十和田市サッカー協会 第3種委員会

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ボール・ウォッチ エンジニア マスター II DNM Ref.DM2026B-S1C-BK — “暗闇を照らす、鉄道の魂”

ボール・ウォッチ エンジニア マスター II DNM Ref.DM2026B-S1C-BK — “暗闇を照らす、鉄道の魂”

「ボール=ニッチすぎる?」——その誤解を覆すのが、2025年に登場した「エンジニア マスター II DNM」(Ref.DM2026B-S1C-BK)です。

1891年、アメリカ・クリーブランドの鉄道事故をきっかけに創設されたボール・ウォッチが送り出すこの一本は、42mmステンレススティールケースに、独自開発の「自発光マイクロガスライト」を15箇所以上配置し、完全な暗所でも視認可能な設計と、耐磁性・耐衝撃性を兼ね備えた自動巻き Cal.BALL RR1102-C を搭載。“ツールウォッチとしての純粋さ”を現代に蘇らせています。

果たして、なぜこのモデルが“プロフェッショナルの最終選択肢”と称されるのか?公式情報をもとに、徹底解説します。

■ ボール・ウォッチとは?——「スーパーコピー代引き安全のための時計」

ボール・ウォッチの原点は、1891年のクリーブランド鉄道大事故にあります。当時、時計の精度不足が原因で列車が正面衝突。これを受けて、ウェブスター・クレイトン・ボール氏が「鉄道時計の精度基準」を制定し、これが後の「ボール・スタンダード」へと発展しました。

3大原則:
精度:日差-5~+5秒以内
視認性:完全暗所でも読める夜光
耐久性:衝撃・磁気に強い
現代的進化:
マイクロガスライト(H3 or H3C):トリチウムガス封入式自発光管(寿命15~25年)
アンチマグネット:4,800A/m 耐磁(ISO 764準拠)
耐衝撃:5,000G 耐性

💡 注目ポイント:
「ボールは、“ロレックスやチューダーのようなブランド力”ではなく、“現場で命を守る道具”として存在する——それが最大の魅力」

■ 新作 Ref.DM2026B-S1C-BK の特徴

① デザイン:ブラック・オン・ブラックの実戦仕様
ダイヤル:マットブラック(縦ストライプ仕上げ)
マイクロガスライト配置:
時・分針:各3本(H3Cブルー)
秒針先端:1本(H3Cオレンジ)
インデックス:12箇所(H3Cブルー)
日付窓:左右に1本ずつ(合計15本以上)
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42mm径 × 13.5mm厚(防水100m)

📌 注目点:
「H3Cブルー(490nm)——これは人間の暗所視感度が最も高い波長。単なる“青く光る”ではなく、“科学的に最適化された視認性”」

② 実用性:極限環境対応
ベゼル:固定式(回転不可、シンプルさ重視)
ストラップ:ブラックラバーストラップ(内側:オレンジライン)+ステンレスブレスレット(両方付属)
耐磁性:ソフトアイアン製インナーケース(磁場からムーブメントを保護)

■ 機械的性能:信頼の自動巻き Cal.BALL RR1102-C

見た目はタフ、中身は堅実。Sellita SW200-1 をベースにボールが独自改良した自動巻き Cal.BALL RR1102-C を搭載。

主なスペック:
振動数:28,800 vph(4Hz)
動力貯蔵:38時間
精度:日差-5/+7秒(ボール社内基準)
技術的特徴:
耐磁性強化(4,800A/m)
衝撃吸収マウンティング
裏蓋:サファイアクリスタル(日内瓦仕上げ可視化)

💡 魅力:
「50万円台で“15箇所以上の自発光ガスライト+耐磁+100m防水+スイス製自動巻き”は、他ブランドにない実戦性能」

■ 誰におすすめか?——3つのユーザー像

この DM2026B-S1C-BK は、以下の3タイプに特に強くおすすめできます。

「夜間作業・洞窟探検・災害対応など、完全暗所で時計が必要」と考えるプロフェッショナル
「ロレックス サブマリーナやチューダー ブラックベイは被るが、真のツールウォッチを探している」方
「ホロロジーの歴史に敬意を払い、“安全基準から生まれた時計”を所有したい」愛好家

■ 価格と入手方法(2025年3月現在)

