2004年9月19日。 横浜のランドマークタワーの隣に三菱みなとみらい技術館があります。 この辺りは明治24年に作られた横浜造船所のあった所だそうです。 後に三菱重工と合併し、昭和58年に移転した跡地にみなとみらいができたそうです。
三菱みなとみらい技術館は、典型的な企業科学館ですが、三菱重工らしい展示でもありました。 運のいい事に10周年記念イベントで無料で入館できました。
エントランスにはロケットや国際宇宙ステーションの模型が置いてありました。 三菱重工も参加しているのでしょう。
1階の奥にはロケットのエンジンが置いてありました。 LE−7エンジンとLE−7Aエンジンです。 地上での燃焼実験で使った実物だそうです。 噴射口は大人がすっぽりもぐりこめる大きさです。 付け根の部分を見たら、意外と小さい金具で支えていました。 ロケットの噴射力を支えるので、よっぽど強度のある金属なのでしょうか。 エンジンには太いのや細いのやでいろんなパイプが走っていました。 細いパイプは発射時の振動で折れそうに見えますが、きっと丈夫なんでしょうね。
近くのパネルを見ると、乗り物の重量のうち燃料の占める割合が出ていました。
自動車は1割以下、ジェット機で4割ぐらい、ロケットで9割だそうです。
ジェット機の燃料の搭載量ってすごいんですね。
反対のコーナーは海のコーナーでした。 深海6500の1/2模型が置いてありました。 本物は前に見たけど、この模型ってあちこちにありますね。 横に高圧をかけてつぶれた鉄球が展示してありました。 厚さ16mmのチタン合金で、125MPa(想像できない・・・)をかけて壊れたそうです。
おなじく、水圧でつぶれたカップラーメンの容器も展示してありました。
これもよくありますね。
もしかして海洋研究開発機構から持ってきたのかな?
カップラーメンを使うのは、一番つぶれ方がきれいだかららしいです。
2階にあがると船や飛行機が設計できるコーナーがありました。 設計と言っても長さや幅などいくつかのパラメータを設定し色を塗るだけなので、子供にもできます。 最後に船を動かしてみることができました。
2階の隅に予約して乗れるヘリコプターのシュミレータがありました。
やってみたけど、操縦の感覚がいまひとつつかめませんでした。
点数は落第点でした(悲)。
2階の大部分は発電所の模型で占められていました。 火力発電の蒸気タービンは2つの発電機にそれぞれ高圧低圧と中圧のタービンが付いていていました。 蒸気は高圧→中圧→低圧の順で流れる仕組み。 久里浜火力発電所で見たような形でした。 大体どこでもおんなじ形なんでしょうか。
揚水発電の模型では実際に水を上下させていました。
実際に水を上下させているのはわかりやすくていいです。
別の場所では火力発電所の模型がやかんで、原子力発電所が炊飯器になっていました。
炊飯器のセンスはわからないけど、やかんはけっこうピッタリのイメージだと思いました。
奥に発電所の勉強のスタンプパズルがありました。
発電所の絵に、3つのスタンプを押して完成させます。
スタンプの絵が反転しているので、これがけっこう難しく、メチャメチャになってしまいました。
でも面白い。
中華街に寄って帰途に付きました。
Presented by Ishida So |