職務質問
2004年1月6日(火曜日)の深夜(暦の上では7日午前1時頃)、新潟市五十嵐3の町にある下宿の駐車場に置いた自分の自動車(くるま)の助手席側ドアを開け、運転席前面のダッシュボードに運転免許証を戻そうとした丁度そのとき、たまたまミニパトで通りかかった年輩の男性警察官2人に職務質問を受ける羽目に陥ってしまった。冗談じゃない。なんてタイミングが悪いんだろう。「車上荒らしを警戒している」のは理解できるが、取り締まるべき相手を完全に間違えている。それに現在の世の中は、少年犯罪のほうが深刻である。
ひとりの警察官からは運転免許証、更には車検証まで調べられ、もうひとりの警察官は自動車のナンバーを照会していた。これは気分のいいものではない。だいたい、この自動車のキーを持っていて、それをちゃんと警察官に示しているのに、車上荒らしの疑いを掛けることもないだろう。もし仮に、この自動車がキーを差し込んだまま放置されていたとしても、運転席側のドアを開けてもいない私が、助手席側のドアを開けた瞬間に、一体どうやったらキーを手にすることが出来るのか、よく考えてみるがいい。「状況判断が甘い」と言わざるを得ない。それに、車上荒らしを取り締まるだけなら、運転免許証や車検証を調べる必要はないし、自動車のナンバー照会をする必要もないはずである。
そもそも運転免許証は、その日、米国に本部を置く爬虫両生類学関係の国際学会「American Society of Ichthyologists and Herpetologists (ASIH)」への2004年会費払い込みのため、郵便局から国際郵便為替で学会事務局宛てに送金するときの身分証明に必要だったから、普段は自動車に置いてあるものをわざわざ持ち出していたものである。それを私は、帰宅して普段着のトレーナーに着替えてから、普段は下宿に置いてある自動車のキーを持って道路を挟んだ駐車場に出て、軽い気持ちで自動車に戻そうとしていただけである。「その説明までしないと納得できない」というのも、どうかと思う。また、防寒対策をしていない、私のトレーナーという服装をみても分かるように、こんな霜の降りる冬の寒空に、薄着で「車上荒らし」もないだろう。ちょっと考えれば、すぐに分かることではないのか?
警察官は「こんな遅い時間に...」と言うが、ここら一帯は学生街である。おそらく彼が想定しているであろう早い時間帯に、まだ私は大学で仕事をしていたわけで、その遅い時間帯にしか運転免許証を自動車に戻すことは出来なかったのである(1)。しかも、これはミニパトの通りかかるタイミングがちょっとでもずれれば、ほんの10数秒で済むところである。それが職務質問で20分近くも拘束されたのでは、かなわない。警察官は防寒対策をして着込んでいるから良いだろうが、こっちは薄着である。私のように善良な一般市民に対して、こんな理不尽な扱いをして良いものだろうか?
と、ここまで書いて事を収めようと思っていたのだが、時が経つにつれて、どうにも腹の虫が納まらなくなってしまった。私は日々、真剣に生きている。警察に疑われるようなことは、何もしていない。これは生き方の問題である。だから、ここで改めて問う。「夜中、自分の自動車のドアを開けることの、一体どこがいけないのか?」こんな、おかしな取り締まりばかりするんだったら、警察官なんか辞めてしまえ!!
[脚注]
(1) 翌朝やれば問題はなかったのかもしれないが、何でも早め早めに片付けないと気が済まないのが私の性分であるから、これは是非もないことである。これも李下の冠、瓜田の履といったところか...。
2023年12月12日(火)追記: 2023年12月8日(金)午前11時過ぎ、山形市嶋北の、おーばん山形嶋店の東側道路を北上した先にある、スシロー山形北店近くの十字路(東西方向に走る広い道路に、押しボタン式信号機のある十字路)で、私が一時停止違反をしたとかで、山形警察署の警察官(男女2名)から違反切符を切られ、2点減点で反則金7,000円を納めることになった。その日は、さいたま市在住の叔母に頼まれ、ヤマザワ北町店で三奥屋の晩菊・青菜漬け・おみ漬け、それと棒鱈を購入し、その足でヤマト運輸の桧町の営業所から宅急便で荷物を送っていた。その帰り道、スシロー山形北店で食事をするために自動車を走らせていたときの出来事である。十字路を左折したとき「なんかパトカーがいるなあ」とは思ったのだが、まさか自分を追いかけてスシローの駐車場まで来るとは思わなかった。私には身に覚えのないことだったからである。男性警察官から一時停止違反を告げられたので、私は「ちゃんと一時停止し、左右の安全確認をしてから発進した」と反論したのだが、その警察官は「一時停止している時間が短い」と強弁して来た。長いとか、短いとか、警察官の主観で違反切符を切られたのでは、たまったものではない。警察官が主張する、その短い時間でも、あんな広い見通しの良い道路では、左右の安全確認は一瞬にして出来る(私には充分すぎるほどの時間である)。年末の取り締まりか何か知らないが、手当の増額目的で検挙数を増やそうとする意図が見え見えの、警察官の点数稼ぎにしか思えない腹立たしい出来事であった。また、この警察官は「我々は、ここで一時停止だけを見ている。ドライバーがシートベルトをしていないとか、携帯電話をいじっているとか、そんなのはどうでもいい」と、警察官に有るまじき言葉を発している。あんな広い見通しの良い道路での一時停止違反だけの取り締まりは、事故防止には何ら寄与せず、検挙数が稼げるだけの、警察官の本分を逸脱した無意味な取り締まりであることは明白で、これは監察が入ってしかるべき案件だと思う。事故防止という観点に加えて言うならば、私の自動車には四方八方にカメラが搭載されていて、歩行者や他の自動車、障害物があれば検知し、自動的にブレーキが掛かる仕組みになっている。仮に一時停止違反をしていたとしても、このシステムを搭載していない自動車とは安全性に雲泥の差があることを当然、警察官なら知っていなければならない。
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