2005年5月29日。 5月にしては寒い日でした。 京急フェスタがまた開催されるので、行ってみました。 主工場見学ツアーに事前に申し込んでいたので、楽しみです。
久里浜からの臨時バスには長蛇の列が出来ていました。 バスが会場まで行かないのが残念です。
会場へ入るといきなり長い列がありました。
何が欲しいのかは知りませんがどうも電車の部品購入が目的らしいです。
他にも鉄道会社や鉄道関係のテントがいっぱい出ていいました。
行列以外のテントを覗くと、
プラレールやちょろQやパスネット(会場限定のものもありました)などのグッズに加えて、
使い古しの路線図(電車の戸の上にあるやつ)や、
バスの前にある行き先表示のシートの部分や、
イス(バスのかな)など、マニア用の物も売っていました。
会場のあちこちでも京急グッズを売っていました。
最初に着たときに比べて大分商売っ気が増えたようです。
面白かったのでついついパスネットを何枚も買ってしまいました。
ツアーまで少し時間があったので特殊車輌の展示コーナーに行って見ました。
レスキュー車、マルチプルタイタンパー、軌道検測車などの車輌は中に入る事ができました。
レスキュー車はハンドルと数個のメータだけの寂しいくらいシンプルな運転台でした。
それに対してマルチプルタイタンパースイッチ類が多くて操作が難しそうでした。
個人的にはこの特殊車輌が一番面白いです。
架線点検の実演が始まりました。 最初は竹梯子をかけての架線点検です。 軽そうに見える竹梯子は20kgあり、揺れないように登るには技術がいるそうです。 梯子は踏み板に足をかけ、足を絡めるのが基本姿勢だそうです。 高さ5mあり、2階位の高さです。 次に絶縁タワーでの架線点検です。 絶縁タワーはあまり見ないものですが、台車の上に長い脚立を立てた形のものです。 人が乗ったまま動かせるので、連続点検に向くそうです。 時間がなくてその先は見れませんでした。
主工場見学ツアーの受付をすると親子おそろいの帽子をくれました。
帽子でツアーメンバーを識別するようです。
また回によって帽子の色が違うようで、私の回は黒色でした。
主工場見学ツアーは、主工場の中を歩いて、各コーナーの説明がありました。
触ると手や服が汚れるので注意してと言われました。
最初は車輪もモータも外した台車が並んでいました。
組みあがった台車は全体で8トンあるそうです。
台車だけで自動車よりも重いですね。
電車の車輪1つだけでも300kgあるそうです。
隣は車軸が置いてありました。
近くでみると意外と大きいです。
車輪は磨きながら使うそうで、新品の車輪と、使う古した車輪を比べると、
古い車輪のほうが直径が小さくなっていました。
車輪は車軸に70トンの圧力をかけてはめるそうです。
車軸と車輪の間にネジ等の止め具はなく、摩擦だけで止まっている様です。
ちなみに車輪は1つ12万円だそうです。
向上の床は台車や車軸を運ぶためにレールが埋め込んであり、 所々に回転する床もあり面白いです。 レールの上に組みあがった車輪が並べてあり、子供が動かそうとしてガッコンガッコンさせていました。 重いので挟まると危険です。 多分、案内の方はヒヤヒヤしたでしょうね。
その隣はモータが並んでいました。
電車は4年または60万km毎に定期検査をするそうです。
京急ファインテックでは京急だけでなく、湘南モノレールやシーサイドラインの点検もしているそうです。
車体は現地で点検し、部品は久里浜に、部品は持ち帰って検査しているそうです。
琴電へ送る電車の整備もしていました。
工場内の線路をはさんで反対側には、制御装置やパンタグラフや扉や連結器などがありました。
パンタグラフは昔ながらの菱形のと、最近多い1本足のが床に置いてありました。
パンタグラフを手で上げ下げしてみると、意外と軽く動いて、面白かったです。
パンタグラフの上の架線に触れる部分は断面が三角形の炭素棒で出来ていて、
消耗したら動かして3面使うことが出来るそうです。
ツアーの最後に、お土産にとつりかわをもらいました。 使い古しですが、なんかニヤッとさせられる土産でした。
毎年特修工場には塗装中の車輌などが並んでいるようですが、 今年は青い2100系がありました。 既に青い塗装の編成が1つありますが、2100系でも1編成、青いのを作るそうです。
帰りは工場から久里浜駅への臨時電車に乗る事にしました。 電車の列に待っていたらら8両編成の電車が来たのですが、 ホームが狭いこともあり、乗り切れないうちに出発してしまいました。 おかげで30分待ちでため息が出てしまいました。
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