のぞみの日記・4年生になって
夏
1回
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7月21日。今日から楽しい夏休みです。の〜のが7時に起きると翔はもうお部屋 には居ませんでした。窓を開けると暑そうな日差しが照りつけています。 「ママ〜、おばあちゃん、おはよう」下に降りると丁度パパがお仕事に出かけると ころです。ママと翔がパパを玄関まで送りに出ていました。 「パパ〜、いってらっしゃい」の〜のも急いで玄関まで送りに出て声を掛けると、 行って来るな、と笑って出掛けました。顔を洗ってダイニングに戻ると、トースト と牛乳、トマトの入ったサラダに茹で玉子を出してくれました。翔もまだ食べてい なかったみたいで一緒に食べました。8時半頃におはようと言いながら奈央姉ちゃ んが来ました。直ぐに他のお姉ちゃん達も来てロッカールームで着替えると開店準 備を始めました。
9時にお店が始まるとの〜のと翔はお部屋に戻り窓を開けてお掃除をしました。お 掃除の後お勉強をしようと机に行くと、翔も勉強〜と笑って点線で書いてある字を なぞる書き方を始めました。 1時間くらいするとの〜の、翔〜、と呼びながら繭子と菜々美が部屋に来ました。 「キャンプの写真が出来たで〜」繭子が言ってみんなで下に降りると、繭ママがお ばあちゃんとお話をしていました。の〜のも昨日パパがパソコンで作ってくれた写 真を持って来ました。夏休みになる3日前にキャンプに行ったのは、海の日が第3 月曜日でママのお店とパパが連休になるからです。みんなで写真を見ながら楽しか った事を思い出しました。
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第3月曜日は海の日でラッキーマンデーになっていて、パパは連休でママのお店も 連休になります。日曜日の朝4時半に目覚まし時計の音で目を覚ますと、翔を起こ して一緒に顔を洗いに行きました。翔はまだ眠たそうな顔をしています。 「パパ〜、ママ〜、おはよう」下に降りると、パパとママが冷蔵庫からクーラーボ ックスに食料を入れていました。 「おはよう。なんや眠そうやな」パパが笑いながら言うとママも笑っています。今 日から繭子の家族と若狭の方にキャンプです。何時もだとこの時期は梅雨の終わり 頃で雨が降る日が多いけど、今年は梅雨に入ってから雨の日が続き、後半は空梅雨 みたいであんまり雨が降りませんでした。3日前に雨が降ったけど、その後は降ら ないまま梅雨が明けました。
5時に家を出て繭子の家に寄るともう用意をして車に乗っていました。パパが行こ うかって声を掛け、宝塚インターチェンジから高速道路に入りました。 吉川(よかわ)という所で舞鶴自動車道路に入り、途中のサービスエリアで朝食を兼 ねて休憩しました。朝早くお家を出たのでキャンプ場に着いたのは九時くらいでし た。パパが途中のエサ屋に寄って餌を買いました。今回もゴムボートでキス釣りを する予定です。キャンプ場に着いてテントを張り、タープを張ってテーブルや椅子 を用意したら10時を過ぎていました。まだ夏休み前だからキャンプをしている人は 少なかったけど、それでも7つくらいテントが張ってあります。
「ママ〜、お姉ちゃん」テントで着替えると翔が嬉しそうに呼びました。隣のテン トでは繭子や菜々美が着替えて出てきました。水着に着替えて海岸に降りると翔は 嬉しそうです。の〜の達は浮き輪を付けて浅い所で遊びました。 「翔、ここまで来れるか」パパが胸くらいの所で呼ぶと、翔は浮き輪を外して泳い で行きました。パパの所まで行くとパパが抱き抱えています。今度は繭パパが菜々 美を呼ぶと、菜々美は浮き輪を付けたままで行きました。翔がこちらに戻って来る と、今度はの〜のがパパの所まで泳ぎました。 「ちょっと早いけど昼の用意をしようか」繭ママが呼んでみんながタープの下に集 まり、コンロで焼きそばと焼きうどんを作りました。ジュージューと音を立てて美 味しそうです。
ご飯を食べた後は朝が早かったからお昼寝です。テントの外張りを捲ってレースに すると風が通るから暑さも少しはマシです。 「パパ〜、キス釣りに行こうよ」の〜のが3時前に起きると、パパはタープでタバ コを吸いながらママと繭ママ、繭パパとお話をしていました。 「そうやな、そろそろ行ってみようか」パパが笑いながら車からゴムボートを出す とママが電動ポンプで空気を入れています。その間にパパが釣り道具の準備をしま した。 「翔、まゆ〜、菜々美、いっぱい釣ってくるからな」の〜のがみんなに言うとパパ がボートを漕ぎ出しました。 「の〜の、いっぱい釣ってきてや」繭ママが笑うとみんなも笑いながら手を振って います。テトラの間から沖に出るとアンカーを降ろして釣り始めました。の〜のは 何度も連れてきてもらっているので餌の虫も自分で付けられます。
「ゆっくりでいいからな」パパが笑いながら言うと、の〜のも笑いながら投げ込み ました。ゆっくりゆっくりリールを巻いているとキス特有の2匹海面に姿を現しま した。 「希、2匹も釣れてるやん。上手くなったなぁ」釣れたキスを見てパパが褒めてく れて嬉しかったです。何度か場所を変え、パパも2匹釣ったり1匹だったりとコン スタントに釣っています。 「そろそろ帰ろうか」餌がなくなったのパパがでボートを漕ぎ始めました。 「ママ〜、いっぱい連れたよ」岸に戻るとみんながボートの側に来てクーラーを覗 いています。 「ほんまや、仰山釣れたんやなぁ。じゃぁ晩ご飯はキスの塩焼きやな」ママと繭マ マがクーラーを持って行くと、翔と菜々美、繭子も一緒に手伝っています。
パパと繭パパがボートを上げ、車の横で簡易シャワーを浴びると短パンとTシャツ に着替えています。の〜のたちもシャワーを浴びて着替えました。ママと繭ママも お魚の下ごしらえをしてからシャワーを浴びました。その間にパパがご飯を炊いて います。 かんぱ〜い。パパ達はビールでの〜の達はジュースで乾杯しました。最初にお肉を 焼いてその後でキスを塩焼きにしました。 「やっぱり釣りたては美味しいなぁ」繭パパが美味しそうにキスを食べると、みん なも美味しい〜と言いながら食べています。 「なんといっても1時間前まで泳いでいたんやもんね。生で食べても全然臭みがな いもん」繭ママが刺身にしたキスを食べるとみんなも刺身を食べました。
「今年も6月にキス釣りに行って貰ったやん。繭も菜々美も喜んで食べてたもん。 今年は初めて翔が行ったらしいけど、ちゃんと自分で釣ったってパパが言ってたで」 繭ママが翔を褒めると嬉しそうな顔でパパを見ています。 ご飯の後片付けが終わる頃、他のグループが花火を始めました。ママ〜、菜々美が 繭ママに言うと、ママと繭ママがテントから花火を持って来ました。みんなで下に 降り、繭ママが火を点けると菜々美が大喜びしています。翔もママに貰って火を点 けると嬉しそうな顔で花火を見ています。 「お姉ちゃん」翔と菜々美がの〜のと繭子に花火を渡し、パパと繭パパが火を点け ると、わ〜っと言いながら赤や青の飛び散る火花を嬉しそうに見ていました。
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