国内公価:550,000円(税込)
実勢価格:52~54万円前後(輸入代理店経由)
入手先(日本):
専門輸入代理店(例:東京・銀座の独立時計ブティック「Time Tools」)
国際オンラインマーケット(Chrono24、Jomashop)
公式サイト(BALL Watch、英語対応)

⚠️ 注意:
「日本国内には正規代理店が限られているため、並行輸入または専門店経由が主な入手ルートです。保証・アフターサポートは購入店に要確認」

■ まとめ:時計は、命を守る道具である

ボール・ウォッチ エンジニア マスター II DNM Ref.DM2026B-S1C-BK は、
“1891年の鉄道事故”が生んだ、現代への安全宣言です。

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ・クロノグラフ Ref.5520V/210A-B639 — “青の旅路”が放つ、完璧なるバランス

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ・クロノグラフ Ref.5520V/210A-B639 — “青の旅路”が放つ、完璧なるバランス

「オーヴァーシーズ=ノーチラスの代替?」——その誤解を覆すのが、2025年に登場した「オーヴァーシーズ・クロノグラフ」(Ref.5520V/210A-B639)です。

1755年ジュネーブで創業し、世界最古の継続的時計メーカーとして知られるヴァシュロン・コンスタンタンが送り出すこの一本は、42.5mmステンレススティールケースに、ブランド象徴のブルー・ラコッチェダイヤルと高性能自社クロノグラフ Cal.5200 を搭載し、“機能性・美しさ・希少価値”を完璧に両立させています。

果たして、なぜこのモデルが“真のラグジュアリー・スポーツウォッチ愛好家の最終選択肢”と称されるのか?オーデマピゲスーパーコピー公式情報をもとに、徹底解説します。

■ オーヴァーシーズとは?——「旅する紳士のための時計」

「Overseas」(オーヴァーシーズ)は、1996年にデザイナー・ジャケ・カセによって発表された“現代的トラベラーズ・ウォッチ”です。

デザイン由来:
マルタ十字をモチーフにした六角形ベゼル
一体型ブレスレット(ポリッシュ+ブラッシュ仕上げ)
1970年代の「222」モデルを現代的に再解釈
哲学:
> 「世界を旅する者に、信頼とエレガンスを」

💡 注目ポイント:
「オーヴァーシーズは、“ノーチラスやロイヤルオークとは一線を画す、控えめだが確かな存在感”を持つ——洗練された大人の選択」

■ 新作 Ref.5520V/210A-B639 の特徴

① デザイン:ブルー・ラコッチェの深淵
ダイヤル:ブルー・ラコッチェ(手作業で彫られた放射状模様)
クロノグラフ配置:
6時位置:12時間計
9時位置:30分計
中央:60秒計(赤針 → 視認性とアクセント)
インデックス・針:白夜光(Super-LumiNova®)
ケース素材:ステンレススティール
ケースサイズ:42.5mm径 × 12.8mm厚(防水150m)

📌 注目点:
「ブルー・ラコッチェダイヤルは、光の角度で表情を変える芸術品——同価格帯では他に類を見ない質感」

② 実用性:3ストラップ・システムの快適性
付属ストラップ(3種):
ステンレス一体型ブレスレット(マスターコマ微調整付き)
ブルーラバーストラップ(内側:オレンジライン)
ブルーアリゲーターストラップ(手縫い)
クイックチェンジ機構:工具不要で30秒以内に交換可能

■ 機械的性能:完全自社自動巻き Cal.5200

見た目はアイコニック、中身は本格派。完全自社開発の自動巻きクロノグラフ Cal.5200 を搭載。

主なスペック:
振動数:28,800 vph(4Hz)
動力貯蔵:52時間
精度:日差-2/+2秒(自社基準)
技術的特徴:
垂直クラッチ+コラムホイール
裏蓋:サファイアクリスタル(日内瓦仕上げ+22Kローター可視化)
装飾:手彫り日内瓦+ゴールドシャトー+青焼きネジ

💡 魅力:
「400万円台で“完全自社クロノグラフ+150m防水+3ストラップ+ブルー・ラコッチェ”は、他ブランドにない価値」

■ 誰におすすめか?——3つのユーザー像

この Ref.5520V/210A-B639 は、以下の3タイプに特に強くおすすめできます。

「ノーチラスやロイヤルオークは被るが、同等の完成度を持つ“被らないラグジュアリー・スポーツウォッチ”を探している」方
「ブルーダイヤル好きで、機能性とデザインを両立したい」と考える実用派
「ヴァシュロンの歴史に敬意を払い、“真のジェントルマンの時計”を所有したい」上級コレクター

