2004年2月21日。 天神島で観察会があるという話を聞いて、行った事がないので行く事にしました。 予約なしで現地集合20人まで。 う〜ん。 早めに行くべきか、それとも20人になる事がないと見るべきか。
天神島への交通は、逗子駅からのバス。 横須賀市の自然教育園なのに逗子から行くのかぁと思ったけど、 バス時間が合わなくて寒い中歩くのもいやなので、逗子からバスで行きました。 ダイヤを見たら、これがまたない。 1時間に1本ぐらいのダイヤ。 とは言え、このバスは、途中、葉山御用邸、子産石、立石など、いろんな名所の脇を通るので、面白いです。 バスに乗って40分ぐらいで佐島マリーナ入口バス停に付きました。 で、自然教育園どっち? 案内図はなし。 鞄から地図を取り出して行き先確認となりました。
着いたのは昼前。 観察会は14時から。 完全に早すぎ。 自然教育園に入ってみたけど、それらしい案内はなし。 不安になって聞いたら、『2時に待ってて』。 どうやら参加者は20人に満たなそうになし。
自然教育園は神奈川県指定の天然記念物の場所にあります。 入口に門があるので、一見、有料に見えますが、無料です。 自転車で着ていた親子が入ろうか迷っていました。 「入るとお金かかるよ、どうする?」
入ってすぐのところに野鳥観察などに使うような望遠鏡が置いてあり、
動かさないで見てくださいと、書いてありました。
でも明らかに子供が動かしてしまったようなので、
本当はどこに向けていたかはわかりませんでした。
海の向こうに江ノ島が見えていましたが、どうも遠くの景色が縦に伸びてる気がします。
望遠鏡で江ノ島の写真を撮ってみました。
蜃気楼現象がおきてるように思いますが、どうですか?
数日前に時化ていたそうで、海岸には多数の海草がありました。 許可を受けてだと思いますが、寒天の材料になる天草を採ってる人がいました。 観察会で天草と他の海草を教えてもらいましたが、似ているのがいっぱいで、区別するのは難しそうです。 天草を寒天にするには、洗って日光で干すのを繰り返して、色落ちして白くさせて、さらに加工するそうです。 素人が採るものではないですね。
ヒジキやワカメもありました。
教えてもらったけど、すぐ他の海草と区別がつかなくなりました。
3月なので花はほとんど咲いていませんでしたが、 ハマダイコンの花だけ咲いていました。 ハマダイコンの花の位置は高潮の時の波が来る線のあたりだそうです。 つまり種が流れ着くのですね。 夏には同じ場所に棘で服にくっ付くオオナモミが咲くそうです。 こういった植物は必ずしも潮に強いわけではなく、台風で波が被って枯れてしまったりするそうです。
この日は晴れていました。
風向きの影響でか、海なのにほとんど風はありませんでした。
南風が吹くと強風になるそうで
岩陰の北側に植物が固まって生える状況が発生します。
普通の海岸では、海水浴のため年に何回かきれいにしてしまいますが、 天神島臨海自然教育園は天然記念物という事もあり、自然物は掃除はしないそうです。 だから海草やら鳥や魚の屍骸やらはそのままです。 でも屍骸は鳥が食べてしまうのですぐなくなります。 行ったとき、2日前には屍骸だったという海鵜を見せてもらいました。 骨だけになっていて、言われなければ屍骸とは気づかなかったでしょう。 海草はヒメハマトビムシなどの虫がたかっていますが、その虫を食べに鳥が着ます。 結果、虫や鳥が砂を掘り返すので、海岸の砂がやわらかくなります。 このあたりの海岸で掃除をしないのはここぐらいなので、鳥が集ってきてしまい、 鳥インフルエンザとかが広まりやすい状態になり、 ここだけ保護してもなぁ、みたいな感じだそうです。
帰りはタイミング悪くバスがなかったので、市民病院まで歩きました。 30分ぐらい。 ここからYRP野比駅行きのバスが出ています。 ギリギリ間に合いました。 行きより早くて安かった。
横須賀市博物館(http://www.museum.yokosuka.kanagawa.jp/)
内容 | 金額 |
久里浜駅までのバス。大人1、小人1。 | 260円 |
久里浜から逗子へのJR。大人1、小人1。下りが遅れたので、出発は5分遅れ。単線の宿命。 | 430円 |
コンビニで昼食用のおにぎりや飲みものや菓子など | 960円 |
逗子から佐島マリーナまでのバス。大人1、小人1。 | 690円 |
保険料2人分 | 100円 |
市民病院からYRP野比までのバス。大人1、小人1。 | 480円 |
YRP野比からのバス。大人1、小人1。 | 260円 |
合計 | 3180円 |
Presented by Ishida So |