「のぞみの日記・冬休み」
第2回
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12月24日。今日は月曜日だけど、昨日の天皇誕生日が日曜日と重なったので振替 休日です。の〜のは6時半に起きてママと一緒にサチのお散歩に行きました。お散歩 から帰ってサチのご飯を用意して翔を起しに行くと、翔は起きていて着替えていまし た。の〜のも着替えて一緒に下に降りると、ママとおばあちゃんが朝ご飯の用意をし ています。パパはまだ起きていませんでした。ママに言われてパパを起しに行くとパ パはまだ眠っていました。 「パパ〜、ご飯だよ〜」の〜のが布団を捲ると、パパは眠そうな顔でおはようと言う とベッドから降り、カーテンを開けました。
朝ご飯の後、パパと翔がお部屋でレールセットを組み立てています。の〜のも一緒に 見ていました。畳1枚分くらいの大きさで2階建てになっています。中央部は緑の草 原みたいになっていて川や丘があります。踏み切りや鉄橋があり、丘にはトンネルも あります。翔は少しずつ出来ていくのが嬉しそうです。最後にコントローラーという ものを接続してコードをコンセントに差し、パパがスイッチを入れると電車が動き出 しました。翔はわ〜っと言いながら嬉しそうな顔で電車を見ています。
「よし、翔、やってみ」パパがコントローラーを渡すと、翔は嬉しそうな顔でスイッ チを入れ、電車が動き出すとニコニコしながら電車を見ています。1周回ったら2階 に上がり、2階を1周回ったら下に降りて鉄橋や踏切、トンネルを通ります。踏み切 りに来るとチンチンチンと音がして翔は嬉しそうです。パパが翔に何か言って、トン ネルの手前でコントローラーのボタンを押すとファ〜ンと汽笛が鳴りました。ママが お昼ご飯の用意が出来たと呼びに来ました。翔がママ〜と嬉しそうに言うと、ママも 嬉しそうな顔で電車を見ています。
昼ご飯の後みんなで買い物に行きました。から揚げやピザ、お寿司は予約していて夕 方に配達してもらうようになっているそうです。お菓子やフルーツなどをいっぱい買 い、帰りにケーキ屋さんに寄って予約していたブッシュ・ド・ノエルというケーキを 買いました。今日は繭子の家族、ママのお友達の深雪姉ちゃん、ママのお店で働いて いるお姉ちゃん達、京都から由香里姉ちゃん、大阪のお店の麻衣姉ちゃんや美咲姉ち ゃんも来るそうです。
3時少し前に帰って来るとロールケーキを食べました。パパはコーヒーを、ママとお ばあちゃんは紅茶での〜のと翔はココアを飲みました。4時頃に繭子が菜々美、繭マ マ繭パパと一緒に来ました。繭ママとママ、おばあちゃんが台所で料理を作り始めま した。の〜のと翔、繭子と菜々美はパパと一緒に2階に上がり、テーブルを並べてお 手伝いをしました。リビングボードの横に飾っていたクリスマスツリーのスイッチを 入れると、赤や青、黄色の電飾がチカチカ点滅しています。お寿司やピザ、から揚げ などが配達されてくるとテーブルの上はお料理でいっぱいです。6時前にお姉ちゃん 達が来ると全員が2階に上がりました。の〜のと繭子、菜々美と翔がサンタクロース の衣装に着替えて行くと、みんなは笑いながら手を叩いて迎えてくれました。
みんなのグラスにシャンパンを注ぐと、の〜の達の前にはビールの入ったグラスが置 いてありました。 「パパ〜、の〜の達はビールは飲めないよ」の〜のが驚いてパパに言うとみんなは笑 っています。 「の〜の、それはほんまのビールやないんやで。子供ビールっていって、色はビール と一緒やけど中身はジュースやねんで」繭ママが笑ってビンを見せてくれました。そ れにはこどもビールと書いてあり、子供の絵が描いてありました。ちょっとだけ飲ん でみるとジュースの味がしてびっくりしました。色はビールの色と一緒で少し泡も出 ています。
メリークリスマ〜ス。ママが言うとみんながメリークリスマ〜スとグラスを合わせま した。の〜のも繭子や菜々美、翔とグラスを合わせました。 「パパ〜、ママ〜、パソコンありがとう」の〜のが2人に言うと翔もありがとうと言 って嬉しそうです。 「の〜の、パソコン買ってもらったんやてな。どっちがの〜ののパソコンや?」香織 姉ちゃんがリビングの奥の方に2台並んでいるパソコンを見ています。 「向こうのがパパでこっちのがの〜ののパソコンだよ」の〜のが言うと奈央姉ちゃん と一緒に見に行きました。
「翔ちゃんは電車とレールのセットを買ってもらったって言ってたな。どんなんか見 せてや」香織姉ちゃんが翔に言うと、翔は嬉しそうな顔でみんなを部屋に連れて行き ました。お姉ちゃん達は2階建てのレールセットを見て驚いていました。翔がスイッ チを入れてコントローラーを操作すると、ファ〜ンと汽笛がなって電車が動き出しま した。トンネルに入って鉄橋を渡たり、踏み切りの所でチンチンチンと鳴ると翔は嬉 しそうです。 「翔ちゃん、凄い電車セットやなぁ」香織姉ちゃんが驚くと、翔は嬉しそうな顔でパ パとママを見ています。
少し遅れて尚美姉ちゃんが来ました。尚美姉ちゃんはパパやママに謝りながらプレゼ ントを渡しています。翔に渡した後の〜のにも、あの時はごめんな〜と言いながらプ レゼントをくれました。 「尚美、もう済んだ事やから気にするな」パパが笑いながら言うとママも繭ママもも う気にしないでって言っています。の〜のはあの時パパが一緒だったから何とも思わ なかったけど、尚美姉ちゃんはまだ気にしているようです。今はママも笑っているけ ど、後でおばあちゃんや香織姉ちゃん、奈央姉ちゃんに聞いたけど、ママは凄く心配 していて仕事が手につかなかったそうです。でも、あの時はあんな事になるなんて誰 も思っていなくて、もし、典子姉ちゃんが言ってくれなかったら大変な事になってい たかも知れません。典子姉ちゃんには何度か助けてもらったけど、あの時も典子姉ち ゃんが教えてくれなかったらどうなっていたか分かりません。
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