■ 価格と入手方法(2025年3月現在)

国内公価:4,400,000円(税込)
入手条件:
正規ディーラーでの長期取引実績が推奨
在庫状況は限定的(多くの店舗でウェイティングリスト制)
入手先:
ヴァシュロン・コンスタンタン ブティック(銀座)
専門正規ディーラー(GINZA TANAKA、Watches of Switzerland)
公式オンラインストア(Vacheron Constantin公式サイト)

⚠️ 注意:
「このモデルは、2023年にリニューアルされた最新世代。旧モデル(49100)」

■ まとめ:旅は、時間とともにある

ヴァシュロン・コンスタンタン オーヴァーシーズ・クロノグラフ Ref.5520V/210A-B639 は、
“1755年の職人魂が、2025年に届ける世界への招待状” です。

ティソ パワーマティック80 ムーブメントを搭載した新型PRX 35mmを発表。

ティソは、特にPRXラインに関してはどうすれば我々を飽きさせないかをよく知っている。本日、ブランドは同コレクションに新作を追加することを発表した。35mmサイズのPRXモデルの存在は知っているが、それはすべてクォーツでしか入手できなかった。今日までは。

ティソはPRXシリーズ全体のベースとなっている、1970年代のオリジナルヒストリカルウォッチから直接インスピレーションを受けている。ブランドはこの35mmのケースデザインに、自動巻きムーブメントのパワーマティック80(ETA2824-2ベース)を搭載した。つまり本質的には、この新しいセレクションはよりプレミアムなパワーマティック 40mmモデルの魅力を余すところなく伝えつつ、より一層親しみやすくつけられるユニセックスなケースサイズへと仕上げたということなのだ。

スーパーコピー 代引きしかもティソはこれを限定して行ったわけではない。本作はコレクションのなかの新しいレギュラーモデルであり、今回の発表ではブルー、ブラック、グリーンという3つのダイヤルカラー、そしてホワイトマザー・オブー・パールの全4種類を用意した。

Tissot PRX
新作は35mmというサイズに70年代を思わせるケースデザイン、一体型ブレスレットに、優れたフォールディングスティール製クラスプシステム、特徴的なシグネチャーワッフルダイヤル(これはクォーツモデルにはない)、3時位置のデイト表示、そしてもちろん約80時間のパワーリザーブを持つパワーマティック80 ムーブメントを装備している。裏蓋はムーブメントの動きが眺められるシースルーバック仕様で、ケース自体は100mの防水性を備えている。

我々の考え
小ぶりな時計は2023年もトレンドであり、今後もこの傾向が続くことをとても楽しみにしている。新しいチューダー ブラックベイ 54から、37mm径のシチズン プロマスター ダイバーを経て、そして現在このモデルに至るまで、10数年(あるいは20数年)前から(より大きいほうへと)強化してきたリストウェアの軌道修正を行っているように見える。そして多くの人たちがこのリリースにワクワクしていると考えなければならない。

今年初めに、40mmサイズのPRX パワーマティック80を手首に装着して1週間過ごし、その体験を存分に楽しんだ。通常36mmから39mmの腕時計を好む人間としては、この一体型ブレスレットのおかげで40mmのサイズは特に問題にならなかった。しかし私の手首には大量の時計が巻かれていた。そして、もしサイズの選択肢があるなら私は37mmのオーデマ ピゲ ロイヤル オークに飛びつくだろうと考えると、この新しいPRX 35mmは私が選ぶエントリーレベルのブレスレット一体型の時計になると思う。さて、まだこの時計の実機を見ていないからこそ(十分注意しながら)こんなことを言ったが、すぐに変更するつもりだ。

ただ40mmのPRX パワーマティック80で伝えたように、(歴史あるブランドヘリテージの)時計をたくさん手にいれられるのだ。そして一般的に、この価格カテゴリー(ホワイトマザー・オブー・パール以外は10.5万以下)で削られてしまうのはサイズだ。なぜか安いものほど大きくなっていく。まあ新型PRXはそんなことはないのだが。幅広い購買層にアピールできる時計サイズで、スウォッチ グループ/ETAという信頼性の高いムーブメント、この価格では類を見ないブレスレットにクラスプ、そして素晴らしい仕上がりのダイヤルが手に入れられることは、かなり驚くべきことだと思うのだ。

