作成:2002/3
関東大震災の跡と痕を訪ねて
番号 : 東京 T-05
写真1 横川橋遭難者追悼碑
写真2
追悼碑の下部に刻まれている建碑趣旨文
横川橋付近でも3,600人余りの人々が焼死しました。(建碑趣旨文より)
碑の下段には次のような建碑趣旨文が刻まれています。
顧レバ大正十二年九月一日午前十一時五十八分突如トシテ関東一體ニ亙ル未曾有ノ激震ハ我ガ帝都五百年ノ文化ヲ一朝ニシテ烏有ニ帰セシメ三拾六万六千戸ノ家屋ヲ焼失シ五万八千餘人ノ市民ヲ犠牲トシ損害実ニ三拾七億円ヲ算セリ以テ其ノ惨害ノ激甚ナルヲ知ルベシ当横川橋畔ハ本区に於ケル第二ノ被服廠トシテ橋脚隧道ニ橋下ノ船中ニ老幼相扶ケ父子相擁シテ殃死セルモノ実ニ三千六百有餘人ニ及ヒ其ノ惨状言語ニ絶ス爾来星霜ヲ閲スルコト拾餘年官民一致復興ニ努力ヲ傾ケ今ヤ帝都ハ全世界第二ノ都市トシテ内外ニ誇称スルニ至ル是レ全ク災害犠牲者ノ賜ト謂フ可ナリ爰ニ於テ当地附近有志相謀リ特ニ総理大臣斉藤閣下ノ題字ヲ乞ヒ先ノ事蹟ヲ記念シ永ク殃死者ノ追悼ト市民ノ警醒ニ資センコトヲ希ヒ石ニ刻シ以テ後昆ニ伝フ矣
昭和九年九月一日
法恩精舎 日肇識
写真3
大横川親水公園に架かる横川橋(春日通り)を南側より眺める。
写真4
大横川親水公園を平川橋附近(北)側から横川橋方向(南)を望む。
撮影:2002/2
大横川親水公園は、大横川を埋め立て、小川・池・広場・遊歩道などとして整備された墨田区立の公園であり、全長は約1.8kmあります。