沖縄には以前になかったモノレール、ゆいレールが出来ていました。 2両連結の可愛いモノレールで、那覇市内まで行くには便利になりました。 駅の構造や車輌構造を見る限りでは2両連結以外で運転できなさそうなので、輸送力には限界があるようです。 那覇空港駅には日本最西端の駅と書かれていました。 モノレールは少し遠回りに回って国際通り付近を通り修理まで続いていました。
2006年3月11日。 仕事の後で、沖縄で時間があったので、観光旅行に回りました。 国際通りの近くに泊まったので、朝、定番の国際通りを歩いてみました。 通りはお土産屋、ステーキ屋、等々がびっしり並んでいました。 泡盛の店や、ハブ酒が店頭に並んでいるところが、沖縄といった感じでした。
市場通りに入って第一牧志公設市場に行ってみました。 牧志公設市場は食材が豊富にありました。 なぜかサングラスをしている豚の頭がドーンと置いてあるあたり、食文化の差を感じます。 魚屋さんには、赤や青の色とりどり、様々な魚や海老が、ぎっしり売られていました。 種類は豊富で、比較的大きな魚や海老が置いてありました。 はっきり値段が書いていなかったので、ちょっと買いづらいです。 買ったら2階で調理して食べれるのが魅力的だったのですが、まだ昼には早い時間なので、あきらめました。
9時代にはまだ店があまり開いてなく、人通りもなかったのですが、
子供のお土産を物色しながら歩いていて、10時になるととたんに混んできました。
国際通りは色々な店があり、お土産を買うにはいい所です。
時間が早かったのですが、ゆいレールでDFSまで行って、レンタカーを借りました。
DFSはなぜかレンタカー屋がたくさん並んでいて、不思議です。
DFSのショップはブランド品ばかりで、私の行くような店ではありませんでした。
内部構造が複雑で、レンタカーのカウンターから配車場まで迷いました。
配車場は複数のレンタカー屋で共同運営になっているようでした。
最盛期には人でごった返すのかもしれません。
最初にマングローブを見たいと思い、漫湖方面に行きました。 行ってみたら、漫湖水鳥・湿地センターというのがありました。 センターの人にマングローブを見れるかどうか聞いたところ、立ち入りが制限されていて入れないそうです。 国に木道を作るようにお願いしているが、現在ないとかで、中に入ることはできませんでした。 前に慶佐次でマングローブ林を見たときに、小エビや小魚が沢山いて面白かったので、 ちょっと期待していただけ残念です。 漫湖はラムサール条約登録の湿地で、水鳥がよく見れるそうです。
ついで、近くにある海軍壕公園に行ってみました。
住宅街のくねくねと細い道を進むと、突然視界が開けて、海軍壕公園がありました。
もっと隠れた所かと思っていたので、住宅街の山頂のきれいに整備された公園と、遠くまでよく見える光景は意外でした。
地下には太平洋戦争末期に旧日本軍の司令部が置かれた壕があり、入ることができました。
山の中に掘られたトンネルで入口からはかなり階段を下りていきました。
整備されているので、どこまでが当時のままかはわかりませんが、壁は鍬やつるはしで掘った後が残っていました。
ただ、水に溶けやすい石質なのか、表面はまるくなっていました。
所々に広い場所があり、信号室、司令官室、作戦室、幕僚室、などの札が下がっていました。
当時の壁の書き込み、自決の跡など、痕跡がいろいろ残っていました。
狭い廊下も兵士が寝る場所に使っていたそうです。
下士官室は狭く、立ったまま寝ていたそうです。
想像したくない光景ですね。
海軍壕公園を出て、ぐっと東側に走って、平和祈念公園に行きました。
沖縄県は狭くて、西から東への移動でも車ですぐに着いてしまいます。
公園はとても広く、歩いて全部を回るのは時間がかかるので、平和の礎に行ってみました。
平和の礎は敵味方関係なく、沖縄戦の犠牲者の名前を刻んだものです。
当然ながら沖縄の人が多いのですが、日本全国、米国、だけでなく、英国、台湾、韓国、朝鮮の人の名前もありました。
碑にも日本語と英語と韓国語と台湾語で平和の礎と書かれていました。
平成7年にできたそうですが、その後も追加刻銘されているみたいです。
平和の礎の向かいには広い太平洋を望む美しい場所でした。
日本の慰霊のための公園になると思いますが、外国人がかなり訪れていて、平和の礎を作った人の国際感覚はすばらしいと思いました。
他にも県毎の慰霊碑が建っているそうですが、とにかく広くて、回っていられませんでした。
資料館にちょっとだけ寄ってみると、一部の床ガラス張りで土台が見えました。
4つほど不発弾が顔を覗かせていました。
沖縄一帯では未だに多くの不発弾が残っているそうです。
ちょうどお昼だったので、近くの店でソーキそばをたべました。
ソーキは軟骨のある肉で、軟骨部分は食べちゃいました。
そば、そばというよりうどんで、やらかい麺です。
個人的には好みではないです。
食後に、平和祈念公園から北に走って、世界遺産の斎場御嶽に行きました。
振り仮名がないととても読めないですが、琉球王国の聖地だそうです。
細い道を行った先にあり、まだあまり知名度が高くないのか、観光客はそれほど多くありませんでした。
ウロー泉方向は立ち入り禁止になっていました。
石畳の始まりのあたりの御門口以降は、一般の立ち入りが禁じられていた場所だそうです。
石畳を上っていくと、森の中に入っていきました。
地形的には隆起したサンゴ礁の様です。
静かで、厳かな雰囲気で、涼しくて、聖域と呼ばれるにふさわしいところでした。
三庫理と言われる場所は、岩が三角形に切れており、その先に小さい広間がありました。
そこから太平洋が見えて、とてもきれいでした。
その右手に二本の鍾乳石があり(鍾乳洞でもないのに鍾乳石があるのがまた面白い)、そこから滴り落ちる水で昔は占いをしていたそうです。
斎場御嶽を跡にして、首里城をちょっと見て、ステーキを食べて、沖縄を後にしました。
Presented by Ishida So |