実質これはサイズ以外何も変わっていないので、PRXの魅力を余すところなく語ることはできるのだがそれはすでにA Week On The Wristですべて行っている。40mmというサイズで迷っていた人は、この新しいダウンサイジングした新型PRXを機にもう1度チェックしてみてはいかがだろうか。

基本情報
ブランド: ティソ(Tissot)
モデル名: PRX パワーマティック80(PRX Powermatic 80)

直径: 35mm
ケース素材: ステンレススティール
文字盤: ブルー、ブラック、グリーン、ホワイトマザー オブー パール(すべてワッフルダイヤル)
インデックス: アプライド
夜光: あり、スーパールミノバ
防水性能: 100m
ストラップ/ブレスレット: 一体型SSブレスレット

Tissot PRX
ムーブメント情報
キャリバー: パワーマティック80(ETA2824-2ベース)
機能: 時・分・センターセコンド、日付表示
パワーリザーブ: 約80時間
巻き上げ方式: 自動巻き
振動数: 2万1600振動/時
クロノメーター: なし

価格 & 発売時期
価格: ブルー、ブラック、グリーンは各10万3400円、ホワイトマザー オブー パールは10万8900円(すべて税込)

MB&Fから、HM8 Mark 2が新登場。

クルマにインスパイアされた時計らしく、動いていないときでも速そうに見える。

マックス・ブッサー(Max Büsser)氏による自由な発想から生み出されたMB&Fが、またもや自動車産業にインスパイアされた魅力的なオロロジカル・マシンを作りだした。これはクルマからトリビュートした既存のHM8を改良したもので、現在の名称はHM8 Mark 2となっている。そして名車と同じように、じっと座っていてもその時計が速そうに見えるのだ。

MB&F HM8 Mark 2
ブッサー氏はカーデザイナーになることを常に夢見ていた。その後別の道へと進んだものの、これまでアイコニックなカーデザインを落とし込んだ数々の時計を製造している。HM5には、開閉可能なスラット(羽根板)を備え、リアウィンドウのルーバーが未来的なベルトーネのランボルギーニ・ミウラを想起させる。またHMXはツーリング スーパーレッジェーラからインスピレーションを得ている。スーパーコピー時計 優良サイトそして(今回の)HM8は“カンナム”だ。新作HM8 Mark 2は、ジラール・ペルゴのものをベースにしたオリジナルのHM8と同じムーブメントを搭載しているが、デザインコードは地球上で最も速い車のひとつであるポルシェ 918スパイダーを意識した、より現代的なものになっている。

HM8のカンナムをイメージしたクロム(メッキ)の“ロールバー”や、ホワイトゴールドまたはローズゴールドのケースの代わりに、MB&Fのために開発された新素材、“カーボンマクロロン®”を使用してケースを再構築。この素材はカーボンナノチューブを注入した高分子マトリックスからなる複合素材である。また着色、研磨、ビーズブラスト仕上げ、ラッカー塗装、サテン仕上げが可能であり、さらに重量はスティールの8分の1しかない。

HM8 Mark 2の“エンジン”を披露するには大変な労力を要した。MB&Fによると、このダブルドームサファイアをケースに合わせて製作するには、ドームサファイアの30倍から40倍のコストがかかり、しかも製造プロセスの最後に失敗するリスクが高いというのだ。ただ完成したサファイアは、ほかのサファイアと同様に耐久性があるらしい。22Kゴールドでできた“バトルアックス”ローターも、(刻印も含む)スタンプを入れなければならないほどの薄さだ。ディスプレイはご存じのとおり旧式のスピードメーター風で、これはケースサイドのプリズム(角柱)を使い、ジャンピングアワーとトレーリングミニッツを表示する方式を採用している。

さらにリューズには、新システムの“ダブルデクラッチ”を搭載。これはリューズを押し込み、4分の3回転させることで解除して使用するというものだ。カラーはホワイトとブリティッシュレーシンググリーンの2色で、ストラップの色がそれぞれ対照になっている。どちらも7万8000ドル(日本円で約1096万2000円)であり、グリーンモデルのみ33本の限定品だ。

