のぞみの日記・4年生になって
夏
3回
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8月11日は土曜日で今日からパパはお盆休みです。ママのお店は明日の日曜から お盆休みです。11日はパパはゆっくり寝ていました。の〜のが六時半に起きると 翔はまだ寝ています。ママと一緒にサチのお散歩に行き、7時少し過ぎに帰ってく るとママはおばあちゃんと朝ご飯の用意を始めました。の〜のがサチのご飯を用意 して翔を起こしに行くとまだ寝ていました。 「翔、そろそろ起きや。ご飯やで」の〜のが体を揺ると、眠そうな顔でおはようと ベッドから出て顔を洗いに行きました。 「パパ〜、ご飯だよ」パパを起こしにお部屋に行くと、パパもまだ寝ていました。 「おはよう、早く起きたんやなぁ」パパが笑いながら時計を見ると七時半になって いました。パパはまたそのまま寝ようとしたのでの〜のがタオルケットを捲ると、 笑いなからベッドから降りてカーテンを開けました。今日は少し曇っていて日差し はないけど少し蒸し〜っとしています。
「おはようございます」朝ご飯を食べ終わった頃香織姉ちゃんが来ました。直ぐに 他のお姉ちゃん達も来ると着替えて開店準備を始めました。の〜のと翔はお部屋で お勉強です。 「翔、アイス食べたいな」1時間くらい勉強して翔に言うと、翔も嬉しそうに食べ た〜いと笑っています。下に降りるとパパは高校野球を見ていました。 「パパ〜、アイス食べていい?」の〜のが聞くとパパにも持って来てって笑いまし た。カップのカキ氷を3つ持って行き、パパと一緒に高校野球を見ながら食べてい ると、繭ママと繭子、菜々美が来ました。繭ママが何か書いた紙をパパに渡すと読 んでいます。の〜のも横から覗いてみると、キャンプに持って行く物が書いてあり ました。 「うん、こんなもんでいいやろ」と言って二階から小さいテントを持って来て繭マ マに渡しました。翔が冷蔵庫からアイスを3っつ持って来て渡すと、菜々美が嬉し そうな顔でありがとうと言って美味しそうに食べています。
「バスは9時50分やから8時頃に出れば間に合うやろ。梅田でお茶でも飲むんや ったら7時半くらいやな」パパが繭ママに言うと頷いています。 明日の晩から立山へキャンプに行きます。夜行バスだけど、乗り換えなしで室堂ま で行くそうです。最初は朝早い列車で予定していたけど、ちょうどお盆だから帰省 客が多くて6人分の切符が取れなかったそうです。明日はパパの方とママの方のお 墓参りに行くから、今日の午後からリュックに荷物を積めて用意をします。
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次の日、朝6時に起きてみんなでお墓参りに行きました。前のお家があった近くで、 パパの方のお墓で繭ママも来ました。おばあちゃんがお花を供えるとパパが線香に 火を点け、の〜のと翔も一緒にお参りしました。他にも大勢の人がお参りに来てい ました。お家に帰って朝ご飯を食べてから京都のママの方のお墓参りに行きました。 車で出る時小雨が降っていたけど、お参りするのに影響するほどではありません。 ママの方のお墓参りした帰りに枚方の桂子おばちゃんのお家に寄ると、お昼ご飯の 用意をして待っていました。おばちゃ〜んと玄関で翔が呼ぶと、おばちゃんが嬉し そうに出てきました。 「啓ちゃん、有希ちゃん、いらっしゃい。希ちゃん、翔ちゃんも、さぁ上がって」 「大谷さんに行ってたんよ」ママが話すと嬉しそうに頷いています。リビングに入 ると、氷を入れた半切りの中でうどんが美味しそうに冷えていました。
「あのね、夜からキャンプに行くんだよ」冷やしうどんとバラ寿司を食べながら翔 が嬉しそうに話すと、桂子おばちゃんも嬉しそうに聞いています。 「良かったね〜。去年立山に行った時にキャンプしたいって言ってたもんね。翔ち ゃんがいい子で居るからやで。これからもいい子で居ていろんな所に連れて行って もらうんやで」桂子おばちゃんが言うと翔は頷きながらパパとママを見ています。 3時過ぎに帰ると昨日用意したリュックを玄関に降ろし、少し早いけどお風呂に入 りました。夕食も少し早くて5時からです。 「希ちゃん、翔ちゃん、パパとママの言う事を聞いていっぱい楽しんでおいでや」 ご飯を食べながらおばあちゃんが言うと、翔はうん、いっぱい楽しんでくるよ、と 笑っています。翔はよほど嬉しいのかパパとママにビールを注いでいます。 後片付けが終わった6時過ぎに繭子と繭ママが来ました。2人ともリュックを背 負っています。
