エーゲ海の楽園 番外編  - ギリシャに行こう! -
ギリシャの断崖の修道院メテオラのミニ画像と、簡単な旅日記を追加しました。

メテオラ



ギリシャにはイタリアのブリンディジからフェリーでまずイグメニッツアへ渡った。朝6時過ぎの真っ暗い中、港に到着し、ATMでギリシャ通貨を引き出し、バス停に着いたのが6時33分。メテオラ観光の拠点カランバカへのバスは定刻どおり6時30分に出発していた。なんでこんな時だけ時間どおりなんだ!

次の直行バスは11時45分までない。私は途中のイオアニアまで行けば、なんとかなるだろうと8時15分のイオアニア行きのバスに乗った。約2時間。ところがイオア二アでも、もっと先のテッサロニキやラリッサまでのバスはバンバン出てるのに、カランバカに止まるバスは14時までないという。なんだ。同じバスやんか・・・


(in イラクリオン)高いハシゴ、なんだろう〜と思ってると

4時間もあるので、荷物を預けて町をうろつくことにした。同じ憂き目をみたと思われるベルギー人の男の子は「知り合いがまだ誰も行ったことが無い」という「アルバニア」へ行くと張り切っていたが、なぜか彼は早々にカランバカ行きのバスチケットを買ってしまってて、払い戻しを断られたため、買ってくれる人を探していた。私が買ってあげたら良かったのだが、なんかちょっとむかついたのと、私だっていつ気が変るかもしれないので断った。

アルバニアは数年前まで誰も入れず誰も出て来れない国で、今はビザがいらないがマフィアがウジャウジャしてるらしい。イオア二アからは数時間で行けて、バス停にもアルバニアへ行く人が沢山いたけど、みんな貧しげというか怪しげというか、独特の空気だったので、私は行く気にならなかった。

おじさんが壁のペンキを塗っていた

バスターミナル辺りの商店街は庶民オリエンタルな素朴な感じだったが、住宅街をぬけ、町のはずれの湖のあたりまで行くと、お洒落なカフェが建ち並び、西ヨーロッパ的な感じだった。たいして盛り上がる事もなく帰路につく。いつもの如く、また道を間違えて、バス停に着いたのは時間ギリギリだった。ベルギー人の男の子はまだそこにいて、「ハリーアップ!(早く!)」と声をかけてくれた。それを聞いて「(チケットを買ってあげなくて)ちょっと悪い事したかな」と反省した。


カランバカの宿はガイドブックを見て、イオア二アから電話で予約した。ちゃんと通じてるか不安だったが、バス停に着くと宿のおじいさんが迎えにきてくれていた。(ただこれは親切というより、他の宿に客をとられたくなかったらしい) 「逃してなるものか」的な空気に私も不安になり、同じバスを降りてガイドブックを見て宿を探していた女の子を誘って、二人で宿に泊まることにした。彼女はアンという名前のカナダ人だった。(赤毛ではなく金髪だったが)

おじいさんの奢りのタクシーで約5分、部屋は5000ドラクマ(約1600円)で、もっと値切ろうかと思ったが、おじいさんのわざとなのか本当なのか、頭が働かなさそうなのに負けてしまった。けど行ってみると充分安かったのだ。部屋は一軒家みたいになっていて、ダイニングの他、二人別々のベットルーム、シャワートイレは共同、窓からはバーンとそそり立つメテオラの岩柱が見える。村も観光地の割にこじんまりした田舎でGood!

メテオラの奇岩と修道院

次の朝、7時半のメテオラ行きのバスに乗ろうと早起きすると、宿のおじいさんもすでに起きていた。このおじいさん、ボケかけてるように見えるが、意外と細かい動きを見せる。宿賃を決めるときの迷い方やホットシャワーが出ない時の修理の仕方、私たちがつけっぱなしにした玄関の電気もいつのまにか消しにきてる。また付けると、また消しに来てる。なかなか味のあるおじいさんだ。

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〜地中海物語2もご覧下さい〜
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