2005年4月30日。 浦賀・久里浜黒船ウォークを歩いてみようと思いたちました。 4月1日〜7月10日までの期間の長いイベントです。 浦賀をスタートして、久里浜を回って、浦賀に戻るコースですが、 行きやすさの関係で京急久里浜をスタートに回ることにしました。
京急久里浜駅を出て、最初に正業寺を目指します。 ルート的には枝道で、正業寺まで行って、また駅に戻る形になります。 正業寺の入口は保育園でした。 保育園の藤棚にきれいな花が咲いていました。 その先に本堂が見え、境内の一角に5番のスタンプが置いてありました。 デザインされたスタンプを期待していたのですが、数字だけでした。
京急久里浜駅に戻り、次を目指します。 途中のJR久里浜駅の前でポピーが咲き始めていました。 つつじもきれいでした。
正しいコースは夫婦橋を渡るのですが、ショートカットで吉井貝塚に向かいました。 吉井貝塚への入口は住宅地の奥にありちょっとわかりにくいです。 中に入ると広場には雑草が生い茂っていました。 人通りは少なそうです。 説明版がやたら多いのがここの特徴です。
吉井貝塚を抜けて真福寺に向かいます。
真福寺は上り坂の途中の見えにくい場所にありました。
中に入ると端正な形の本堂と、色とりどりの木々の、美しいお寺です。
1522年に創建で、本堂は当時のままだそうです。
見ませんでしたが、マリア観音と呼ばれている赤子を抱いた観音様があるらしいです。
真福寺のスタンプはぱっと見に見つかりませんでした。
本堂の脇の戸にスタンプラリーのパンフレットが張ってあったので、
呼び鈴を鳴らしてみたところ、戸の中にスタンプがありました。
真福寺を出ると、急な上り坂です。 御林と呼ばれる浦賀奉行所が管理していた御用林だった所で、木が茂った道です。 峠を越えると今度は急な下り坂です。 その後住宅街の中を延々歩いて次のポイントの西叶神社に着きました。 西叶神社は養和元年(1181年)に始まるらしいです。
ちょうど咸臨丸フェスティバルの日で、浦賀港一周歴史スタンプラリーをやっていました。
こちらは1日だけのイベントです。
両方のスタンプを集めてしまう事にしました。
咸臨丸フェスティバルでにぎわう西叶神社の中で、 西叶神社のスタンプは社務所にひっそりと置いてありました。
スタンプ収集の効率を考えて、浦賀港周りのルートを逆周りに周る事にしました。
西叶神社から渡舟に向かいます。
浦賀・久里浜黒船ウォークのスタンプは西側の船着場にありました、
浦賀港一周歴史スタンプラリーのスタンプは西と東の両船着場にありました。
浦賀の湾は幅はそれほどないのですが奥行きが1.5kmほどあり、 渡し舟がとても便利です。 享保18年(1733年)には操業していた記録があり、 大正6年に浦賀町営となり、その流れで現在は市営事業になっていて、 航路は横須賀市道2073号だそうです。 平成10年8月就航の愛宕丸は観光を意識したデザインですね。
次は東叶神社に向かいました。
東叶神社に両スタンプラリーのスタンプがありました。
東叶神社も西叶神社と同じく養和元年(1181年)8月15日に始まるらしいです。
高雄山神護寺の僧文覚が、源氏の再興を願って建てて、
その後、源頼朝によって叶った事から叶大明神と呼ばれるそうです。
神社の裏山の明神山は自然林が残っていて、自生ウバメガシの北限でもあり、神奈川県指定の天然記念物になっています。
登ってみませんでしたが、明神山は勝海舟断食の場があるそうです。
社務所の裏手には勝海舟断食修行の折使用の井戸がありました。
駅方面に戻って浦賀警察署の脇に、大衆帰本塚の碑という石碑があり、
そこに浦賀港一周歴史スタンプラリーのスタンプがありました。
なんだかよくわからない名前の碑ですが、
大衆帰本塚というのは浦賀奉行所が無縁仏をひとまとめに供養したものだそうで、
その事実を伝えるために立てた石碑がこの碑だそうです。
元々浦賀警察署裏手の山の中腹にあったそうですが、平成9年に現在の場所に移築されたそうです。
浦賀警察署から少し南に行ったところに郷土資料館があり、 浦賀・久里浜黒船ウォークのスタンプがありました。 咸臨丸フェスティバルのパレードの時間が近づいていて、 鉄砲隊姿の人達が準備していました。 火薬を詰めた火縄銃?が用意されていて、間違って鳴らしてしまった音を2回位聞きました。
郷土資料館はいくつかの展示物が置いてありました。
現物もありましたが、浦賀奉行所や町並みや咸臨丸など、模型が多くありました。
模型好きな人がいそうです。
浦賀港一周歴史スタンプラリーの残りは咸臨丸フェスティバルの会場内にありました。
全部集めるとわかめをもらえました。
咸臨丸フェスティバルの会場は、元住友重機械工業の浦賀工場です。
閉鎖になった現在、横須賀市が利用方法を検討中みたいです。
産業遺産紹介ツアーをするとのことで参加してみました。
行った先は浦賀ドックになります。
浦賀ドックは明治32年に作られ、日本で9番目に古いドックです。 深さ11m長さ180m中央付近の幅は20mあるそうです。 古いドックの多くは石積みで、レンガ造りのドックは2箇所しかないそうです。 浦賀のドックは山を削って硬い土台を掘り込んで作ったため土がしっかりして、 そのためレンガ作りでも大丈夫なのだそうです(当時、石積みよりレンガの方が安かったそうです)。 海側の方は昭和59年に延長をしており、その部分はコンクリート作りです。
ツアーではドックの中まで入れました。
ドックの階段は手すりが錆びるなど危ない状態で、わざわざツアー用に階段を作っていました。
観光用に残すのを考えているのだと思います。
ドックの脇にはハンマヘッドクレーンが残っています。 クレーンが作られたのは昭和18年の戦争中で、 当時貴重な鉄材を使えたところから軍事上重要だったのでしょう。 このクレーンは強い風があると風向きにあわせて回転するそうです。
別の場所ではONE DAYミュージアムが開催されていて、
工場やハンマヘッドクレーンの設計図などが展示されていました。
浦賀・久里浜黒船ウォークは毎日16時までになっています。 咸臨丸フェスティバルで時間を使ってしまったので、 浦賀・久里浜黒船ウォークのゴールが時間的に危うくなってしまいました。 反則だけど、浦賀から久里浜のペリー公園近くまで、バスに乗ってしまいました。 結果的に浦賀奉行所跡や燈明堂などの見所をスキップしてしまいました。 このバスは、千代ヶ崎の久里浜少年院の方に行くのですが、 途中一本道のため、同じバス停を2度通るコースになっています。
ペリー公園には中央にでかい石碑が立っています。
公園の一角のペリー記念館の中にスタンプがありました。
ペリー公園を出て花の国に向かいました。
坂道を登り、途中でラベンダーのソフトクリームを買って食べながら、
最後のスタンプを花の国管理事務所でゲットしました。
16時ぎりぎりでした。
管理棟は工事をしてる様でいた。
管理事務所からさらに登っていくと冒険ランドのゴジラの滑り台があります。
本来のコースはここからポピー園を通って久里浜駅に向かうのですが、
面倒なので帰りました。
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