我々の考え
もしMB&Fが好きな人なら、ほとんどの場合、レガシー・マシン派かオロロジカル・マシン派かのどちらかにわかれると思う。LM(レガシー・マシン)は大きくて、ドーム型のクリスタルが手首を支配するが、少なくとも(一方より)もう少し見やすくて、私の個人的な“ホーム”と伝統的な時計製造への愛に近いと感じる。

ただMB&Fのオロロジカル・マシンは、アバンギャルドな時計デザインをかなりスチームパンキーにアレンジしたものが多いといつも思っている。(HM7のような)エイリアン系、(HM10の“ブルドッグ”のような)動物的なものがあるなど、近未来的なデザインが話題になるなか、私にとっては次のふたつがほかのなにより際立っていた。HM5もHMXも、MB&Fが腕時計に採用しようとしていたクルマのフレームワークに収まっていたが、HM8よりもスマートでモダンな印象なのだ。また丈夫でがっしりしているHM5は、私が子どものころにカンナムカーが好きだったことも影響していたが、HMXはより洗練されていて現代的に感じられる。もし前作の時計が私のために歌ってくれなかったとしたら、この時計がヒット曲を奏でていることになる。

MB&F HM8 Mark 2のブリティッシュレーシンググリーン(左)とホワイト(右)
ポルシェ 918スパイダーの形を瞬時に思い起こさせる、ブッサー氏と彼のチームの手法は驚異的であり、私にとって最高のものとなる。チームが時計を覆っていた布を取り去ると、すぐに918の象徴であるふたつの後部排気機構が運転席と助手席の後ろに、ふたつの“こぶ”としてロールバーに鎮座しているように見えた。しかし今回はサファイアクリスタルから、自社開発のジャンピングアワーとトレーリングミニッツを搭載したジラール・ペルゴのベースムーブメントを見ることができる。

このデザインとカーボンマクロロン®素材の選択により、この時計はクルマと同様に21世紀に突入した。HM5と同様、この時計には独立した防水筐体に“ボディパネル”が追加されている。このモデルは信じられないほど軽く、幻想的なまでにスポーティ(当然のことだが)で、カーボンマクロロン®のケース、ストラップ、ムーブメント、ローターの色の組み合わせは、MB&Fがリリースする時計のなかで最も“伝統的な”モダンウォッチであり、(ほかと比べて)簡単に着用できる可能性を秘めている。実際のところ、この時計の最大のセールスポイントのひとつは装着性かもと思っている。

当たり前のことに目をつぶってみると、ほかにも評価すべき点はたくさんあるが主にMB&Fから評価されるようになった、創造的な技術的判断にあると思う。例えばムーブメントの上にあるサファイアは、見ているぶんにはほとんど気にならないが、プレス資料ではザガートのダブルバブルを連想させる形状のサファイアを製造するのがいかに難しいか、多くの時間を割いて説明している。プリズムについてもあまり考えたことがなかったのだが、それだけこの時計が好きになった今では、この工夫には頭が上がらない。なお知らない人のために説明すると、HM8 Mark 2(またはHM5、HM8、HMX)のプリズムは、平らな円盤(ムーブメントの平面上を走っている) を90°屈折させることで、自動車のステアリングを持つとき(手首を横にしたとき)に時刻がわかるようになっているのだ。確かに、それがドライバーズウォッチであることは明らかだが、時計のスペースと高さを抑えながら、これほどシンプルな解決策を考えたことはなかったのだ。

唯一の欠点は(価格が予算外であることを除き)、私の好きな色であるブリティッシュレーシンググリーンモデルが33本に限定されているというところだろうか。だからHM8 Mark 2のためにお金を貯めていたとしても、918スパイダーが0-60mph(時速約160km)で走るよりも早くすべて消えてしまうのだ。

基本情報
ブランド: MB&F
モデル名: HM8 Mark 2

直径: 47×41.5mm
厚さ: 19mm
ケース素材: グレード5チタンとグリーンまたはホワイトのカーボンマクロロン®
文字盤: ブラック
インデックス: 双方向のジャンピングアワーとトレーリングミニッツを、拡大レンズ内蔵の反射型サファイアクリスタルプリズムで表示
夜光: スーパールミノバ
防水性能: 30m
ストラップ/ブレスレット: カーフスキンストラップ(ブリティッシュグリーンモデルはホワイト、ホワイトモデルはグリーン)、チタン製ピンバックル

