2006年8月26日。 およそ2年ぶりに海上自衛隊横須賀基地一般開放−ヨコスカサマーフェスタ06−に行きました。 昨年は飽きてしまった事もあり行かなかったのですが、 今年は基地開放のすこし前から、南極観測船「しらせ」が停泊していたので、 これは見学できるのではないかと、いきました。
途中JR久里浜駅と横須賀駅にスタンプが出ているのに気づきました。
見てみるとかなり年季の入った物です。
夏休みなので、どっかから引っ張り出してきたようです。
一般開放では、毎年お馴染みのイベント「ヘリコプターによる救難訓練」 「処分艇による高速航行訓練」「タグボートによる放水」が行われていました。 でも、少し違って「タグボートによる放水」は赤や青や緑など、色付きの水でした。 海に色が残っていたり、終わった後のタグボートが赤くなっていたりするのが気になりますが、 色を付けるのもいいものです。 処分艇の乗員は、訓練後のにフンドシ姿になっていました。 イインデスカ?
展示内容も若干変わっていました。
「黒潮に託す夢のメッセージボトル神奈川」というのをやっていました。
南極に向かう「しらせ」がメッセージを入れたボトルを流すので、
何か書きませんかというものです。
ちょうどいいので子供に書いてもらったら、変な人の絵とか書いていました。
やっぱりお風呂のテントが出ていて、入れますよと言ってました。 人だかりしていたから、入るのは勇気が要りますねぇ。
水をいれたコップがあり、人だかりがありました。
暑かったので、ちょうどよく飲みました。
普通の味も素っ気もない水です。
目の前の海水をろ過したものらしいです。
先に言ってよ。
よく見たら、過般式緊急用造水装置という2mぐらいの立方体の装置がそこに置いてありました。
海水から1日10トンの水を作れるものだそうです。
海上自衛隊と陸上自衛隊の食品が置いてありました。
海上自衛隊は主に缶詰、陸上自衛隊はレトルト食品です。
内容は、ご飯、おかず、漬物、など。
陸自は軽くするためにレトルトなのかな、と思いながら、試食をいただきました。
味もまともです。
記念に売ください。
桟橋までたどり着くと、しらせの前に列が出来ていました。 隣には潜水艦が泊まっていました。 乗りたいけど、事前応募の、小中高校生のみで、大人は入れません。 くやしいなぁ。
並んでしらせに乗りました。
南極観測船というと、文部科学省系な気がしていますが、
なぜか「しらせ」は海上自衛隊の船で、
砕氷艦しらせ(Ice-breaker SHIRASE)と言うそうです。
前の「ふじ」も海上自衛隊、その前の「宗谷」は海上保安庁の船だったらしいです。
「しらせ」は昭和57年(1982年)就役なので、もう24歳になります。
2008年には退役で、次の砕氷艦は2009年就役予定だそうです。
といっても1.5mの氷でも割ながら進める性能は今でもすごいと思います。
「宗谷」は氷に閉じ込められて他の船に助けられたことがありましたが、
逆に「しらせ」は他の船を救助したことが3回あるそうです。
しらせの後ろの甲板はけっこうな広さで、他の自衛隊艦船よりヘリポートとしては大きい気がしました。
甲板では南極の氷や石や各種標本やスノーモビルや防寒服や写真や、いろいろ展示していました。
暑いので、氷に手を付けるのが大人気でした。
しらせの艦橋に入ることが出来ました。 艦橋はかなりの広さで、機器の隙間が大きく、人がたっぷり入れる感じでした。 船の推進装置は、通常は操舵室(多分エンジンの近く)で操作しますが、 他に船橋と、マストの途中にある上部操舵所で操作ができるそうです。 氷を割りながら進む際は上部操舵所を使うのではないかと思います。
船橋にはいろいろ面白いものがありました。
出口付近にはラッパが並んでいて、名前が書いてありました。
何に使うのでしょう。
壁面には船の傾きを測る傾斜計がついていました。
南極近辺の暴風圏で記録した最大傾斜の記録写真がありました。
平成13年12月12日午後11時57分に記録した最大傾斜記録は左57°右41°だそうです。
これだけ傾くと・・・寝てる人も起き上がりそう。
「しらせ」の隣に補給艦「ときわ」が泊まっていました。 給油用らしいホースがぶら下がり、 甲板に面白そうな物がいっぱいある船です。 乗ってみたいと思いましたが、既に長蛇の列で、子供連れなので、あきらめて下船しました。
ぶらぶら歩いていたらスカリンがいました。
スカリンの足元に空気口ぽいのがありました。
中の人のための空調ですかねぇ。
もしかしたら、強制吸気して膨らませているのかもしれません。
Presented by Ishida So |