留萌本線の東幌糠は待合室はおろかベンチも設置されていない、完全な板切れホームの無人駅である。停車する列車は1日2往復と列車による訪問が線内で最も難しい駅である。
短いホームの真ん中辺りに駅名標があるが、その駅名標もJR北海道仕様に新調される事はなく、国鉄時代のものをそのまま使っていて、JRの方もこの駅にお金をかける気が無かったのがうかがえる。
駅前には工事の詰所と民家が1軒、少し離れているがこの駅から見える範囲内にも民家が数軒点在している。だが東幌糠のホームのすぐそばに国道233号線が並走し、この国道上には留萌方面へ向かうバスの便がそれなりにあると言う点が、この駅の利用価値を低くしている大きな要因でもある。
東幌糠から隣の
幌糠までの距離は3キロ弱で徒歩で30〜40分、バスを使えば3分で到着する。東幌糠の近くのバス停の名前は「タルマップ」という。だがこの駅も
新栄野と同様に3月18日のダイヤ改正で消え行く運命にある。
(2006.2.20)