注目銘柄1.白金

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白金はパラジウムとともに白金族といわれ、自動車エンジンの触媒が主な用途である。
主要提供国は南ア、ロシアである。

つまり、ここから何がいえるか?
1.需要面→自動車  なのだから、自動車の生産販売が減少すれば、白金需要も少なくなるので、 白金の売り要素である。逆に生産販売が増加すれば、白金需要は増加するので、白金は買いである、 と考えるわけである。

2.供給面→ロシア、南ア  なのだから、輸出されて日本に荷物が届いた、などというニュースは 供給増加をイメージさせるので白金売りである。逆に輸出が凍結された、とか鉱山が閉鎖されたとか いうニュースは需給のタイト感をイメージさせるので買い材料となるわけである。

自己玉売買分析
上げ道中(図中A) 04/13 04/16 04/17 04/18 04/19
自己売り 20,917 29,228 32,749 34,711 40,180
自己買い 9,438 6,744 5,519 7,453 5,777
売り/買い 2.22 4.33 5.93 4.66 6.96
モミアイ(図中B) 04/23 04/24 04/25 04/26 04/27
自己売り 42,833 44,014 4,851 8,627 10,179
自己買い 4,494 3,823 669 943 1,454
売り/買い 9.53 11.51 7.25 9.15 7.00
下げ道中(図中C) 05/28 05/29 05/30 05/31 06/01
自己売り 45,617 44,941 47,728 48,266 43,696
自己買い 1,860 2,378 1,752 1,531 1,743
売り/買い 24.53 18.90 27.24 31.53 25.07

上記データからいえること
(1)上記図中Aは04/13からの上昇局面である。このときの自己売買の枚数を表示したのが表の「上げ道中」である。表中の売り/買いを 見ていただきたい。いずれも2倍から7倍の範囲に収まっている。つまり自己売りが自己買いの2倍から7倍の範囲に収まっているということを 意味している。自己売りが多いときは自己買いの7倍、少なければ2倍くらいにまでなっているということだ。このとき価格は上昇していった。 その様子が上記グラフ中のAである。

(2)次にグラフ中のBは価格が上にも下にも行かない「モミアイ」局面時のものだ。そしてそのときの自己売り 自己買いの表が表Bだ。このとき売買比率は7倍から12倍弱の範囲に存在している。

(3)最後にグラフ中のCは価格が下落していく書こう局面時のものだ。そしてそのときのじこ売買比率を表したのが 表Cである。売買比率は18倍から32倍と売り玉が極めて多い。このように自己玉の様子からある程度価格の方向性を推理することが出来る。

 売買比率12倍未満は買い12倍以上は売りということである。もちろん他のデータとも重ね合わせが必要 なことは言うまでもないが。自己玉の中には商社の玉も入っているため注意すべきは常に自己は売り越しになるということである。これは 商社が輸入業者であり、つまりへっジャーであることに起因する。もちろん多少のオーバーヘッジはしているであろうが、基本はリスク回避で あることを忘れてはならない。


白金7/2-6 7月2日 7月3日 7月4日 7月5日 7月6日
自己売り4 38,980 38,854 37,681 37,433 37,118
自己売り6 7,582 10,378 10,404 10,509 10,780
自己売計 46,562 49,232 48,085 47,942 47,898
自己買い4 3,141 3,332 3,279 3,413 3,458
自己買い6 2,643 2,154 2,091 2,440 3,069
自己買計 5,784 5,486 5,370 5,853 6,527
自売/自買 8.05 8.97 8.95 8.19 7.34
 左の表は7月第一週の白金の自己売買比率の推移を示したものです。6月末に納会があって新限月が立ちあがり、期先に充分な取引量がないため 先から2番目の4月限と先限6月限のデータを掲示しました。
 売買比率は週央に高まって週末に下げています。チャート的には下がった所から少し戻って終わったという感じです。上の自己売買分析の セオリーから言えばモミアイです。ただ、難点はこのデータは2限月分の合計データだという所でその分の信頼性を割り引いて考えなくては いけません。来週は現レンジでのモミアイを予想します。上に行ったら逆張り、つまり戻り売りを奨めます。


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