MB&F HM8 Mark 2の裏蓋
ムーブメント情報
キャリバー: MB&Fが自社開発したジャンピングアワーとトレーリングミニッツのモジュールで構成された、ジラール・ペルゴのベースムーブメント、3次元オロロジカルエンジン
機能: ジャンピングアワー、トレーリングミニッツモジュール
パワーリザーブ: 約42時間
巻き上げ方式: 自動巻き(22Kローター搭載)
振動数: 2万8800振動/時
石数: 30
追加情報: ムーブメントに247の部品、ケースに40の部品、トップ、フロント、ディスプレイバックともに無反射コーティングを施したサファイアクリスタル、拡大レンズを内蔵した二重反射サファイアクリスタルプリズム

価格 & 発売時期
価格: 各7万8000ドル(日本円で約1096万2000円)
発売時期: すぐに
限定: あり、ブリティッシュレーシンググリーンは33本限定

オーデマ ピゲのロイヤル オーク オフショア グランド コンプリカシオンの新作情報です。

私の時計仲間たちは、誰かが私に大きな時計を試してみるようすすめると、本能的に否定的な反応を示すことを知っている。私の身長が6フィート7インチ(約2m)だからといって、どうして大きくて不格好な時計をつける必要があるのかと思う。まあ、彼らが本当に言いたかったのは、“私はこの時計をつけこなせないけれど、君ならできるはずだ”ということなのだろう。理解はできるが、それは私が求めたことでも望んでいることでもない。ただし今回は、“私はこれをつけこなせるが、君たちには多分できないだろう”と言える。そしてそう言えることがすごくうれしいのだ。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
これはオーデマ ピゲスーパーコピー代引き 激安(以下、AP)のカタログのなかでも最も希少なモデルのひとつで、ブランドが限定版としてのみ発表するロイヤル オーク グランド コンプリカシオンだ。それだけでなくこの時計はオフショアであり、セミスケルトンデザインが特徴だ。私がこの時計に魅了された理由は、44mm径、厚さ15.7mmのスケルトン仕様で、永久カレンダー、ムーンフェイズ、うるう年表示、スプリットセコンドクロノグラフ、そしてミニッツリピーターまで搭載するというそのとてつもないスペックにある。オリジナルのオフショアが“ビースト”と呼ばれているなら、この時計をどう呼べばいいだろうか。手首を完全に覆い重量を感じさせるこの時計を、北欧神話に登場するヨルムンガンド(自分の尾を食べる別名世界蛇)と名付けることにした。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 思いがけない落とし穴は、“オフショア(沖合)”と名付けられているにもかかわらず、この時計の防水性能が20mしかないことで、これは“岸辺に近い(close to shore)”とでも呼ぶべきか。今日のAPが目指す最低限の防水性能である。ただしこれは、ミニッツリピーターを追加するとどの時計でも同じことが起きる。ケースに可動部品が増えるため、防水性能が低下してしまうのだ。しかし、誰がそれを気にするでだろうか? ミニッツリピーターを搭載しているというだけで、十分に特別なのだから。

 2013年、ベン(・クライマー)がSIHHで別バージョンのロイヤル オーク オフショア グランド コンプリカシオンを取り上げた。それ以前の2012年では“通常”のロイヤル オークという形で2本のセミスケルトンバージョンを紹介している。そのため、これは過去11年であまり変わっていない時計に再びスポットライトを当てるようなものだ。しかし、私がロイヤル オーク グランド コンプリカシオンやオフショア グランド コンプリカシオンの実物を見かけたのはたった2回しかない。

Royal Oak Grand Complication
昨年の春、イタリア人ディーラー、クラウディオ・サルヴァティ(Claudio Salvati)氏が初期のセラミック製ロイヤル オーク グランド コンプリカシオンをつけているところをジュネーブで目撃した。

