眼と健康

 

 治療法

   レーザー白内障手術
   角膜移植
 

 眼の健康知識

   加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)
   コンタクトレンズ
   ディスポーザブルコンタクトレンズ(使い捨てタイプ)
   糖尿病と目
   白内障
   飛蚊症(ひぶんしょう)
   緑内障
   ドライアイ

 

加齢黄斑変性(かれいおうはんへんせい)

黄斑の場所と働き

 私たちの目は、外からの光が角膜と水晶体で屈折し、硝子体を通って集められて、目の底の一番内側にある網膜という神経の集まった組織に達します。この網膜の中心を含めた周囲を黄斑といいます。黄斑には、物が見えたり色が分かったりする細胞(視細胞)が集まっており、特に黄斑の中心(中心窩)にはこの細胞が集中しています。

加齢黄斑変性の症状

 黄斑が何らかの原因で障害されて働きが悪くなった状態を黄斑変性と呼びます。黄斑変性には遺伝性のものもありますが、大部分が後天的におこる加齢黄斑変性です。物を見ようとする中心の一部に見にくい場所があらわれ、やがて物がゆがんで見えるようになります。進行が遅いので自覚しにくく、見えない範囲が大きくなったり、急に見えなくなって気づくことが多いようです。

加齢黄斑変性の予防

 加齢黄斑変性は、老眼のように年をとれば誰でもがなる病気ではありません。しかし若いときからよい生活習慣を身につけることによって、病気の発症を予防できると思われます。生活習慣病の予防に努めることは、加齢黄斑変性の予防にもなるのです。
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コンタクトレンズ

コンタクトレンズの種類 

 コンタクトレンズには大きく分けて、ハードコンタクトレンズとソフトコンタクトレンズがあります。そして、ハードレンズには標準的なレンズと、酸素が透過しやすいレンズに分けられます。また、ソフトレンズは、軟らかく水を多く含んでいるため装用感がよく最近非常に普及してきました。

コンタクトレンズを
正しく選ぶには

 コンタクトレンズをはめたい人は、まず眼科医を訪れて下さい。そして、コンタクトレンズが合う目かどうかを相談して下さい。どうしてもむつかしければ眼鏡です。次に、ハードレンズにするか、ソフトレンズにするかを相談し、医師の意見を聞いてどちらにするか決め、その上で種々の眼科検査を受けて処方をしてもらいます。

コンタクトレンズの
調子が悪いときは

 コンタクトレンズは何といっても人の体・角膜にとっては異物です。目が急に痛む、コロコロする、涙が止まらない、かすんで見える、すぐ充血する、目が疲れる、レンズがすぐずれたり、落ちたりするなどの症状を感じたら、ひどくならないうちに必ず眼科医の診察を受けて下さい。
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ディスポーザブルコンタクトレンズ(使い捨てタイプ)

どんなものですか?

 ディスポーザブルコンタクトレンズは、現在のところソフトタイプのレンズだけが商品化されています。ソフトレンズは装用感はいいのですが、たんぱく質などの涙の成分が汚れとしてつきやすく、毎日の洗浄と消毒などのレンズケアが煩雑なのが欠点でした。このため古いレンズを捨てて、新しいコンタクトレンズに定期的に交換するようにしたのがディスポーザブルコンタクトレンズです。

誰でも使えますか?

 基本的には従来からのソフトコンタクトレンズと大きく変わるところはないのですが、いくつかタイプがあるのでどのレンズにするかは眼科医とよく相談して決めて下さい。
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糖 尿 病 と 目

糖尿病でなぜ失明
するの?

 日本では現在600万人の糖尿病患者がいると想定されます。これは実に40歳以上の成人10人に1人が糖尿病患者であることになります。糖尿病がなぜ問題かというと糖尿病が原因で起こってくる合併症のうち、糖尿病網膜症が失明原因の第一位になるからです。また、そのほかの目の病気にも関連する場合があります。

  糖尿病網膜症:

 糖尿病網膜症が出てくるには、糖尿病になってから数年から10年くらいかかることが判っています。糖尿病にかかってすぐに目にくるわけではありませんし、血糖コントロールをしっかりとすれば糖尿病網膜症が出てくるのを予防することもできます。重症な糖尿病網膜症になって失明したり、失明の危機に迫っている患者は全糖尿病患者のうちの20%くらいと推定されます。こうした事態を避けるために糖尿病の患者さんは定期的に眼科を受診し、眼底検査を受けることが必要です。

  白内障:

 白内障のほとんどは老人性白内障ですが、糖尿病がある場合は加齢現象よりも早めに白内障が出てきます。体内の糖分が増えるために、水晶体に糖分が蓄積し、これが原因で白内障が促進されます。

  血管新生緑内障:

 糖尿病によって網膜の血管がつまると、神経は酸欠状態になります。酸欠状態が目の前の方にまで波及すると、虹彩や毛様体という場所に新生血管が出てきます。この新生血管は出血しやすいばかりでなく、隅角という目の中を循環する水の出口を塞いでしまいます。そのために水は出口を失って眼球の中に閉じこめられ、徐々に眼圧があがって緑内障の状態になります。
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白 内 障

