10/30日〜31日 |
10月30日(土)
道の駅のトイレのそばには、稲藁や松ぼっくりで作った大きなキングコング・ティラノザウルス・昔の兵隊・カラス天狗らしき作り物が置いてあり、子供ともども大きな口をあんぐりさせてしまった。いったいこれはなんなんだろうとそばにある看板を読んだら「八朔祭造り物、1758年より240余年続いている伝統ある盛大な祭りで山野にあるものを材料に町内会の人々が技術を競いながら作り上げたもの」だそうだ。ちょっとイメージが違うが地元青森の「ねぶた」を彷彿させられた。 次に通潤橋って何のことだろうと道の駅に入り説明文を読んだらこれも驚き、なんとこの石橋は中に三本の用水管が通っていて、山と山を結び田畑を潤す水を通していたと言うことだ。そして昔は1年に一度橋の真ん中から水を放出し、管内のゴミを取っていたが今は村役場に5千円出して予約すれば観光放水をしてくれるそうだ。誰か5千円出してくれれば、我家も見れるのになと息子と話していたら10時ちょうどに放水が始まった。誰が出してくれたかは知らないが、我家も便乗して観光させてもらうことにした。写真を撮りながら近づいていくと、橋から下の川までの落差は結構あり水量もそれなり、規模は違うが黒部ダムの観光放水を思い出す。おみごと、おみごと!!放水は30分位続いていたので橋の上に上り、上からも放水を見たのだが、ここの橋は手すりが無いのでかなり怖い。係りのおじさんらしき人が放水を止めるために、丸太の栓を放水穴に打ち込んでおしまいとなった。
なかなかいいものを見せてもらったのうと家族で話をし、次に向かったのは今回のツーリングの中で俺がもっとも見てみたい「高千穂峡」だ。高千穂峡は川の両脇を切だった崖に挟まれ、その崖から滝が流れ込む風景で有名なところだ。昔バイクツーリング用に最初に買った道路地図に、各地方の景勝地をピックアップしたコーナがあり、その中にここの写真があって、俺にとっては心ときめく風景で「いずれは!!」と思っていたかの地なのだ。ここの川は手漕ぎボートに乗れ、下から滝などが見られるということだ。 わくわくしながら有料駐車場に車を停めボート乗り場に行くと、昨日までの雨で増水し危険なためボートは禁止となっていた。うみゅ〜せっかく来たのに一番のメインが・・・・・!!気を取り直し崖の上に作られた遊歩道を下流の橋まで歩いてみた。写真で見たのと同じ風景が見え、あの写真はここから撮ったのだなと思いながら堪能する。しかしボートから滝を見たいという思いは強く、駐車場のおじさんに明日なら乗れるか聞いてみたら、早くてもあさって以降だろうということだった。それでは、ボートが乗れるかどうか当日電話で確認するために、町の観光案内所の番号を教えていただいた。
天安川原は天照大神が岩戸に隠れた後、神々がどうしたらいいか相談した場所ということになっている。相談の結果があの有名な、天照さんに人類初のアメノウズメ演じるストリップショーを見せるという案になったのだった。河原のそばで昼なお薄暗く、岩盤がオーバンハングし屋根のようになった所に社が建っている、そばには灯篭が立っているのだが、これがローソクの代わりに電灯がともっていた。神話の里も現代的!!
【後日、動物奇想天外というTV番組のなかで、ちらりとこのミミズが放映されシーボルト・ミミズという名前を持っていることを知った。どうやらかのシーボルトさんがかかわっているらしい。ちなみにこのミミズは東海より南の地方に普通にいるらしく、「やまみみず」ともよばれウナギの餌とかに重宝されているらしい。(ミミズの神様ではなかった。)北国生まれの我ら家族にとっては一生ものの思い出となりました。】 天岩戸神社に戻りお参りし、団体客に混じり神主さんからご神体の説明を聞かされた後、鍵のかかった脇の戸を抜け建物の真後ろに案内され、対岸の山肌にある岩戸を見学した。ここの御神体は岩肌にある崖の裂け目のような穴(岩戸と言っているが)なのだが長い年月の間に少しづつ崩壊したらしい。これにはビックリ、御神体は天照大神とばっかり思っていたのだが、今はどこにあるのかわからないようなただの穴だなんて・・。団体客が行った後もじっくりと山肌を眺め、どこが岩戸なのか眺めてみるがさっぱりわからない。少し遅れて出口に行ったらすでに鍵をかけけられていた。天岩戸神社に軟禁された状態になってしまった。御神体を穴と思った罰かな?カミさんと通路にめぐらされた塀を眺め、どこか乗り越えられそうな所はないか探しながら戻ってみる。結構どこからでも乗り越えられるなと思いながら入り口まで来たら、戸のそとにいた神主さんが我家に気づき無言で戸をあけてくれた。 