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台湾玉山登頂山旅記   


5月1日から5月6日まで台湾最高峰玉山に登って来ました。

1日  関空―台湾中正空港―台中―嘉義ー 阿里山ーロッジ泊

 空港からは車で5時間南へ走ります。高速道路は日本と同じです。
 30キロごとに料金所があり40元支払います。
 阿里山へは一日に二本の高山鉄道が走っています。
 左の写真はロッジの前の二萬平駅です。残念ながら電車は見れませんでした。
 阿里山はウーロン茶の名産地で沿道は製茶所が多くありました。



2日  ロッジ―上東浦―塔塔加登山口ー前山登山口―西山登山口休憩所―拝雲山荘泊

 ロッジから一時間で上東浦につきます。
 車道を一時間歩くと塔塔加(2680m)の登山口につきます。
 いよいよここから出発です。
 山小屋は、素泊まりで寝袋持参なので、結構な荷物になります。
 最初は前山をジグザクに登っていきます。
 ガイドさんがゆっくりと言いますが、ゆっくりどころか前に足を出すのがヤッとです。
 高度があるので、慣れてペースが出来るまでめちゃくちゃ苦しい。
 とにかく息を乱さないようにゆっくりゆっくり歩きます。

  (9時出発7時間かかり4時到着でした)


登りきった所からは少しずつ登りながらの水平道が永遠に続きます。
少しわかりにくいですが、左の写真が振り返った水平道が見えています。
右は西山登山口の休憩所です。ガイドの陳さんがお湯を沸かしてくれて、おいしいウーロン茶でお昼にしました。
暑いのと少し胸がつかえて、食欲はありませんが、無理して食べました。

500mごとに上のような標識が現れます。
これがなかなか減らないんです。
右は途中から見た玉山本峰です。近づいてきそうにありません。
途中で下山の人が「チュウセー、チュセー」といってくれます。
ガイドさんに聞くとがんばれがんばれと言うことらしいです。
抜かされることも無く抜くことも無く永遠に登山道が続くのかと思ったら雨が降ってきました。
登山道は整備されています。木道がわたされ、時々やばいガレ場を通過します。
雨のためガスが出てきて何も見えないけど、相当深い谷が続いているようです。
もういい加減にしてよと思ったら、最後のとどめの階段を上ったら拝雲山荘でした。
拝雲山荘までは相当な我慢強い山歩きを要求されます。正直つらいです。

拝雲荘前です。
台湾でも登山はブームのようです。
でも中高年ではなく若者が多く登っていました。
自炊の予定だったんですが、
ガイドの陳さんのお友だちのパーティーにお呼ばれすることのなりました。ラッキーでした。
かつおのだしで採ったスープが飛び切りおいしかった。
食事は今私が立っている前にテーブルをおいて
その上に洗面器のような器におかずを盛ります。
それぞれがおわんと箸を持ってめいめいに食べます。
食器と箸は必需品でした。
宿泊客は100人ぐらいでした。
小屋は二段のカイコ棚で寝具は一切ありません。

3日目 拝雲山荘―風口―頂上ー風口―拝雲山荘―西山登山口休憩所―塔塔加登山口―上東浦―東浦温泉泊

 午前2時起床2時半朝食3時出発です。頭が朦朧としています。おかゆをかきこみました。
 立っていても寝れそうです。頂上目指してヘッドランプを頼りにとにかくもくもくと登ります。
 左の写真が登っている最中に写した唯一のお月さんの写真です。
 風も無い穏やかな申し分ないお天気でした。ついていました。 
 頂上到着5時10分ご来光が20分でした。

 頂上です。何も見えないなかを必死で登りました。ゆっくりゆっくりと登りました。
 台湾で一番高い所にいます。感激です。お天気はよいし今まであんなにしんどかったんがうそのように元気です。
 右は南峰です。歩いていけそうですが、そうもいかないようです。途中に南峰の登り口がありました。

 左が北峰です。白く見えているのが測候所です。
 右は頂上直下の岩場です。
 遠くは台湾第二の雪山も見えました。周囲の素晴らしい山々を堪能し下りにかかりました。
 後はどんどん降りるだけです。
 明るくなった登山道を降りながらようこんな急なところ登ったなあと感心しながら下りました。
 自分で自分の足をほめてやりました。「よう上ったね」となでてやりました。
 下りも登りに負けずしんどかったし、最後の車道の下りは死ぬほど苦しかったけど
 頭も痛くならず、充実した山登りでした。ゆっくりやけどまだまだ登れる自信がついた山登りでした。
 ガイドの陳さんの力に支えられた楽しい山行きでした。
 下ってきたら、先に降りていた陳さんが切ってくれたメロンは世界一おいしかったで〜す
 一時30分に上東浦に着きました。

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