっぱり」
 一子「そんな事はないぞ」
 志貴「え? 一子さん、まさか緊張したりしたんですか?」
 一子「うん。さすがにあんなお屋敷の中で傍若無人ではいられないさ」
 志貴「全然、そう見えませんでしたけど。普段通りと言うか……」
 一子「訓練の賜物だな」
 志貴「訓練……、何の?」


 リク4−30「楽しき我が家」

 志貴「やっぱり帰ってないみたいですね、有彦」
 一子「警察から連絡もないようだな」(置いて行った携帯を眺めて)

 有彦「あれ、二人とも揃ってどうしたんだ?」(階段を降りてきて)
 志貴「いるし……、鍵どうしたんだ?」
 有彦「ん? 二階の窓が開くから、そこから入ったけど」(事も無げに)
 志貴「……、ちょっと驚いた」
 一子「だから、そういう奴だと言ったろう」(まったく動じず)
  


【お題】秋葉とメロン(クラザメさん)

  リク5−1「バニラアイス乗せるとか、生ハムとか」  

 秋葉「口に合わないわ、もういいから下げて」
 琥珀「はい、秋葉さま」
  スプーンの窪みがちょこんとついたメロンの皿が下げられる。
 志貴「……」(信じがたいものを見る目で)
 

  リク5−2「抉り穿りこそげ取り」  

 志貴「……」(気を取り直して、自分のメロンの皿と格闘中)
 秋葉「……何もそこまで、って止めるべきなんだろうけど。
    あんなに夢中になってるのを目にすると、ダメだわ。 
    なんだか、子供っぽくて可愛いし」(うっとりと志貴を見つめて)


  リク5−3「覆水」  

 秋葉「かたづけさせたりなんてしないで、兄さんにあげれば……。
    食べさせてあげますとか言ったら、絶対に拒まなかったろうに。
    私ったら、もう……、馬鹿」(悔恨の表情で透けそうな皮を見つめて)



【お題】アルクェイドとアボガド(クラザメさん)

 リク6「手巻き寿司」
 
 アルク「お寿司なんて作れるんだ、志貴って凄いんだね」
 志貴 「手巻き寿司だから、たいした事はないんだけどな」
 シエル「でも、琥珀さんと翡翠さん、ついでに秋葉さんの為に、企画して準備
     するのは立派ですよ。これならみんなでわいわいと楽しめますね」
 志貴 「まあね。でも手伝いして貰ってすまないね、二人共」
 シエル「いいですよ、これくらいさせて下さい。
     よしと。玉子焼きはOKです。後は野菜を切りますね」
 アルク「わたしも何かやる」
 志貴 「じゃあ、アボガドを薄く切ってくれ」
 アルク「これ? ふーん、果物なんだ。じゃあ、切るね」(嬉しそう)
 シエク「種はどけるんですよ」(ぼそりと)
 アルク「え? ああッッ」


 おまけ「間を取って胡瓜に蜂蜜とか」クラザメさんご本人作

 アルク「ん〜、トロトロ」(頬をふくらませて御満悦)
 秋葉 「ちょっと、止めてもらえますか」
 アルク「なにが?」
 秋葉 「横で変な物をたべられると、私のメロンが不味く感じます」
 アルク「変なのって、アボガドだよ?」
 秋葉 「それは分かってます。問題は果物に醤油をかけて食べることです」(顔を顰める)
 アルク「だって、こうするとマグロの味になって不思議だし……」
 秋葉 「マグロが食べたければ、マグロを食べれば良いでしょう」
 アルク「面白いし良いじゃない。
    第一、妹だってメロンにワインをかけて変だよ」(だんだんと不機嫌になる)
 秋葉 「甘味と香りを強調するのには当たり前の方法です!」
 アルク「え〜、普通はブランデーじゃないの?」
 秋葉 「そんな成金趣味と一緒にしないでくださいっ!」(眉間に皺)
 琥珀 「まあまあ、お二人とも………」(険悪な雰囲気に割って入る)
 アルク「はん!」
 秋葉 「ふん!」
   妙に息をあわせて、そっぽを向く二人。
 琥珀 「あは〜、しかし正反対ですね」(苦笑いしつつ取り繕う)
 アルク「?」
 秋葉 「?」
 琥珀 「いえ、マスクメロンは実がはちきれんばかりに熟して網目が出来ますよね。
    たいしてアボガドは大きな種で何だか上げ底ですよね〜」(妙に可笑しそうな様子)
 アルク「………」
 秋葉 「………」
  (なんとも言えない沈黙が漂う)