「繭、重くないか?」パパが聞くと大丈夫ですと笑っています。玄関でリュックを 降ろしてリビングに入るとママが麦茶を出しました。繭ママたちが麦茶を飲んでい る間にの〜の達も着替えてきました。 「そろそろ行こうか」パパが時計を見てみんなに言いました。 「啓一、子供達に気をつけてやるんやで。智美も気ぃつけや」玄関でおばあちゃん が言うと、繭ママはうんと笑っていました。 少し歩いてバス停からバスで塚口に行き、阪急電車で梅田に着いたのは8時を少し 過ぎていました。途中でパンとお茶を買って地下鉄で新大阪へ行き、バスターミナ ルの近くで喫茶店に入ってジュースを飲みました。
9時半過ぎにバスターミナルに行くと大勢の人がバスを待っています。の〜の達の ように大きなリュックを担いでいる人や手ぶらの人、小さな旅行鞄を持っている人 も居ます。 「帰省の人も多いみたいやな。お盆で列車が取りにくいし、列車よりバスの方が安 いから若い人はバスが多いみたいやな」パパが周りを見渡して言うとママと繭ママ も頷いています。乗車の案内があり、パパが係りの人にチケットを渡すと名前と人 数を確認しています。リュックをバスのトランクに入れ、長袖のシャツとカメラや お茶などを持ってバスに乗りました。このバスは立山の室堂まで行くので山の格好 をした人ばかりです。田舎に帰る人たちは富山や長野、九州の方の街のターミナル へ行くバスのようです。の〜のがママと、翔はパパと座りました。
「お兄ちゃん、前の時より混んでるね」 「あの時は盆前やったやん。今回は盆休みやから立山に登る人も多いんやろな」パ パが笑いながら言うと繭ママも笑っています。9時50分丁度にバスが動き出すと、 翔は嬉しそうに外を見ています。名神高速道路に入っても渋滞していませんでした。 昼間のテレビでは渋滞の様子をニュースで言っていたけど、この時間になるとスム ーズに流れています。暫くすると眠くなって来て翔を見るとパパにもたれて眠って います。他のお客さんも眠り始めていました。の〜のも直ぐに寝てしまいました。 「希、トイレに行こうか」ママの声で目を覚ますと繭ママと繭子が笑っていました。 パパと翔は先に降りたらしくて席に居ませんでした。バスを降りると少し明るくな っていて、時計を見ると5時でした。トイレから出てくるとパパがベンチでタバコ を吸っていて隣のベンチで翔がジュースを飲んでいました。
「パパ〜、おはよう」パパに挨拶して翔の横に座るとママがジュースを買ってきて くれました。繭子もジュースを持っています。パパがタバコを吸い終わるとママが 缶コーヒーを渡しました。 「パパ〜、何時に着くん?」みんながパパのベンチに座ると翔が聞きました。 「そうやな、8時くらいに着く筈やで。いま5時20分やから後2時間半くらいや な」パパが時計を見て言うと翔は嬉しそうな顔をしています。繭子も嬉しそうです。 バスに戻ると他のお客さん達も戻って来ました。バスが動き出して暫く走ると高速 道路を降りて山の方に走っています。翔も繭子も窓の外を嬉しそうに見ています。 バスが止まって10分間止まりますと案内がありました。時計を見ると7時50分 です。
「今のうちにパンを食べようよ」ママが言ってみんながパンを食べながらお茶を飲 んでいます。パンを食べ終わった頃バスが動き出しました。窓から外を見ると桂台 という看板が見えました。 バスはここからくねくね曲がりながら登って行きます。直ぐに美女平というケーブ ルカーの駅が見えました。 「ママ〜、ここは去年来たとこだね」の〜のがママに聞くと笑って頷きました。 去年来た時は上から降りて来たけど今回は登って行きます。美女平を過ぎると大き く曲がったり小さく曲がったりしながらどんどん高くなって行きます。暫くすると 左に大きな山が見えてきました。この辺から高い木がなくなり景色が良く見えます。 今度は右側の遠くに大きな山が見えてきました。の〜のは窓から何枚か写真を撮り ました。繭子と翔も嬉しそうに山を見ています。
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