■2026年9月号

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バイオジャーナル

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●遺伝子汚染
●メキシコの野生種への深刻な遺伝子汚染

 メキシコ国立自治大学のヴァレリア・バスケス=バリオスらの研究グループがユカタン半島で行なった調査で、GM綿が野生の在来種の綿と交雑し、殺虫性や除草剤耐性の性質をもつ野生の綿が増えていることが明らかになった。ユカタン半島では25年にわたりGM綿が栽培されてきたことから、野生の綿にGM綿に用いる殺虫毒素産生、あるいは除草剤耐性の遺伝子がどれだけ含まれているかを調査した。その結果、野生の綿の約半数からGM遺伝子が検出された。しかも検出された多数の試料からは、単一ではなく複数のGM遺伝子が検出されたという。深刻な遺伝子汚染が広がっている実態が明らかになった。〔ScienceDirect 2026/9/15号〕
●ゲノム編集
●加速するハイパーモルフィング研究

 いま、ゲノム編集技術で「ハイパーモルフィング(Hypermorphing)」という現象が注目されていることを本誌2026年6月号で紹介した。ハイパーモルフィングのモルフとはギリシャ語で「形」を意味し、遺伝学者のマラーは、同じ遺伝子の変異でも機能が異なることから、アモルフ(無機能)、ハイポモルフ(機能低下)、ハイパーモルフ(機能亢進)、ネオモルフ(新機能)、アンチモルフ(機能阻害)の5つに分類した。EUの遺伝子操作植物の新たな規制では、ゲノム編集を用いた20塩基以下の小さなDNAの変異は、規制の対象外になる。そのため、小さな変異でも最大限の効果を得られる「ハイパーモルフィング」の研究が進められ、すでに光合成能が30倍以上に達する操作も行われている。この動きに抗議してスイスの市民団体が、「EUで開発したゲノム編集食品は私たちはいらない」という署名を開始した。〔SAG 2026/7/26〕