  クラザメさん、ご寄稿ありがとうございます。



 ※さらに特別小企画
   権兵衛党さんよりお題と共に『めんつゆ濃縮3倍』と題しての作品をお贈り頂きま
  した。そしてはこちらはそれは応じて書いて……、つまりDual?
   ちなみに『めんつゆ濃縮3倍』は「てんぷらもないめんつゆになりました。で、無
  闇に濃いネタになったので濃縮3倍」との事です。

 お題其の壱「シエル先輩+タコさんウインナー」

 リク7−A「さらばウインナー」作:権兵衛党さん

 有彦 「ひょい。うーん先輩のおかずは美味いぜ」
 シエル「......」
 志貴 「有彦、食い物の恨みは恐ろしいから…」
 有彦 「じゃあ、換わりに俺のウインナーを」

    ゴソゴソ

 志貴 「…有彦、それは下ネタの上に親父ギャグだ」
 シエル「いいでしょう」
 二人 「「え?」」
 シエル「この場でタコさんウインナーにしてくれましょう。先端を八分割に」
 二人 「「ひぃっ!」」
 シエル「さ遠野君、乾君を押さえて下さい」
 有彦 「と、遠野。俺達は親友だよな?…うわぁ、見逃してくれぇ!」
 志貴 「(遠い目で)さらばだ、友のウインナーよ」


 リク7−B「数学の定理でも述べるように」作:しにを

 有彦 「やっぱり、先輩の弁当って女の子らしいな、遠野」
 志貴 「うん。彩りとか、なんだか華やかだね」
 シエル「わ、恥かしいですよ、そんなに覗いて。
     うーん、誉めて貰ったので、お裾分けです」
 有彦 「タコさんウインナーか、いただきます」
 志貴 「これだって男ならわざわざタコにしないよ」(感心して)
 シエル「嫌ですね、遠野くん。これはタコでなくて火星人ですよ」
 志貴 「え?」
 有彦 「おい、今のは冗談言われて笑うところか?」(囁き声)
 志貴 「でも、あんな真顔であっさり流されると……」(囁き声)
 シエル「どうしました?」(笑顔でブロッコリーを突付きながら)



 お題其の弐「秋葉+曲線(ボディライン)」

 リク8−A「地味か?アレは…」作:権兵衛党さん

 秋葉「兄さん、シエルさんのところに行くんですね…」
   背中にそっと抱きついて、
 秋葉「どうして私じゃダメなんですか?あんな地味な人に!」
 志貴「それ以上言わないでくれ、秋葉。先輩は大切な人なんだ」
 秋葉「兄さん…」
 志貴「(ボソ)それにあの曲線美は秋葉には無いしなあ」

   プチ

 秋葉「解りました」
 志貴「え?」
 秋葉「私の身体が美しい曲線を描くことを見せて差し上げます!」

   ゴッ

 秋葉「どうですか兄さん」
 志貴「……」
 琥珀「あはー、地味ですが決まった瞬間に描かれる曲線が美しい、
   バックドロップですねー」
 翡翠「(ボソ)その衝撃です」


 リク8−B「自分自身も騙せない嘘は」作:しにを

 秋葉「確かに、私は少々控えめな体形かもしれませんが、よく見て頂け
   れば決して、あの牛みたいのに……」(力なく言葉を途切れさせる)
   「そうです。日本人は詫び寂びという情緒ある概念を有していて、
   あんな節操の無い肉塊なんかに……」(再度、黙りこむ)
   「見方によったら、私だってそこそこは豊満な、豊満な……、
    ダメだわ。うっ、ううう……」(嗚咽)

 志貴「あれを後で聴かされるのかなあ。
    秋葉は今のままでいいって、随分と言ってるのに……」(溜息)
 


 お題其の参「浅上ガールズ+壁」

 リク9−A「行列でも可」作:権兵衛党さん

 羽居「へー、世の中広いねー」
 秋葉「そういう特殊な活動をする人が存在することはわかったけど、
    どうやって見分けるの?」
 蒼香「そうだなあ。お、晶。ちょっと来い」
 晶 「なんですか?」
 蒼香「今から連想ゲームを行う。三人とも答えるように」
 三人「「「?」」」

