過去の雑談

卒業

calendar 2016.03.25

天気の良い、春の日でした。

校長さんは良いこと言う。ちゃんと伝えたい主題があって、自分の言葉で言ってくれる。ちなみに主題は「感謝ってのを忘れるな。あと死ぬな」だった（死について卒業式で触れるのは度肝を抜かれた）。

教育委員会とか議員とかはろくなこと言わない。何年も使いまわしのコピペ。なのに噛む。
彼らは『心から』て表現の意味を知らないんだと思う。'very' くらいに捉えているんだろう。
アレだったら後でメールで送ってくれた方がマシだ。それじゃどうしても格好が付かない、てなら、壇上から満面の笑みで一言「おめでとう」と言ってくれたほうが嬉しい。それなら、式中に 3人も倒れずに済むだろう。

いまどきの卒業証書は、紙っきれじゃないんだね。板に挟んだずいぶん大層な装丁で寄越してくれた。

ぶるうピーター

calendar 2016.03.25

小山田いくが亡くなった。

ぶるうピーターに憧れて寮に入った。
俺は長尾友幸や、カメや、雅一郎みたいになりたかった。

先生の作品はほぼすべて集めた。
中学生の俺は町の小さな古本屋を片っ端から回った。
『蔵書はぜんぶ把握してる』とかのたまっていた古本屋の主人が「きみはルノン」なんてタイトルを間違った事に憤った。
中学の修学旅行に雅一郎みたいないたずら道具を作って持っていって「はしゃぎすぎだ」と理科教師にたしなめられた。
俺の入った寮にはヌクもカメもアネゴも、もちろんいなかったけど、友達の中に彼らみたいな一面を見つけて、寮のある学校への進学を間違いじゃなかったって思えた。
先生の作品は、いまの俺の礎だった。ファンの誰かが、どこかで会ってお話して、想像通りのやさしい人柄だった、と書いているのを読んで、いつかお会いしてみたいと思っていた。
もう叶わない。また動かなかったことを後悔するのだ。悲しい。