Royal Oak Grand Complication
もうひとつのロイヤル オーク グランド コンプリカシオンは、ドバイウォッチウィークの期間中に見かけた。

 そしてこのオフショアで3本目になるが、厳密には“実際に見かけた”わけではない。これは今年の春に開催されたモナコ・レジェンド・グループのオークションに出品されていたものだ。本モデルは推定価格35万から70万ユーロ(日本円で約6045万~1億2090万円)が付けられ、結果45万5000ユーロ(日本円で約7860万円)で落札された。2015年にこの時計のブラックプッシャーバージョンが発表された際の推定小売価格は約74万ドル(当時の相場で約8960万円)であった。つまり、この時計は全体的に不条理という意味でとにかくすごく、非常に高価であり、新品を購入したとして必ずしもいい“投資”にはならないかもしれないということだ(時計を“投資”として考えること自体私は嫌っているが)。それにもかかわらず、私はこの時計に完全に魅了されていたし、今でもそうだ。展示ケースから出してもらうよう何度も頼み、この時計はオークションで見つけられる現代の時計のなかでとてつもなくクールなものだと誰彼構わず熱弁した。その理由は以下のとおりだ。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 APは複雑機構を得意とする長い歴史を持つ。昨年、APの新しいコンプリケーション部門長となったアンヌ-ガエル・キネ(Anne-Gaëlle Quinet)氏とのインタビューでさまざまな複雑時計を紹介したが、今回のストーリーで重要なのは、スプリットセコンドクロノグラフ、ミニッツリピーター、永久カレンダーの3つで構成されるこのグランドコンプリケーションだ。このオフショアは2016年に製造されたが、時計を動かすキャリバーの歴史は1996年にまでさかのぼる。つまり、Cal.2885を搭載する時計は30年前の時計製造技術に基づいているが、APは新デザインでそれを新鮮に保つ方法をみいだしている。この時計がどこから始まったかを見てみよう。

Jules Audemars Grande Complication
Cal.2885を初めて搭載した時計が、ジュール・オーデマ グランド コンプリカシオンだ。

 この時計が注目されたのは、スプリットセコンドクロノグラフという特別な複雑機構のためだ。APによれば、ブランドは1880年代から1890年代にかけて1625本の時計を製造し、そのうち300本以上にスプリットセコンド機能を搭載していた。しかし、最初の腕時計が誕生してから1996年までのあいだ、APが製造したスプリットセコンドクロノグラフウォッチは1949年製の1本のみである。今の市場に数多く存在するスプリットセコンドクロノグラフや、永久カレンダーのような複雑機構の時計が多いことを考えると意外に思える。ミニッツリピーターも信じられないほど複雑だ。実際、IWCは現在Cal.7750をベースにしたスプリットセコンドクロノグラフを250万円以下で提供している。しかし、APのグランドコンプリケーション製造において制約となった技術的要因は、(Cal.2120/2800でAPのアイコンとなった)永久カレンダーでもミニッツリピーターでもなく、スプリットセコンドクロノグラフだったのだ。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 その1年後の1997年、APはロイヤル オークの25周年を記念して、初めてトゥールビヨンを搭載したグランドコンプリケーションを発表した。当然のことながら、ブランドはこの成功をルノー・エ・パピ(現在はオーデマ ピゲ ル・ロックルとして知られる)の力を借りて実現した。IWC グランド・コンプリケーションにおいてミニッツリピーターの問題を“クリア”したルノー・エ・パピが、Cal.2885の設計に貢献したのである。この時計はアイコニックなプチタペストリーダイヤルが特徴だが、ダイヤルにはセリフフォントで“Grande Complication”と記されるなど、約30年後の今では少し古く感じられる要素もある。ただ長い年月をかけて微妙な変更を加えることで、ブランドはこのモデルを常に新鮮に保ち続けている。

