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軍港めぐり地図

軍港めぐりの船 横須賀港を船で巡る軍港めぐりというのがあり、随分前から乗ってみたいと思っていました。 但し、ゴールデンウィーク中と夏休みの土日のみの1日に1便のみの運行であり、予定が空かなかったり、 雨で中止になっているなど、なかなか行けませんでした。 今年のゴールデンウィークこそ行こうと思い、5月3日に出かけたら、満員になっていました。 仕方なく5月5日に予約を入れて、改めて行ってきました。

沖合いで停泊する軍艦 軍港めぐりの船は、三笠公園の脇の猿島行きの船と同じ場所から出ます。 船の定員は90人で、出航1時間前には既に列が出来始めていました。 特にマニア向けではなくいろんな人が観光で来ているようです。

出航すると左手に米軍基地が続きます。 米軍の高層の住宅がいくつも建っています。 横須賀は米軍の第7艦隊の本拠地で、23000人ほど住んでいるそうです。

船体磁気の測定所 沖合いに軍艦とおぼしき船が停泊しなにやら作業をしていました。 なんでも弾薬等を載せるか降ろすかだそうです。 危険なため沖合いで作業をするそうです。

横須賀本港の入口付近にさしかかると会場に10個ほどのコンクリートの構造物がありました。 自衛隊の設備で、船体磁気の測定所だそうです。 測定結果を元に磁気機雷にかからないように逆向きの磁場をかけるそうです。

船は横須賀本港に入っていきますが、横須賀本港は許可なく入ってはいけないそうで、 この観光船も米軍と契約を結んでいるそうです。 戦前は夏島と猿島を結ぶ線が基準になり、内側は軍用だったそうです。

空母キティーホーク 横須賀港に入ると左手に米軍の艦船、正面に自衛隊の艦船が見えます。 左手の山(箱崎町、吾妻島)は米軍や自衛隊の燃料が備蓄されているそうです。

軍港めぐりに来る人の中には、空母キティーホークを見たくて来ている人もいるようで、 もっと空母に近づかないかなと騒いでいました。 残念ながら横須賀港の中心付近を進むために少し遠くから見る形になります。 8月のネイビーフレンドシップデーに米軍基地に入ると、運がよければ空母に乗れるらしいです。

空母キティーホークは在来型の米空母として最後のもので、 これ以降の米空母はすべて原子力空母となっています。

荒井掘割り水路 本港の奥まで進むと船は反転しました。反転すると左に会場自衛隊基地が見えてきます。 いろんな面白い軍艦がありました。 「すおう」という船は、射撃訓練の際の無線飛行機を飛ばす船だそうです。 「はしだて」という船は、VIPを載せるための船で、武装はなさそうでした。 災害時には医療船にもなるそうです。

吾妻島と田浦の間の水路(荒井掘割り水路)に向かいます。 水路の手前に自衛隊施設にはさまれるように、横浜ベイスターズの練習場が見えました。

掃海艦 吾妻島は元々岬だったのですが、旧海軍時代に水路を掘って島となったそうです。 明治22年に完成だそうです。 吾妻島と本土の間の海底にはパイプが通っていて、燃料を輸送できるようになっています。 また水路には船の給油か何かと思われる設備がありました。

水路を抜けると長浦港になります。 昔は捕鯨船がいた港だそうです。 市営の桟橋があり1400トンのクレーン船が泊まっていました。

潜水艦救難艦「ちよだ」 長浦港の奥は自衛隊の施設になっています。 潜水艦が1隻泊まっていました。 古いもので、スクラップ待ちだそうです。

木造の掃海艇や掃海艦(掃海艇より大型)が泊まっていました。 海の機雷を除去するための船です。 磁気を帯びないように木造船になっています。 1000トンクラスで、外洋でも航行できるそうです。 海部総理時代にペルシャ湾に掃海艇が派遣されましたが、 ペルシャ湾に向かうのが大変だったために掃海艦が作られたそうです。

「ちよだ」は潜水艦救難艦で、潜水艦のトラブル時に乗組員の救助などのための設備を持っているそうです。 水中に下ろすタンクの様なものを備えていました。

長浦港を出ると、左手に夏島や貝山や日産自動車などが見えます。 これらは旧海軍工廠の跡になるそうです。

東京湾に出ると、船は三笠公園の方へ戻っていきました。

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