2004年9月10日。 京急三崎口駅を降りて、1番バス停から乗ると、終点の油壷に着きます。 油壺付近をぶらぶら歩いてみようかと思いました。
油壺バス停付近は、夏休みも終わり平日だったので、 ほとんど人影はなく店も閉まり、寂れた観光地といった感じでした。 マンションの建設だけが進んでいたので、宅地化している様でもあります。
バス停から岬の方向に向かうと『油壺験潮場入口 国土交通省国土地理院』という看板が立っていました。 階段を下りていくと作に囲まれた場所に、一等水準点とありました。 高さを計る基準だそうです。 上に鉄板が載せられていたので、実物がどんなものかはわかりませんでした。
さらに降りていくと水際に建物が2つありました。 手前は新しそうで、奥はレンガ造りの古そうな建物です。 油壺験潮場と看板が出ていました。 建設省と書いてあったので、最近出来たものではなさそうです。
油壷湾は諸磯湾の途中から分岐していて外洋の波が到達しない事や、
周囲が比較的高くなって風の影響を受けないことなどの地理的な要因でだと思いますが、
油壷湾はほとんど波がなくとても静かでした。
水面の高さを測るにはとてもいい環境だと思います。
湾の周囲は斜面がきつくて、散歩はできそうにありませんでした。
何人かの釣り人が魚釣りをしていました。
引き返して道路まで戻り、岬の方に向かっていくと、ハイキングコースと書かれた看板が出ていました。
岬をぐるっと周るコースの様です。
出だしは森の中の道といった感じでした。
脇には東京大学の臨海研究所や地震研究所などが建っています。
室町時代の城、新井城の跡もあります。
ハイキングコースは突然階段を降り、暑い。砂浜に出ました。
荒井浜海水浴場です。
9月なので泳ぐ人はなく、海の家も閉まっていました。
浜辺の端には『油壺⇒城ヶ島』と書かれた錆びた小屋があり、観光船が止まっていました。
この先道らしい道はないけど、海岸沿いに凸凹の砂岩が続き、歩いていくことが出来ました。
崖には明らかな地層が見え、海に堆積した砂が隆起して出来た地形である事を物語っています。
小網代湾に入ると、海辺に小さな建物が建っていました。
何本ものパイプが海中と崖の上に伸びています。
多分、油壺マリンパークの魚などに水を供給しているのだと思います。
もしかしたら、海洋深層水の採取をしているのかもしれません。
胴網海岸の先は、海岸がかなり危なそうだったので、道を登る事にしました。
登った所は京急油壺マリンパークの入口でした。
三浦DSW(株)の海洋深層水のタンクや給水設備もありました。
ここでタンク車に積んで運ぶようです。
油壺マリンパークは前に来たときと少し変っていました。 入口のすぐ近くにレストランが出来て、奥にあったレストランは展望台になっていました。 それから海洋深層水館ができていました。 入口のタッチプールやサメの口の骨は相変わらずで、ちょうど遠足か何かで来ていた幼稚園児が記念撮影をしていました。
水族館の展示は近くの魚が多いようです。
初代館長の末広恭雄の展示がしてありました。
それによると、魚の研究をしていた末広が、水族館は珍魚のコレクションをするだけでなく、
魚の感覚を利用したショーを提唱し、これを聞いた京浜急行電鉄専務の石井千明が感銘し、
油壺マリンパークができたのだそうです。
そうだったんだ。
海洋深層水館は青い建物でした。 海洋深層水の説明と、深海魚が展示してありました。 海洋深層水は水深330mから採水しているそうです。 採水した水は逆浸透装置や電気透析装置などを使用し、原水・淡水・ミネラル水・ミネラル塩水を作っているそうです。 海洋深層水の特徴がいろいろ書いてあり、 ハワイの海洋深層水研究所の報告では、ロブスターの子供の成長が、海洋深層水で飼育する事により、 通常の2.8倍も早くなったそうです。 深海魚は暗くてほとんど撮影できませんが、変な形が多いですね。
水族館の先にイルカのプールがあります。
いるかが2頭泳いでいました。
観光客が手を伸ばすと、寄ってきてキーキー鳴いたり、口を寄せたりして遊んでいました。
シーラカンスの明日使えるムダ知識 シーラカンスは・・・まずい。 食べた人の話によると「油っぽくてまずい。」「まったく味がしなくて、口の中でふやけてしまう。」 これはインドネシアで捕獲された魚が『シーラカンス』と鑑定される前の話です。 |
時間が来たので、いるか・あしかショーに行きました。
ショーは屋内で行われるので、暑いとか雨に降られるとかに心配ありません。
しかも、9月の平日なので、小さな子供をつれた家族か、デートで来てる人がパラパラいるくらいです。
(というか、男一人で来る様な変なのは私だけだったようです)。
とても、気楽に見れます。
ショーは非常にわかりやすいもので、子供づれにいいかんじでした。
油壺マリンパークを出て、まだ時間があったので、ホテル京急油壺観潮荘の海洋深層水を使った露天風呂に入りにいきました。
大人1、000円、小人500円です。
露天風呂から見えるのは小網代湾で、水上スキーをしてる人がいました。
降っていた小雨がちょうどよく頭を冷やして、極楽気分でした。
露天風呂のお湯をちょっとなめてみたら海水でした。
しばらく入ってから体を流したら、つるつるになった気がしました。
ついでに食事をして帰りました。
項目 | 金額 |
京急線(YRP野比→三崎口) | \190 |
京急バス(三崎口→油壺) | \260 |
マグロ丼 | \850 |
マリンパーク(2割引) | \1,360 |
深層海洋水露天風呂 | \1,000 |
貸しタオル | \300 |
お土産 | \1,160 |
京急バス(油壺→三崎口) | \260 |
京急線(三崎口→YRP野比) | \190 |
合計 | \5,570 |
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