美しい豊能の自然を紹介しましょう


Part-90-2:

キセキレイ、ヒナの巣立ち@豊能町  


( photo: May 26, 2007 HDVビデオよりキャプチャ )

( Updated: June 5, 2007 )






朝7時30分、いつものように電線に止まって鳴く親鳥の声がしない。巣立ちは早朝に終えてしまったのでは?・・・と思いきや、10分ほどするといつものように声がし始めた。未だだ!ほっとして撮影開始。
ヒナは雨どいの中にあると思われる巣から出て屋根瓦の上にいた。1羽は既に巣立ったもよう。この子はとてもひ弱に見える。巣立つことはできるのかしら?





親鳥は電線からいつもの大きな声で鳴き、巣立ちをうながしている。
「さあ、飛んでごらん。こっちへ飛んでおいで。怖くはないから。」と(?)繰り返し呼びかけるのだが、ヒナはいっこうに動かない。





ヒナが立ち上がった。見かねた親鳥が餌を持ってきたのだ。
左肩にはまだ産毛が残っているのがわかる。






餌をもらうヒナ。お腹が空いていては飛ぶ力がでないものね。





ヒナの口に餌を入れてやると親鳥はさっさと屋根の上部へと移動。ヒナは「待って〜」と、後を追う。





ヒナが屋根の頂上近くに到達すると親鳥はすぐ飛び立ちました。
5分を過ぎてもまだ戻りません。ヒナは心細くなって、しきりに鳴いて親を呼んでいます。なんてハラハラさせるのでしょう。大きな鳥に襲われたりしないかしら・・・。この間、長い長〜い8分でした。
親鳥が餌を持って帰ってくるまで無事でいたヒナ。よかった!また餌をもらいました。





ヒナの口に餌を入れてやる親鳥。
これが屋根の上で与えた最期の餌でした。親鳥はこの子にはどれだけの励ましが必要なのかをわきまえていたのですね。





すぐに上部へ移動する親鳥





さらに右へ約1m早足で移動し、飛び去りました。
さあ、ヒナはどうする?
(親鳥とヒナの体格、尾羽の長さの比較。)





すぐにヒナも親鳥のしたように瓦の頂上へと移りました。
その後姿は別人(別鳥)のよう。もはやひ弱さは微塵も感じられませんでした。尾羽は短いものの、体つきは立派、力強さが見られました。こんなに成長していたのです!





次に瞬間にはしっかりと羽ばたき、瓦を力一杯キック。





見事な巣立ちです。おめでとう!
親鳥の苦労は報われました。と言っても、まだしばらくは一緒。ヒナは餌をもらいながら親からいろいろ教わり、独立を目指すのです。
親子は今はどこで過ごしているのでしょう? ヒナの尾羽が長くなったら見せに来てほしいものです。







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