作成:2006/10
関東大震災の跡と痕を訪ねて
番号 : 東京 T-36
写真1
行元寺の門柱および供養塔を望む
写真2 大震災横死者供養塔
写真3 台座正面
撮影:2006/9
台座の左側面・背面・右側面の順に碑文を辿ると一連の由来記であることが分かります。
これによると、当山信徒総代の和井田氏は明治24年に神田神保町(北神保街)で果物仲買商を始めたが、守護神の黒滝明王の加護によって商売に成功して念願がかなった。このお礼の意味で大正14年に当山の境内に黒滝地蔵尊を建立して大震災で亡くなった人の霊および関係諸家の霊を祀ったとある。
個人による建立でありながら、一般の震災犠牲者および関係諸家の霊が供養の対象になっているという特殊な例といえます。