入院1

手術を終えて待っていたものは麻酔切れでした。

「だいたいあと4時間くらいで切れます」
と言われていたものの、どんな痛みが襲ってくるのかは未知の世界です。
手術後は、腕が心臓よりも下がらないように常にテーブルの上にひじを立てて置いたり枕を台座にしていました。

しばらくして、うずくような痛みが指を走ります。

-でも、まだ大丈夫

痛み止めを処方してもらっているので、痛くなったら看護師さんに貰えるようになっていたけど

-なるべく飲みたくないな。

と思っていたゆみやんはぎりぎりまで我慢しました。


やがて付き添いでの旦那様も帰り、就寝時間に。

痛みはピークになってきました。

心臓のようにどくどくと動くたびに、指先に痛みが走ります。
-これじゃぁ寝れない。
と思い、ナースコールで看護師さんを呼んで薬をもらいます。

薬を飲んで、これで寝れるな。
と思えば、さてどうやって寝るか?

ゆみやんは寝相がよくないです!
というか、うつぶせに寝る人なので困った。

結果、左向きに寝て左腕を体に沿わせ常に上にしたまま寝るという体勢を発見して
ようやく寝ることができました。

が!夜中にトイレに行きたくなって起きてトイレに行くと。

あぁ、、、どうやってズボン下ろすんだ??
左手はちょっとでも下げればどくんとなるし。
右手で必死に下ろして、右手で必死にあげる。
ズボン…意外な障害が発生しました 笑

しかも、個室はそんなに広くないものですよね?
ズボンに気をとられていると左腕の安全がおろそかに
入院中のトイレほど、危険がはらんでいるものはなかったです 笑


翌朝、医師がきて処置をします。
カット面に消毒薬を含ませて傷口を消毒します。その後軟膏をつけて、ガーゼをまい
て包帯で保護して終了。
でも、この消毒薬のときには「染みるんじゃない!!??」とドキドキ
結果はまったく染みずに終わりました。でも、治療をすると痛むんですけどね・・・・
そして三角巾が渡され、左腕を吊っての生活になりました。
三角巾の生活は、二の腕が痛くなりました。。。泣

しかし、手術痛みは当初言われていたよりも早く治まり、2泊程度で退院することができました。

退院時には、自宅ではシャワーは浴びてもいいという許可をもらい、
痛み止めと治療薬をもらい、医師にやってもらっていたように毎日処置をするように
指示を受け帰宅です。

次の診察は1週間後となりました。

自宅にもどったからと言っても、なにしろ血管関係ですから体があたたまると
ドクンドクンと血流に併せて痛みがあります。

食事を作ることなんて無理だし、髪を洗うことも不可能。
人がいっぱいいるところに出るなんてもってのほか!という生活で、
痛みを忘れるためにただただ寝てました。
食事は旦那様のお母さんが毎日のように持ってきてくれ、
あとは出来合いのもので過ごしていました。

1週間後病院に行くと医師は、化膿していないと診察してくれ
毎日消毒をして1ヵ月後にきてください。となりました。

お風呂に入ってもいいという許可まで…

そして、処置に、、、手を洗おう。とお湯を張った洗面器を用意しはじめました。

えぇぇ、、、と私は驚きます。
だって、だって染みない??

医師は大丈夫だから。というけど、ひざ小僧のすり傷だってしみるんだよ?
手術した後なんて、水なんてーーー

と思っているけど、医師がどうぞ。というので 苦笑
つけてみると。。。。痛くない。しみない。むしろ気持ちいい 笑

うーーん。人体の神秘です。

お風呂に入って体があったまってしまうと、痛みはするのですが
傷口から水がしみるということはまったくなく
次の診察の時にはかなり爪も伸びていました。

あぁ、人体って不思議