皆様へ ”生きとし生きるもの



 ”生きとし生きるもの”というタイトルの山本有三の小説以来、わたしたちにとって身近になったこの表現。小説の初めに”作者のことば”があり、”生きとし生きるもの、いづれか歌をよまざりける”と紀貫之が古今集の序で言っていると書かれています。 実はこんなにも古くからあった表現・・・生き物を慈しみ愛情をもって受け入れるこの表現をすばらしいと思います。

このページをオープンしてから早くも6カ月になりますが、ペットたち、花や木、昆虫、鳥などの”取材” 否、”取材という名の自然との交歓”を通して、すべての生きものがしっかりと”生を営んでいる”のだなと強く感ずるようになりました。毎日通る道も一日経てば一日分の変化が木々の葉にも現れているのを感じ、自然をより深く鑑賞すべく自分が変わってきたのを痛切に感じます。やさしい気持ちになって、ワンちゃんも花ちゃんも虫ちゃんも頑張っているのねと声をかけてやりたくなるのです。

おかげで 私の毎日がたいへん豊かで幸せな共生感で満たされるようになりました。これはホームページを始めた時には全く予期しなかった喜ばしい変化です。

私は、人生を河の流れに例えたいと思います。ある山の頂上近く、どこからともなく”流れ”と呼ぶにはあまりに形のない流れから始まり、しだいに小さな水の筋へ、それが谷を下り、だんだんと水量もまとまって裾野に出たら小川となる、そして川から河となった時には、河幅も広く満面の水がゆったりと下流へ向かう。幅、深さ、水量が増えていくイメージです。

ホームページ作成以前から野草などの自然観察やバードウォッチングの手引きをしてくださったお友達の方々、また、私のホームページを見てくださった方々、励ましや協力のお便りをくださった方々、ありがとうございます。お陰様でこうして続けることができています。

最近の私の”人生という小川”は自然との交歓、皆様との交歓、皆様のホームページとの交歓等によって、少しずつではありますが、より広くより深く流れ出したと実感しています。ホームページを見て下さる皆様ともおなじ幸せを分かち合うことができればと願っています。



1996.11.15 記  小林 佳美

(1997.1.20掲載)(1999.6.17改装)



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