 蒼香「行くぞ。…壁」

 秋葉「ベルリンの?(困惑)」
 羽居「うんとね、ぬりかべー(楽しそう)」
 晶 「大手(キッパリ)」

 蒼香「解ったか?」
 秋葉「?」
 羽居「?」
 晶 「…」


 リク9−B「あなたにだけは」作:しにを

 蒼香「しかし、遠野の兄貴か。大変だなアキラも……」(しみじみと)
 晶 「そんな事わかってます。でも……」
 羽居「ふーん、じゃあアキラちゃんがお兄さんと結婚したら、秋葉
    ちゃんのお姉さんに……」
 蒼香「おまえは黙ってろ」(泣きそうになった晶を宥めつつ)
 晶 「……で、でも素通りする事はできない、打ち破らなければなら
    ない事です」
 蒼香「そうだな、遠野は大きな壁だよな」

  ……翌日
 秋葉「せ、おぉぉぉ!!」(怒号&へし折れそうな戸の音)
 晶 「ひ、ひいぃぃ」(絶息しそうな顔)
 秋葉「よくも、よくも……。
    まさか瀬尾にまでこんな……、私の胸の事を嘲笑われるなんて。
    言うに事欠いて、壁、壁だなんて、私の、う、ううう……」
 晶 「あ、あの」(怒りを通り越して、悔し泣き始めた秋葉におろおろ)



 おまけ「フランス代表?」権兵衛党さん作

 羽居「ただいまー、面白かったよー」
 秋葉「羽居、それだけじゃ解らないわ。何を見てきたの」
 羽居「うんとねー。古典的名作でねー、
   すごいカッコいい人が出ててねー、
   その人女性に大人気なんだって。たしか、ベル、ベル…」
 秋葉「ああ、ベルサイユの…」
 羽居「そう!『ベルサイユの赤い雨』の人!」
 秋葉「…え?」
 羽居「…あれ?」

  権兵衛党さん、面白い作品4つもありがとうございます。



【お題】志貴の“膝の上”争奪戦,お姉さまの勝利?(がんさん)

 リク10−1「耳がぴくっと動いたりするのがもう……」
 
 秋葉 「……」(何か言いたげに志貴の膝の上を見ている)
 志貴 「うん? どうした、秋葉?」
 秋葉 「猫が寝てますね」
 志貴 「レンがどうかした?」(背中を撫でながら)
 秋葉 「……ちょっと羨ましく思ったんです」(少し恥かしそうに)
 志貴 「なんだ、それなら秋葉も遠慮なく言えばよかったのに」
 秋葉 「え、ほ、本当ですか」
 志貴 「ああ」
 秋葉 「で、では……」
 アルク「ちょっと待った」
 シエル「そうです。秋葉さん、抜け駆けはずるいですよ」
 秋葉 「邪魔をする気ですか、いいでしょう……」(迸る殺気)
 志貴 「何か俺、凄い思い違いしているのかな?」(レンを渡そうとした手を止めて)


 リク10−2「横から出て場を」

 アルク「……」(シエルに敵意を向けつつ秋葉を警戒)
 シエル「……」(秋葉に注意をしつつアルクを牽制)
 秋葉 「……」(アルクに攻撃体勢かつシエルも視野に)

 志貴 「……」(レンを抱えたままがたがたぶるぶる)
 朱鷺恵「あら、どうしたの?」(にこやか)
 志貴 「かくかくしかじかで、こんな三竦みに」
 朱鷺恵「ふーん」
 志貴 「まさか、朱鷺恵さんも……」
 朱鷺恵「うふふ、魅力的だけどね、志貴くんの膝の上は辞退するわ。
     その代わり、志貴くんに膝枕したいなあ。……ダメ?」
 志貴 「いえ、ダメなんて、ことは……」(赤面しつつ)