AP 25865
1997年製のAP ロイヤル オーク グランド コンプリカシオン Ref.25865。

 裏側からはCal.2885のムーブメントがよく見える。ゴング、クロノグラフ機構など、すべてが現代の視覚的嗜好に合わせてアップデートされている。以前のバージョンでは、イエローゴールド製のローターが使用されており、それらは手彫りで装飾されていた。これはきわめて1990年代的で今ではとても古めかしく見える。現在は、ブリッジの面取りを維持しつつ、より現代的にスケルトナイズされている。ただひとつ、歯車に内角がないことだけは気になる。74万ドル(当時の相場で約8960万円)の時計には期待されるかもしれないが、ここでは見られないのだ。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 ロイヤル オークのミニッツリピーターがこれほど早く当たり前の存在になったことは驚きだ。現在、APはロイヤル オークコレクションに4種類、コンセプトラインに1種類のスーパソヌリを展開している。これらのリピーターは素晴らしく、音が大きくて印象的で、手に持っているときよりも手首につけたときのほうが音が大きく聞こえる。まるでマジックのようだ。しかし1997年当時、これらのグランドコンプリケーションはロイヤル オークのケースに初めて搭載されたリピーターであった。それゆえ左側にあるリピータースライドを見ると、“初”の系譜には何か特別なものがあるとしか考えられない。このオフショアは19年後につくられたが、同じキャリバーを使用しているという事実がとてもクールだと思う。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 リピーターの音は理論上、音を抑えるはずの重厚なローズゴールドケースにもかかわらず、とても力強く響く。しかし20m防水の“オフショア”であることがこの時計の制約となっているかもしれない。それが私にとっての魅力の一部でもある。私はこのような矛盾が大好きなのだ。水に浸けたくないオフショアというのは、もしかしたら最大の矛盾かもしれない。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 前述したように、本当に注目すべきはスプリットセコンドクロノグラフだ。ロイヤル オーク コンセプトや最新のスプリットセコンドクロノグラフ GMTについての記事でこのことに触れたが、ここで簡単におさらいする。このオフショアが製造された当時、APは年間最大13本のスプリットセコンドクロノグラフしか製造できず、それらすべての機構がグランドコンプリケーションに使用されていた。価格に加え、このような時計をコレクションする人が限られていることもあり、こうした時計が3本や4本のセットでつくられた理由のひとつである。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 ムーブメントを見ればその理由が分かる。1本のクロノグラフ針を止めながら、ほかの針を動かし続けるために必要なブリッジやレバーの数々は、美しくも混沌とした光景だ。私は時計職人でもデザイナーでもないが、このクロノグラフを機能させるために必要な部品をすべて配置するのがどれだけ難しいかはひと目で分かる。そしてこれこそ、新しいコンセプトがAPにとっていかに革新的であるかを示す好例でもある。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
Movement
APのCal.2885。Photo courtesy Audemars Piguet.

 コンセプトに関する記事で述べたように、(RD#4から受け継がれた)本モデルにおける最大の功績はスプリットセコンド機構とローターの再構築である。スプリットセコンド機構はセンターホイールをつかんでクロノグラフ針の一方(または両方)を止めるが、以前はこれをローターとベアリングの下に配置し、ローターが自由に回転できるようにしていた。しかし、これらの機構を重ねると厚みが増してしまう。そこでAPの新しいデザインでは、これらの機構をローターベアリングの内部に収めることで構造を簡素化し、より薄いプロファイルを可能にしたのだ。

AP Concept Split Second
AP ロイヤルオーク コンセプト スプリットセコンド クロノグラフ GMT ラージデイト 43mm。

AP Concept Split GMT Large Date
 こうした変更やスーパソヌリの革新性により、APが密かにこれらのイノベーションをすべて統合している可能性がある。特に、永久カレンダームーブメントの2120廃止(ジョン・メイヤーの永久カレンダーとともに発表された)に続く、新しいグランドコンプリケーションの開発を密かに進めているかもしれない。すでにRD#4でスーパーソヌリとスプリットセコンドの組み合わせを見ているので、これは非常に現実味がある。その間も、このような時計はオーデマ ピゲの最高傑作であることに変わりはない。

AP Royal Oak Offshore Grand Comp
 この特別な時計には、私が本当に気に入っている細かいディテールがたくさんある。ダイヤルは特定の光のもとで“反転”することで、ムーブメントを垣間見せながらも視認性を確保している。少し傾けて影を捉えると、セミスケルトンダイヤルを通して内部が見える。確かに大きくて重い時計だが、これをつけていると少しカッコよく感じるのは嘘ではない。オークションプレビューが行われる会場の少し暗い場所に足を踏み入れると、まるでクリスマスツリーのように夜光が光るのを見て驚いた。それはその瞬間まで見落としていたディテールであり、頭をかしげながらも思わず笑みがこぼれた。暗闇でスケルトンのグランドコンプリケーションを読みたいが、チャイムを鳴らしたくない人であれば、APはそのニーズを満たしている。

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