善光寺といえば、ぜひ挑戦したいのが「お戒壇めぐり」です。本堂の奥右手に「お戒壇巡り」の入り口があります。お戒壇巡りとは、瑠璃壇床下の真っ暗な回廊を巡り、中程に懸かる御本尊様とつながれた極楽の錠前に触れ、秘仏の御本尊様と結縁を果たし、往生の際、お迎えに来ていただけるという約束をいただく道場です。
本尊下の板廊下は、照明などは全くなく、現代人にはあまり経験することの出来ない、真の暗闇で、右まわりに続いています。前後の人とぶつかりながら、右手で壁を触れて恐る恐る歩いていくと、腰のあたりに「お錠前」の場所を探り当てられます。お錠前の長さは27〜30cmくらいです。
境内には国宝の本堂はもちろん重要文化財の山門、経蔵、釈迦堂・釈迦涅槃増、重要美術品の鐘楼・梵鐘などが点在し、また日本忠霊殿・史料館、雲上殿などを見ることが出来ます。
天台宗の大勧進と25院、浄土宗の大本願と14坊により運営されており、宿坊として利用することも出来ます。それぞれに御堂があり、住職がいます。住職は善光寺如来様に奉仕し、その護持に勤めると共に、全国からご参拝者のお世話をしています。 表参道を長野駅方面に向かうと、緩やかな坂道になっており、その両側にこれらの宿坊が並んでいます。
善光寺の表参道は、鎌倉時代から賑わいをみせ、江戸時代には北国街道の宿場町としても栄えました。今でも蔵造りの建物が残り、門前町を守ってきた老舗や面影残る町並みの風情を愉しむことができます。