白内障とは

 目でカメラのレンズにあたるところを水晶体といいますが、この部分がいろいろな理由で白く濁ってくることを白内障と呼びます。白内障の原因の最も多いものは加齢現象によるもので、一般に老人性白内障と呼ばれるものです。早い人では40歳台から始まり、80歳台では詳しく検査すれば大部分の人が白内障になっています。その他に外傷によるもの、他の目の病気に続いて起こるもの、薬物中毒によるもの、先天性のものなどがあります。水晶体が濁り始めると、ものがかすんだり、二重に見えたり、まぶしく見えたりし、進行すれば必ず視力が低下します。

白内障の目

白内障の手術

 白内障になると、初期のうちは薬によってその進行を遅らせることができる場合がありますが、完全に治療することはできません。進行した白内障は濁った水晶体を手術によって取り除く方法が一般的に行われています。
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飛蚊症(ひぶんしょう)

飛蚊症とは

 目の前に「黒いものがとぶ」ことを飛蚊症と呼びます。蚊がが飛んでいるという意味ですが、実際にはこの他に水玉、ハエ、黒いスス、糸くず、おたまじゃくし、輪などが見えることもあります。また、黒いものから透明なものまで色もさまざまで、数も1個から数個、時に多数のこともあります。これらのものは目を動かすと、ふわっとした感じで目と一緒に動いて見えます。

飛蚊症の原因

 飛蚊症は眼球の硝子体に濁りができたためにおこる症状です。硝子体の濁りは生まれつきのものと生後できたものにわけれれます。生後できるものには年をとることによって生じた硝子体の変化によるものと、硝子体の周囲の出血や炎症性物質が硝子体内に入ってきたもの、遺伝性の硝子体の病気、全身の病気によっておこるものとがあります。

飛蚊症を自覚したら

 飛蚊症を自覚したら眼科を受診し、精密検査をうけ、放置しておいてよいものかどうかを診てもらうことが大切です。特に60歳前後に突然飛蚊症を自覚した場合にはなるべく早く眼科医を訪ね検査をうけて下さい。
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緑 内 障

緑内障とは

 緑内障は、白内障と並んで目の病気の中でも多いもののひとつです。緑内障は何らかの原因で眼圧(目の内圧)が高くなったために、あるいは眼圧が正常な場合でも視神経が障害される病気です。これは人それぞれに適切な眼圧があって、それを超えると視神経が障害されることがあるわけです。眼圧の上昇が急激におこればいっぺんに視力が悪くなることもありますし、徐々に始まった場合は、最初のうちは視力は変わらず物の見える範囲の変化(視野の変化)として現れてきます。進行すれば最終的には視力が損なわれてしまいます。

緑内障を
早く見つけるには

 一般的に緑内障は中高年からおきてくる病気であり、成人病の一種であるとも考えられます。ですから、たとえば定期的に成人病の健康診断を受け、体の検査以外に眼圧や眼底の検査を合わせて行っていけば、かなり早期に発見に役立つはずです。いずれにしても眼科医の定期診断を受けるようにしてください。

上手な治療の受け方

 緑内障と診断された場合、様々な治療が行われますがほとんどの場合が眼圧を下げて視神経の障害をそれ以上進行させないようにするのが目的になります。緑内障の治療の第一歩は、現在の緑内障の状態を完全に把握することにあり、そのため始めのうちは間隔をつめて通院する必要があり、場合によっては入院して検査をすることを勧められる場合もあるでしょう。治療が開始されても、効果を判定するためにしばしば通院する必要があります。治療効果がはっきりして、状態が安定してくれば医師の指示にしたがって通院の間隔をきめてください。緑内障は生涯にわたる管理が必要な病気です。あまり神経質にならずに「うまくつきあっていく」というリラックスした気持ちのほうがいいでしょう。
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ド ラ イ ア イ

ドライアイとは  ドライアイは、涙液(なみだ)の分泌が少なかったり、涙液の成分に異常があると眼が乾いて傷つきやすい状態になり、様々な症状を引き起こします。
症状は  目が疲れやすい・眼が乾いた感じがする・何となく眼に不快感がある・眼が重い感じ・ゴロゴロする・充血しやすいなど。
原因は 涙の質・量のの低下
 高齢,夜遅くまで起きている,ストレスが高いなど。病気,ある種の降圧剤や精神安定剤など。
まばたきが少ない
 コンピューター,ワープロ,眼を酷使する作業,冷暖房などによる室内の乾燥など。
その他
 コンタクトレンズ,アレルギー性結膜炎など。
治療および対策は ●軽症であれば涙のかわりになる目薬で様子をみます。
●症状が重い場合は、涙の乾きを抑える為に特別に開発された眼鏡を使用することや、涙点プラグというプラスチックの小さな栓をして涙の蒸発を防ぐ方法などがあります。
(詳しくは医師にご相談ください)
日常生活で
気をつけることは
●テレビやパソコンの画面は、眼より下に置くようにしましょう。
●ワープロ,パソコン作業はリラックスを心掛け、疲れたら時々眼を休めましょう。
●冷暖房の効いている部屋は眼が乾きやすいので、加湿器やぬれタオルを干すなど保湿に注意しましょう。
(参天製薬株式会社提供「知らなかったドライアイ」より引用)
ドライアイWindows Media Player形式(約1.8MB))
 
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(特に注記のないかぎり日本眼科医会発行「眼と健康」から引用しました)


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