エーゲ海の楽園  - ギリシャに行こう! -
ギリシャの島々のミニ画像と、簡単な旅日記を追加しました。

クレタ島




ハニアに宿をとった私は、早朝べネチアンポートまで散歩した。海沿いのカフェやファーストフード店には徹夜組と思われるカップルがちらほらいる。同室だったフランス人の女の子も夜いつのまにかいなくなったので心配してたら、BFと一緒に座っていた。「なーんだ」って感じ。他には掃除のおじさんや釣り糸を垂らしているおじさんがいるだけで、夜の賑やかさとは打って変わって人通りはほとんどなかった。
昨夜、このあたりは、屋外に出されたテーブルで色とりどりのゴージャスなカクテルを前に西欧人がたむろし羽目をはずしてますって感じで賑やかだった。一人でうろついてた私は残念ながら「いけない雰囲気」を感じ、早々に宿に戻った。臆病な私は意外と安全志向なのだ。



クレタ島へはピレウスから渡ったのだが、早朝着そのまま出発のサマリアに備えて、食料を調達した。ギリシャ風のお菓子と果物のプラムとネクタリンと桃、胡麻のかかったパン、水、ワイン・・・水は普通のミネラルウオーターがほとんどで、私の好きな炭酸入りの水はビン入りの小さいサイズで値段も高い。お菓子は糸屑みたいのに包まったのとカスタードタルトとパイを買ったが、みんな「これでもかっ」という位甘くて、困ってしまった。

ピレウス〜クレタ間に限らずギリシャの島々はフェリーで渡るのだが、倹約のため席はとらない。で、昼間はデッキに出たりして、時間を潰すのだが、夜行の場合どうするかというと、廊下なんかに寝転がって眠るのだ。日本と違ってそういう人がたくさんいるから別に変ではない。運がよければ、数少ないソファーに座れるが、これはかなり競争が激しい。私は待ち時間の間にクレタ出身だというギリシャ人の女の子と知り合い、彼女が「私はいつもここ」という非常口の前のスペースに一緒に陣取らせてもらった。とにかく壁という壁の前にはシュラフにくるまったり、バックパックを枕にした人がゴロゴロと転がっている。私も床にビニールの大きなゴミ袋を敷き、その上でコの字型に縫ったシーツにもぐって寝た。(これだと貴重品の入ったウエストポーチも外からは見えないし触れないから安心して眠れるのだ。) 階段の踊り場スペースでは、家族連れが派手な毛布を広げてお菓子やおもちゃを並べ、ピクニックさながらだ。



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