神話に触れた後は、今夜の野営地、雄大なる阿蘇にある「阿蘇いこいの村キャンプ場」を目指し、途中で発泡酒とおでんの具を調達しながら向かった。(寒くなり、鍋より手っ取り早くできるのはオデンだけで、飽きたなどと言っていられない。)暗くなりかけた中ようやく着き、ホテルのような温泉付き施設の受付で大人1000円、子供500円(3歳の娘はただだった)の料金を払いサイトに向かう。ここは木立のある牧場のような広大な所にフリーでオートキャンプができ、ちょっとたい肥の匂いがするが子供たちが走り回るには良いところだろう。またこの季節でありながら、他に4家族ほどのキャンパーがいてさすが熊本暖かいのねと思っていたが日が暮れたら寒い、気温は標高が高い分だけ仙台より寒いくらいだ。7時過ぎになり夜空に輝く阿蘇の輝く月を見上げ「思えば遠くに来たもんだ!!」としみじみ思っていたら、ふもとの町で花火をあげ始めた。寒空の下で花火を見るのも、月(右の写真です)が笑っているようでなかなか風流?だった。ちなみにキャンプ場でもタープを張るだけで、寝るのはポップアップルーフを上げ家族4人車中泊でした。オデンもあきずに美味しく食べられましたとさ。 10月31日(日)
朝食の後は、草千里を抜け阿蘇山火口を見に行くことにし、いこいの村を後にした。朝から曇りだがどうにかなるだろうと上っていたが、草千里のあたりではガスがすごく何も見えない状態だ。このまま火口に行ってもきっと何も見えないだろうと急遽予定を変更し、来た道を引き返し県道11号線・やまなみハイウェーを抜け黒川温泉に向かうことにした。 小雨の中、温泉街にたどり着いたが、空いている駐車場を探せない。温泉街を抜け高台に上がった所にようやく駐車場を見つけ、遠いがそこから歩いて温泉に行くことにした。ここ黒川温泉は最近とみに女性客に人気が出てきていて、温泉人気ランキングで最上位にランクインしている所だ。日曜日ということもあってか、狭い温泉街には若い女性客にカップルが大勢かっぽし活気がある。街並みは小奇麗な古さを演出しているようで、落ち着いた統一感がある。歩いていくと公衆浴場があり、安そうなのでここで帰りに入いることにしてさらに進んでいくと、川にかかる狭い橋を渡ったところに秘湯を守る会の新明館が見えてきた。そういえば新明館は黒川温泉だったのかと、ここの温泉に入ることに決定。
ゆっくり・どっぷり湯に浸かった後は、たらたらと温泉街を散策していたら行列のできてるお菓子屋さんがあり、何を売っているのかわからないままに並んでみた。店の中が覗けるようになり見てみると、どうやら作りたてのシュークリームが人気らしい。ここでは注文を聞いてから、シュークリームの皮にでっかい注射針のような管をさして生クリームを注入しているようだ。我家も同じものを注文すると「今日中にお召し上がりですか?」と聞かれ、1分後には食べますと返事したら店員のオネェ〜チャンに笑われてしまった。シュークリームは普通のより二周りほど大きめで、皮も歯ごたえがあるしっかりしたものなかなかのお味でした。もしも黒川温泉にいったら是非ご賞味あれ。 黒川温泉からはやまなみハイウェーに戻り湯布院に向かった。湯布院に着き公衆浴場を探して歩いてみてビックリ。温泉旅館が立ち並ぶ古い街並みかと思ってきたのに、通りはさまざまな店が立ち並ぶワンダーランドでした。たとえば猫屋敷という猫グッツ専門店、その近所には犬屋敷なる犬グッツ専門店、そのハザマには蛙グッツ専門店、ちょっと離れて焼酎専門店、その他おしゃれな店がいぱ〜〜〜〜いでした。おしゃれな雰囲気、通りの規模など見てみれば、観光地の大御所・軽井沢銀座を抜いているかもしれない。歩きつかれた後は通りから少しはいったところにある、「ゆのつぼ温泉」という公衆浴場にはいりのんびりのんびり。
風呂から上がればもう夕暮れ、スーパーで弁当を買い今夜のビバーク地を近くにある道の駅「湯布院」に決め向かった。ここの道の駅は駐車場も大型用と普通車用と分かれているので、長時間駐車のエンジンかけっぱなしのトラックには悩まされなくて済むだろうと思ったのだが、ハイウェーの湯布院ICのすぐ近くにあり結構うるさそうだ。夜になれば交通量も少なくなり静かになるだろうと、まずは弁当を食べながら発泡酒で乾杯した。たまには上と下を交換しようと、今夜はカミさんと娘がポップアップルーフ内に寝て、俺と息子が下の車内で眠りに着いた。次の日の話では、カミさんにとって眠れぬ夜だったそうだ・・・・・・・・。 |
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