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日本銀行旧館地図

日本銀行旧館全景 2005年5月27日。 日本銀行旧館の見学に行きました。 電話による申し込みが必要で、金属探知機によるチェックまでありました。。

開始時間に向かうと、中庭の先の待合室に通されました。 待合室は8角形の部屋で、工事で出土したナウマン象の骨などが置いてありました。 中学生の団体とリタイヤの近そうな大人の団体が待っていて、個人参加は私1人の様でした。 物好きは少ないということでしょうか。

見学が開始すると、まず日銀の仕事に関するVTRを見ました。 物価安定のための仕事をしている、政府とは独立している、そんな感じの話でした。

その後は旧館内の見学です。 日本銀行本店旧館は、江戸時代の金座の跡地にあり、交通の便がいい事から第3代総裁の時に移転してきたそうです。 日本銀行本店旧館は明治29年の完成で、国の重要文化財にも指定されています。 2階へ登るエレベータも年代物で、昭和初期のものだそうです。 初代のエレベータはは日本で2番目に作られたエレベータだそうです。 ちなみに水洗トイレも日本で最初に導入されたそうです。

中庭 旧館の2階の廊下は赤絨毯が敷いてありました。 奥に総裁室があった事で、松の廊下とかいうらしいです。 この廊下には、第1代から第26代までの日本銀行の総裁の肖像画がかけられていました。 幅1m、高さ1.5mほどの大きな絵でした。 高橋是清や一万田尚登あたりが有名な総裁らしいです。 明治15年開業時の日本銀行の従業員55人でした。 現在は約5000人だそうです。

2階のドームの真下の部屋やその続きの部屋は資料室になっていました。 ドームの部屋は8角室と呼ばれ、高さ13mあり、中庭からの入口にあたる見学待合室の真上にありました。 昔は株主総会や役員会が開かれていた重要事項の決定の場だったそうです。 一時期総裁室だったこともあるそうです。 金や銀を計る大きな天秤や、総裁の椅子机などが展示してありました。 昔の日銀の制服も置いてありました。 現在は日銀の女性職員の制服は廃止されましたが、少し前までは普通の銀行同様にあったそうです。 日銀マークは、漢字の「日」の古代文字なんだそうです。

展示室から鉄製の階段を下ります。 鉄製の階段は建物が完成したときに、英国から輸入したもので、 手すりに美しい模様があることが特徴だそうです。

1階は昔は営業に使用していた窓口が並んでいました。 銀行業務の窓口です。 現在は使われてなく、事務所になっていました。

さらに地下に降りると地下金庫がありました。 金庫というより壁と扉を強化した倉庫ですね。 地下金庫は、明治29年から平成16年6月まで、108年間使われていたものだそうです。 元々の金庫が手狭になり、昭和に入ってから拡張工事が行われ、432坪の広さだそうです。 扉は後から地下金庫をひろげた昭和7年に取付けたもので、 厚さは90cm、重さは25tあります。 表面には機械油が塗ってあり、触ると汚れるよと注意されました。 開け閉めは人力で大人2人がかりだそうです。

金庫の中は、昔はトロッコを使用していたそうで、レール跡がありました。 耐震効果のために天井は波型にレンガを組んでいました。 壁は古い部分はレンガ造りでした。 関東大震災でも金庫は壊れなかったそうです。 金庫には空気穴がありお札が湿気ない様になっていました。 金庫の奥の部屋は8角形で、ちょうど建物入口の見学待合室の真下になるそうです。

金庫室は記念写真にいい感じで、写真が撮れないのがとても残念です。 今の金庫の場所は内緒だそうです。

日本銀行は初期には馬車で来ていたらしいです。 そのため、今の中庭トイレはも、元馬小屋らしいです。 馬の飲水用らしい蛇口が残っていました。

お札の寿命は偽造を防ぐため、 千円5千円は1〜2年、1万円で約3年の寿命ぐらいだそうです。 お土産に3gのお札くずをもらいました。 表と裏が確認できれば焼けていても取り替えてくれるそうです。

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