高速道路の完成で留萌へのアクセスがバスの方が容易になっただけでなく、収束の見えない新型コロナの影響でさらなる苦境に立たされた留萌本線。2023年3月に石狩沼田~留萌間の廃止を表明してからは、それを惜しむかのように連日多くのファンが乗りにやって来る。

 貨車を改造した待合室を持つ幌糠は、周囲は小さな集落を形成しており、駅前には農協の事業所があって農業等の第一次産業関連が盛んな土地柄という印象を受ける。しかしながら昔は100軒以上もの農家が居住していたことを知ると、今となってはかなり寂れた場所となっている。

 2006年に廃止された東幌糠を訪問した時には一度バスで幌糠に来て、その後真布の訪問の足がかりにしていた事を思い出したが、その当時から幌糠を利用する人はいなかったと記憶している。

 待合室内のトイレは閉鎖されているが、駅裏を走る国道沿いの休憩用のパーキングエリアにはトイレがきちんと備わっている。ここ幌糠でも鉄道と車の力の格差を見せつけられている。

                                                          (2022.10.9)

幌糠の駅名標と貨車駅舎。隣駅を示す峠下のシールの下には廃止された東幌糠が隠れている。


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貨車駅の幌糠。駅裏のバイパス沿いにはトイレ付きの車用の休憩所が備わっている
Horonuka
幌糠に置かれている駅ノート
棒線駅の幌糠のホーム。周辺は農協、駐在所や郵便局がある小さな農村集落となっている。
幌糠