山村流中興の祖・山村 若子が三世宗家 舞扇斎吾斗を襲名した際配られた摺物。後の四世宗家山村 若(昭和二十三年「三世宗家七回忌追善並びに四世宗家継承披露舞踊会」より若と改名)は、山村菊より 島の内家の五世として三世の本名である若子を継承している。)
国を挙げて大和こゝろの誠を 捧ぐべき時おこがましくも山村舞御後援の方々の御推薦により今度 山村流宗家を襲名いたすことはまことに身にあまる光栄の至りにて此上は一しほ精進して芸能神国の誠を尽したく存じますので何分とも御庇護の程よろしく御願申し上げます
昭和十七年四月
山村若子改メ
宗家三世 山村舞扇斎吾斗
私事
未熟ながら今度祖母若子名義を襲名いたしますので今後共御鞭撻御指導の程を偏にお願ひいたします
山村菊改メ
島の内家五世 山村若子
絵師の落款は「三世貞信画(印)」翻刻 北川博子
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