【お題】有間の啓子母さんと都古ちゃんが出てくるリク10の続き(がんさん)
  リク10−3「お好きな方を」

 朱鷺恵「気持ちいい…、志貴くん?」
 志貴 「はい(でも、なんでこんな事に……)」
 朱鷺恵「あら?」
 志貴 「え? あ、啓子さんと、都古ちゃん。な、なんで……」
 啓子 「どうしても、お兄ちゃんに会いたいってきかないものだから」
 都古 「なんで、膝枕なんて……、都古もしてあげる」
 朱鷺恵「はい、いいわよ」(言われる前に退く)
 志貴 「え、え?」(上半身を起こして当惑顔)
 朱鷺恵「でも都古ちゃん、猫もいるわよ」(ひょいとレンを抱き上げる)
 都古 「わあ、猫、可愛い……」(実は猫好き)
    「ええと、ええと、ええと」(志貴とレンを見比べて動けない)
 朱鷺恵「どっちを選ぶのかなあ」(楽しそうに)
 志貴 「……」(俺の意思は? と言わんばかりの顔)


  リク10−4「こちらにも伏兵が」

 啓子 「そう言えば、小さい頃はよく貧血で倒れそうになった志貴くんに
     膝枕したわね、懐かしいわ」
 志貴 「そ、そうですね」(ちょっと赤面)
 啓子 「今してあげるって言っても、嫌よね、もう?」
 志貴 「そんな事は……」
 都古 「ダメ。えーとね、猫さん抱っこして、都古は志貴お兄ちゃんに抱
     っこして貰うの。お母さんはその後」
 啓子 「はいはい」(わざと残念そうな顔を志貴に見せ)
    「やっぱり若い女の子の方がいいものね」(悪戯っぽく)
 朱鷺恵「そうなの、志貴くん?」(同じく)
 志貴 「……」(何を言おうと墓穴を掘ると思い沈黙)
 都古 「ねえ、はやくぅ」

 アルク「いつの間に……」
 シエル「和やかで入っていけない」
 秋葉 「あ、あんな事まで……」(悔しそうに)



【お題】誕生日、レンのマスター(秋月さん)

 リク11「時に本人より、周りにとって意味を」
 
 志貴「前のマスターに、誕生日は三つあるって言われたの?」
 レン「……」(頷く)
 志貴「使い魔になった日と、元の少女と猫の……、そうか。
    別に何もしないけど、誕生日が来る度に言われた……、か。
    でも、日付がいつだったのかは憶えていないんだね?」
 レン「……」(少し考えてから、こくり)
 志貴「じゃあ、もうひとつ新しい誕生日をつくろうか」
 レン「……」(首をかしげる)
 志貴「レンと契約をした日に、俺の使い魔になった日を誕生日にし
    ようか」
 レン「……」(あまり良くわかっていない)
 志貴「ちゃんとお祝いして、レンが好きなケーキも用意して」
 レン「……」(志貴の笑顔を見て、ちょっと嬉しそうな顔に)
 


【お題】タイトル(阿羅本さん)

 リク12「待ち人来たらず」

 青子「そうか、少し、遅すぎたか……。
    もう一度、会いたかったんだけどね」(哀しげな目を瑠璃色の空に向けて)



【お題】(宵待閑話の秋葉のような颯爽とした)かっこいい秋葉(MCさん)

 リク13「上級生」

 晶 「あ、遠野先輩」(泣きはらした顔を上げて)
 秋葉「まったく……。電話でだいたいの事はつかんだけど、結局、復元
    不可能なのはどれだけあるの?」
 晶 「はい。三年分のデータはあります。でも議事録からの抜粋と、式
    次第と巻頭の文章と、他に……」
 秋葉「なるほど。いいわ、こっちは私が思い出しながら書き直す。
    瀬尾は、データのレイアウトを全部修正していなさい」
 晶 「は、はい。
    あの、遠野先輩、何かご用事があったのでは……?」(恐る恐る)
 秋葉「ええ。兄さんとデート」(さらりと)
 晶 「え?」(最初、言葉が消化できず、それからぎょっとして)
   「そ、そんな、それじゃ、こんな……」
 秋葉「そこまで」(瀬尾を止める)
   「たまには外でお食事して、帰りに買い物でもってだけだから。
    死にそうな声で後輩から助けを求められて、ほっとけないでしょう」
 晶 「で、でも……」
 秋葉「いいから、手を動かしなさい」(そっぽを向きつつも優しく)
 晶 「はい(だから、遠野先輩のこと怖いけど、好き……)」
 秋葉「終わったら、お説教しますからね。  
    生徒会のイベントの重要性をどう考えているのか、みっちりと」
 晶 「は、はいッ」(嬉しそうに)



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