POVで遊ぼう!


ここでは、簡単に都市景観を作れる「Citygen」と、
有機的なオブジェクトと海、空を作れる「Biowin」の簡単な使い方を解説します。
これらの支援ソフトは、POVの記述を意識せずにPOVを楽しめるものです。




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1:POVのインストール


POVのオフィシャルサイトからダウンロードするか、CD付きの解説書を購入しましょう。

お勧めの解説書は「メタセコイアとPOV−Rayではじめる3DCG」(古俣信行氏著)です。
さてダウンロードして解凍したらインストーラーを起動します。

このインストールの途中に出てくるダイアログに対して、基本的には全てYESかOKで良いのですが「使用許諾(Legal Document)」の内容はよく読んで納得の上でYESを押して下さい。
また、「Default output directory ?」のダイアログだけは「No」にチェックを入れることをお勧めします。これはレンダリングイメージをPOVファイルと同じフォルダに保存する為です。

さてここで一つ注意事項です。POV関連のファイルは原則的に日本語の含まれるファイル名やフォルダ名に対応していません。そこで私の場合、プログラム関連はCドライブのProgram Filesに置いて、それ以外のデータの置き場所はCドライブのMy Documents内に統一しています。

2:インクルードファイル


これでPOVを使う準備が出来ました。

が、このままではPOVの記述が解らないと何も出来ません。

いきなりPOV言語が解るはずも無いので、最初にインクルードファイル(プラグインソフトに当たる物)をインストールしましょう。

Galaxyと言うインクルードファイルを「POV-Ray Include Files Page」から手に入れてください。

解凍したら、readmeをよく読んで、「galaxy.inc」「galaxy.obj」「galaxy.bg」「galaxy.sf」の4つのファイルを、インストールされたPOV―Rayフォルダ内のincludeフォルダ内に移動します。

そうしたらいよいよPOVを起動します。
起動したら最初に「Render」→「Edit Settings/Render」と進んで、「Command line options」のBOX内に+Aと記入してください。これはアンチエイリアス(画像のギザギザを補正する機能)を有効にするためです。

ついでにレンダリングの画面サイズも調整して置きましょう。

同じダイアログ画面内の「INI file」の「Section」BOX内からお好きな画像サイズを選択して下さい。
試行レンダリングの段階では小さめの画面にしておくと良いと思います。
そうしたら一番下の「Set but don't Render」を押してこのダイアログを閉じます。


次に、左上の「File」→「New File」と進んで新規のテキスト編集画面を開きます。

そこに、以下の記述をコピーペーストして下さい。

 

----------ここから---------- 

 

#declare galaxy_seed=1234567;
#declare galaxy_object_name="galaxy2"
#declare galaxy_cluster_name=""
#include "galaxy.obj"
#include "galaxy.inc"  
#declare galaxy_object_name="nebula3"
#declare galaxy_color_turb=1;
#include "galaxy.obj"

 

----------ここまで---------- 

 

記述をコピーしたら「File」→「Save As」 と進んでこの記述ファイル(POV形式ファイル)を保存します。

保存先のフォルダ階層に日本語が含まれていない事を再度確認してください。

 

この記述1行目の中の 1234567 の数字の部分を桁数や数字をランダムに変えて、「Render」→「Start Render」と進むとレンダリングが開始されます。
この数字を変える事で様々な宇宙空間を描き出せますが、数字の法則についてはよく分かりません。
以下にこの数字を色々変えた場合の作例を載せます。



前述の記述そのまま。

GALAXY1.JPG - 14,833BYTES


数字を 3542493 にした場合。

GALAXY2.JPG - 20,657BYTES


数字を 5284250 にした場合。

GALAXY3.JPG - 12,629BYTES


数字を 3542793 にした場合。

GALAXY4.JPG - 17,818BYTES

BIOCITY.JPG - 28,327BYTES


支援ソフト

 

さて次に、左に掲載したCGのような「大都市の景観」を作るCitygenや、「有機的オブジェクト」を作るBiowinといった「支援用ソフト」をご説明したいと思います。

 

ページが重くなるので、あとは支援ソフトのページでご紹介します。

 

ご興味があればそちらもご覧下さい。

最初は私も「英語」と「記述式」という事であまり触れなかったのですが、このPOVならではの表現力と言う物もかなり魅力的です。

記述をコピーペーストしている内に、何となく解かるようになりますし、後述の支援ソフトを使えば、記述式である事を意識せずに使えます。

あなたの作った素敵な作品を是非見せてください。
当サイトの CG投稿板 に直接コンピュータから投稿できます。



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