|
ニュース
●欧州事情
●欧州で初めてゲノム編集作物の栽培許可申請出される
4月14日、欧州で初めてゲノム編集作物の栽培許可が、英国で申請された。申請されたのは英国ローザムステッド研究所が開発した「高脂肪大麦」。この大麦は、脂質代謝の遺伝子を破壊して油分含有量を増やしたもので、家畜の生産性向上に用いる予定である。破壊した遺伝子は、発芽や苗の初期の成長のためのエネルギー供給に重要な働きを行なう遺伝子であり、その負の影響は大きい。また油の量だけでなく組成も変化するため、発芽障害や生育阻害、種子成熟の遅延などを起こす可能性もある。同研究所では、大麦以外にライ麦の開発も進めている。〔Testbiotech 2026/4/14〕
●欧州議会はゲノム編集をGMO規制から外す法案の可決を予定
欧州議会は5月18日、ゲノム編集作物などのニューGMO(New Genomic Techniques :NGTs)をGMOから外し、規制なしとする法案を可決成立させる。これに対して市民団体は、この新たな法案は種子や食料に対する市民の権利を奪うのみならず、大手農薬企業が自分たちの利益を得るためのものでしかなく、特許侵害で農家や育種者が追い詰められる、と指摘した。〔GMWatch 2026/4/13〕
●南米事情
●GM大豆栽培30年のアルゼンチンのいま
アルゼンチンでは、GM大豆の栽培が始まってから30年が経過したが、いま何が起きているか、同国のジャーナリストのダリオ・アランダが「ティエラ・ビバ通信」で報告した。それによると、GM大豆が導入されて大豆の栽培面積は1996年の600万ヘクタールから2015年には2100万ヘクタール(現在は1800万ヘクタール)に拡大した。しかし、少数の大地主に土地が集中し、多くの農民が土地を追われ、8万3000戸の農家が消失したという。また、800万ヘクタールの原生林が伐採され、多くの先住民が土地を追われた。数百万ヘクタールの土地が荒廃して農業ができなくなり、農薬汚染により疾病が拡大している。グリホサートなどの農薬の使用量は劇的に増え、最近では年間5億リットルに達し、1000以上の論文により、グリホサートがもたらす健康被害が報告されている。代表的な疾病は、ロサリオ医科大学がサンタフェの8つの町で行なった調査によると、がん、流産、腎臓病、先天性欠損、内分泌疾患、甲状腺機能低下などだという。〔Tierra Viva 2026/3/23〕
|
|
|