広大な田んぼの中にポツンとホームが1本だけ置かれている駅、南下徳富。昔は木造の待合室が設置されていたが、撤去されてしまっている。その代わりに掲示板が立てられて、運賃表と発車時刻表が掲示されている。ここも1日1往復、それ以外は空欄だ。そんな南下徳富の掲示板がアルミサッシで自由に開閉できる特徴を活かして、ここでも駅ノートが奇跡的に置かれている。たとえ待合室がなくても、置けるところならどこでも置こうという、素晴らしい心意気が感じられる。
駅前の踏切は遮断棒がなく、列車が近づくと音だけが鳴る。これは第3種踏切というもので、駅の真ん前で見られるのは、非常にレアなタイプの踏切だ。そんな南下徳富の第3種踏切から一度バスが通る国道まで歩いてみたが、周りが田んぼだけの見通しが良い直線の道路は思ったよりも長く、所要時間は約15分もかかった。
国道275号線との交差点の所に昭和時代のレトロ看板などがある個性的な店構えのラーメン屋がある。南下徳富には以外にも飲食できる店があるものの、ここの列車の運行時間は午前中のみ、開店時はすでに最終列車が発車してしまっているので、車でしか行くことが出来ないのが残念なところだ。
青春18きっぷシーズンの
新十津川行きの列車は、なかなかの混み具合なのだが、折り返しでやって来た列車の中にいる乗客の数は2~3割ほど少ないように感じた。
新十津川から滝川に行くバスの接続は良いので、列車は行きだけ乗るという選択をしている人もいるようだ。
(2018.9.4)