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過去の雑談

銭湯。

calendar 2012.08.08

 久しぶりに銭湯に行ってきました。温泉でなくて、普通の銭湯。 や、直近『銭湯』に行ったのはいわゆるスーパー銭湯みたいなアミューズメント施設で、 それすらもう3年以上前だと思うから、久しぶりもいいところなんだけど。

 あれどうしました何かバストラブルですか、と問われても別に風呂釜が壊れたとか バスガス爆発とか太り過ぎた肉体が湯船に入りきらなくなったとか(これはあんまり しゃれになってない)ではなくて、気まぐれに子ども等について行っただけであります。 でも子ども等が銭湯に行きたがる理由のひとつは 「広いから」だから、やっぱりウチの狭い風呂場、たらいのような小さな湯船に 潜在的な問題があるっちゃあることは否定できない。しかしながら残念、この家は 賃貸だし古いし諸々の(主に経済的な)事情によってこの問題は当面解決しないのである。

 とにかく久しぶりの銭湯はもう10年以上前の学生寮の共同風呂を思い出してなんだか懐かしい。 もちろん寮に番台はいなかったしお湯はいつでも不思議と赤くて鉄分豊富だったし 女湯と隣り合ってなかったし壁に富士の絵も書いてなかったし こんなに年寄りばっかり浸かっては無かった。そりゃ学生寮だもの。 5年間毎日のようにあんなに浸かったのに、寮の風呂の風景はなんだかもうおぼろげですね。 湯気にかすんで。あんまり上手くないですな。

 履物入れのところから男湯と女湯が分かれてる戸を引いてすぐに番台。湯銭を払う。 この行為が久しぶり過ぎて一周して逆に新鮮。しかし大人450円は高くないですかね。 適当なロッカーに脱いだ服を突っ込んで、持参の石鹸とてぬぐい、シャンプーのボトルを持って浴室へ。 嫌に熱いお湯しか出ない蛇口と水が出る蛇口を巧みに使い分けて桶に湯をためて、 出の悪いシャワーを駆使して洗髪、洗顔、ボディウォッシュ。なんとなく、ちょっと念入りに。 平日の21時って時間が銭湯の利用率に対してどのくらいの位置なのかわからないけど、 周りにお客さんは4, 5人くらい。みんな年配、に感じるけど、実際メガネ外して入るから 良く分からないんですよね。多分年配。泡を流したら桶をゆすいで戻して、湯船へ。

 久しぶりの広い湯船に浸かって足を伸ばして、洗い場を眺めて天井を眺めて、 もう一回洗い場を眺めて鏡に向かって髭を整えるおじいさんの顔をちょっと見て、 ぼーっとしてる間にすぐくらくらしてくる。 普段がカラスの行水だから、たまに真面目に入浴しようとすると体がついてかないものです。 天井を通して向こうの女湯から子ども等の声がするから、まだ当分出ないだろう、 と先に上がって牛乳を飲んで、夜風で涼んでおりました。今日の東京は久しぶりに涼しい。

 火照った身体に涼風と風鈴の音、あら、夏っぽい、夏休みのヒトコマ。

作文。

calendar 2012.08.00

書きたい様に文章が出てこない。
ちょっといいなと思うフレーズを書いて、前後の文章を書いて、 つじつまを合わせて体裁を整えていくうちに最初のフレーズが 原型をとどめてなくなって、結局はじめに書こうとした内容からずれた所に着地してしまう。
はじめに書こうとしたのが主題なのか、たんなるきっかけだったのか、 結果的には後者なのだけど、そもそも書こうとしていた何かを見失ってしまったような、 はっきりしない喪失感が喉の辺りに残る。

とても大切な夢を見ていて、目を覚ましてしまった直後のような。



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