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エアコン修理


これまでの経過

X80系の弱点として,エアコン関係がよく壊れるという話を聞く. うちでも例に漏れず,エバポレータやコンプレッサーが壊れて交換している.

この車を買って1年過ぎた頃,冬だったのだが,やけに窓が曇りやすいという印象があった. そして春になって気温が上がってきた頃,エアコンをつけてみたら,冷風が出ないことに気づいた. 念のためにエアコンのサイトグラスというのを見てみると,何も流れていないように見える. 日本の夏にエアコン無しでは,ちと厳しすぎるので,ディーラーに持っていって診てもらうと, エバポレータからの冷媒の漏れ,ということでエバポレータ交換となった.これで約7万円ほどかかった.

さらに2年ほどした頃,秋だったが,弱くエアコンをかけて走っていると,突然, エアコンの吹き出し口から湿った熱風が出てきて,窓が真っ白になった.とりあえず窓を開けて温度調節を最低にし, なんとか窓の曇りはおさまったが,このとき思ったのは,湿った熱風が出てきたことから, ヒーターコアが破れたのではないか,ということだったが,その場合だとLLCが漏れることになって, 最悪,オーバーヒートの可能性があるわけで,しばらくずっと水温計を見ていた.しかし水温は何の変化もなし. よく考えると,LLCが漏れたらかなり臭うはずなのに,このときは特に臭いがしなかったので, どうも違う原因のようだ.家に帰ってから調べてみると,エアコンスイッチのA/Cインジケータが,どうやっても点灯しない. 制御パネルの故障かとも思ったのだが,ヒーター系は異常がない.整備書を見ると,エアコンの電源は, ヒーターのブレーカー→ヒーターリレー→エアコンヒューズ→マグネットクラッチリレー→マグネットクラッチ のようになっていて,ヒーター系には異常がないからエアコンヒューズより後ろの問題のようだ. とりあえずヒューズをチェックしてみる.チェックの手順は,ここを参照. ヒューズを抜いてみると,中が切れている.いやな予感.ヒューズというのは,どこかがショートなどを起こしているから切れるわけで, かなりやっかいな故障のような気がしてきた.念のために予備ヒューズに入れ替えてエアコンをつけてみたが, やっぱりだめ.で,新しく入れたヒューズを調べると,また切れている.これはヒューズの劣化じゃなくて, 確かにどこかショートしているということを意味している.そこでテスターを持ってきて, マグネットクラッチリレーのコイルの抵抗を測ってみたら,これは72Ω程度で問題なさそうだ. 一方,リレーのソケットの部分で,下流側端子とボディ間の抵抗を測ると0.4〜0.5Ωだった. ヒューズは10Aなのに,これだと20A以上流れてしまう計算だ.この下流側端子には, マグネットクラッチ以外に,あとエアコンアンプ(マグネットクラッチロック検出用)もつながっているので, 念のためにこのソケットを抜いてみたが,抵抗値に変化なし.配線のショートという可能性もないわけではなく, 最終的な確認にはマグネットクラッチ自体のコネクタを外して点検しないといけないのだが, まず90%以上,マグネットクラッチのショートだろう.この修理のためにはエアコンのコンプレッサーを外さないといけないので, ちょっと個人の手に負えるものではなさそうだ.さらに,しばらく走っていると, エンジンルームからガラガラと変な音がするようになった.これは・・・おそらく,コンプレッサーからであろう. というわけで,ディーラーに持っていって診てもらうと,どうもコンプレッサーが先に壊れて, 一緒にマグネットクラッチも逝ってしまわれたようだ,とのこと. さらにコンプレッサーの破片が冷媒通路を流れている可能性があるので,エキスパンションバルブやレシーバタンクなども交換して, 冷媒通路を洗浄しないといけないという.で,結局,作業してもらったわけだが,これが約15万円ほどかかった.

まぁ,これで壊れるところは一通り壊れたようだし,今後しばらくはエアコン関係のトラブルはないだろう.

点検項目

 ・冷媒の量

エンジンルームの前方,ラジエータのすぐ前についている円筒形の物体が,エアコンのレシーバタンクである. このレシーバタンクのすぐ上のところに,「サイトグラス」というガラスの小窓が設けてあり, 内部を通る冷媒の状態を観察できるようになっている.X100系マークIIの新型車解説書によると, コンプレッサーで加圧後,コンデンサを通過した冷媒は,理論上は完全に液体になっているはずなのだが, X90系までのコンデンサの構造では冷媒ガスが完全には液体にならないのだそうで,このため 「ほとんど液体で,わずかに気泡が流れていく」状態が適正な冷媒ガスの量ということなのだそうだ. ちなみにX100系以降の場合は,構造上,至適充填量より冷媒が少なくても気泡が完全に消えてしまうので, サイトグラスで見て気泡が完全に消えた段階ではまだ充填が足りず,そこからさらに一定量, 補充したところが最適な冷媒ガスの量になるらしい.

 ・エアコンヒューズ

エアコン(クーラー)が作動しない原因として,マグネットクラッチを駆動している回路のヒューズが切れている時がある. ただし,一般にヒューズというのは,ヒューズ自体に問題があることはほとんどなくて, 何かその下流の回路に問題があって過電流が流れたから切れたのであって, ヒューズだけを交換しても問題が解決することはまずない.それでも,いちおうヒューズが切れているかどうかで原因の絞り込みができるので, 点検方法を書いておきたい.
修理書によると,このヒューズは助手席足元にあると書いてある.しかし,ここのヒューズボックスは, インパネロアーとフロアカーペットをめくらないと到達できない. フロアカーペットをめくるには,助手席側スカッフプレートと,発煙筒の奥のナット1個を外す必要がある. スカッフプレートは,前側のビス1本を外して,水平部は3カ所,クリップでとまっているので, リムーバなどを用いて取り外す.フロアカーペットをめくると,次の写真のようになっている.

助手席足元左側:エアコンのヒューズの位置
(写真ではヒューズは抜いてある)

矢印の先がヒューズの位置である.なお,ヒューズが切れている場合は, 原因の多くはマグネットクラッチの故障であり,そのときはたいていコンプレッサーもいかれているようなので, コンプレッサー交換ということになるだろう.

その他の話題

エアコンの配管を断熱処理することにより,エアコンの効きがよくなるという話を聞いたので, 実際にやってみた.その記録はこちら

最終更新日:2003年1月31日

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