食べる練習をする前に


体調は良いですか

目覚めは良いですか

  目覚め直後は、まだ食欲も嚥下の機能も目覚めていません。(注)

空腹ですか

  時間が来たから食べさせるのではなく、空腹を訴えたら食べさせましょう・経管栄養を併用しているときは、注入直後では、食欲がなくなります。注入前か、しばらく時間を空けて経口摂取の練習をしましょう。

機嫌は良いですか

 体調や目覚めとも関連しますが、機嫌が悪いときに無理に食べさせないようにしましょう。

準備する食事は、見た目、香り、温度にも気を使いましょう。

楽しい雰囲気で!

 ただし、騒がしくて落ち着かない環境はだめ。テレビは消しましょう。

調理したものは必ず試食しましょう

 出されたものが、子供の機能に合ったものかどうか実際に口にしてみてください。合わないものは、よけておくか、再調理します。さめていたり、逆に熱すぎたりしていないか確認しましょう。

口腔ケアはすんでいますか

 食前に口の中をきれいにしておくことは、誤嚥の影響を最小限に食い止めることと、口とその周囲の筋肉を目覚めさせる役割があります。

生活のリズム

 生活のリズムが整っていれば、空腹になる時間も決まりますが、そうでない場合、わたし達が設定している時間に、食べてくれないことがあります。介助者の都合ばかりを優先させないで、子供の様子を観察して、空腹時に食事の時間を合わせるようにしたいものです。(生活リズムを整えることが先決ですが)

虫歯、口内炎などありませんか

 食欲が落ちた原因が、虫歯や口内炎の痛みだったということはよくあります。

 

(注)目覚めの中枢と飲み込みの中枢は近いところにあります。食事前に目覚めさせることで、飲み込みの中枢も働き始めます。食事前の口腔ケア、間接訓練や体操、ストレッチなどが嚥下に有利に働く理由の一つです。

 


 

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