車・道路・交通
高速道路を走る老女 首なしライダー 死人の車 道端の幽霊
喋る生首 道案内する同乗者 黄色い車
黄色い救急車 腕が・・・ 黒猫 引きずられた死体
歩行者専用道路標識の真実 フルフェイスヘルの恐怖 北海道の踏切事故 男は死体、女は遺体
首ちょんソアラ 売れない理由 当り屋伝説 静岡と三島の間に
悪字の産物 幸運の航空券 卒業おめでとう


 高速道路を走る老女

  高速道路を走る老女は、全国各地に出没する。見た目は普通の老婆だが、自分の足のみで車より速く走る。

 高速道路には、四つん這いになって猛スピードで走る老女(の幽霊)がいる。首都高では「ダッシュばばあ」、北海道では「100キロばあちゃん」、六甲山付近では「ターボばあちゃん」と呼ばれるものが知られている。
 
 高速道路を走る「老人」は、何故か老女であることが多い。老翁が走るパターンはかなり希少となる。これらに出くわしても危害を加えられることはなく、ただ高速道路を走るだけのものもあれば、それに追い抜かれると事故にあってしまうものなどがいる。高齢ドライバーの高速道路逆送は時々ニュースになるが、まさかその隠喩と言うわけではあるまい。

 弱点はあまりにスピードが早いので急カーブはできずそのまままっすぐ走り続けてしまうことだという。
 





 首なしライダー

  首のないライダーの幽霊。高速道路の老女と同じく日本各地に同様の話があるが、東京都の奥多摩に現れるものが有名。首なしライダーに追い越されたものは必ず事故にあうという。


■類話(情報提供:弓生さん)

東京都の某公園で暴走族の騒音に怒った近所の住人が
公園に入れないようロープを張ったところに運悪く突っ込んでしまい
死亡してしまったという事件があったそうで、
そこに尾ひれがついて、ピアノ線が張られていたとか、
首がはねられて死亡したという話もききました。
その公園、首なしライダーが出るとも言われているそうです。

※弓生さん、情報提供ありがとうございました。

 弓生さんの情報にある「東京都の某公園」とは、葛飾の水元公園であるらしい。20年以上前に実際に発生した事件とのこと。ちなみに首は飛んでいない。詳細は都市伝説的事件簿にて。

 何故首が無いかに関しては、暴走族同士の抗争や、騒音に腹を立てた人が鉄線を張り巡らす罠を仕掛けておき、それに引っかかって首を失ったと言う説明が加えられることもある。

 服装は黒いつなぎが主流のようだが、白い特攻服を着て現れるものもある。

 埼玉のある峠では首なしライダーのほかに「骸骨のライダー」も現れるという。奈良には「光速ライダー」と言うのもいるらしい。追い抜かれるとペナルティが加えられるタイプの話のようだ。

 ヨーロッパ(ドイツ)にも似たような話があるが、そこでは首なしライダーは幽霊などではなく、トラックの荷台からはみ出した鉄板に気づかずに突っ込んでしまったり、何らかの事故で首が切断されてしまったライダーとそのバイクが惰性で走り続けているものだ、という話もある。コラム
 





 死人の車

1、ある女性がポルシェを通常の一割程度の破格の安さで購入した。そんなに安く売られていた理由は、車の中に死体を入れたまま一週間も放置されていたからだという。だから車の中から死臭が消えず、仕方なく安く売ることになったのだという。

2、ある車のディーラーは不払いで差し押さえを受けた車を売り払うという商売をしていた。その中の一台に赤いコルベットがあった。この車はオーナーが殺されてトランクの中にいれられていたものだった。ディーラーは、塗装をやり直し、トランクのカーペットを敷き替えて、ある男にこの車を売った。しかし、その男は一週間後、この車を返しにきた。嫌な臭いが取れないせいだという。それからこの車を買うものは誰も同じ理由で、車をディーラーに返してしまうので、ディーラーは結局この車を背負い込まなければならないことになってしまった。

3、群馬県の国道18号の沿線には中古車販売店が何件もあるが、そのうちの一軒に5万円のソアラが展示されている。新車なら600万円は下らない最高級の国産車が、中古とは言え異常なほどの安値で販売されているのは訳がある。この車のオーナーのなったものは必ず事故を起こし、首が取れてしまうのだそうだ。実は、この車の最初の持ち主は暴走族で、箱乗りをしながら警察から逃げていた時に、頭を看板にぶつけて首と胴体が切断されてしまったのだ。だから、新しいオーナーも呪いで同じ目に合わされてしまうのである。そういうことの繰り返しでとうとう5万円という値段がつけられるようになったのである。

 この話のあらすじ部分は二つともアメリカの都市伝説として紹介されていた話を引用。しかし、ほぼ同じような話は日本にもあるようだ。日本の場合、売りに出される車種は国産車としては最高級の部類に入る「ソアラ」が多く、3万とか5万の、中古とは言え格安の値段で売りに出されている。

 日本の場合では車に限らず、アパートなど、部屋の賃貸にかかわる話でも多く見られる。国内の住宅事情を反映しているようである。例えば「家賃の妙に安い部屋は前入居者が自殺したためだ」とか、「部屋のどこかに不気味な染みがあり、その染みはいくら塗装をしなおしても浮かび上がってきてしまう」など。
 





 道端の幽霊

1、ある人が田舎道を車で走っていると若い女の子が一人、ヒッチハイクをしていた。その人は女の子を拾ってあげることにした。するとその女の子は後ろのシートに座り込んだ。彼女が言うにはヒッチハイクをしていた場所から少し言ったところに住んでいるのだという。後は黙って外を見ているだけだった。しばらくして家が見えてきたので、「ついたよ」と言って振り返ると、その女の子は消えてしまっていた。その人は動転して事の顛末をその家の人に話したら、その家には消えてしまった女の子とそっくりの娘がいたという。しかし、その子は数年前に行方不明になっていた。その通りでヒッチハイクをしているのを目撃されたのを最後に。もし、生きていればちょうどその日が誕生日にあたっていたのだという。

2、タクシーの運転手が山を隔てた隣町へ客を送っていったところ帰りがすっかり遅くなってしまった。真っ暗な山道で、神経をすり減らしながら運転しているところへ、さらに悪いことに雨が降り出してきた。
それでも無事に山腹にあるトンネルの手前まで走ってきたときだった。かなり激しい雨が降っているのに、女性が一人、傘もささずに立ったまま、その運転手のタクシーを呼び止めようとした。運転手は薄気味悪いものを感じ、一度は女性の前を素通りしたが、雨の中でびしょぬれになっている女性を持て少し気の毒になり、後戻りして女性を乗せることにした。それでもやはり少し気味が悪かったので、後部座席のドアを開け、女性が車に乗り込んだのを一瞥したきり、まともに見ることをせずに行き先を聞いた。女性は雨にぬれて凍えていたのか小声で運転手がこれから戻ろうとしている町の名を告げた。
それからはお互い一言も言葉を交わさず、特に運転手のほうは腫れ物に触るように、意図的に女性の方を向かないようにしていた。しかし、ようやく市街地に入り少し落ち着いたので、「で、何処まで行けばいいんですか」といいながらルームミラーで後部座席を見ると、そこに女性の姿は無かった。ただ、消えた女性が座っていたであろう場所だけがぐっしょりとぬれていた。

 1の話は前出の死人の車と同じようにアメリカの都市伝説。

 2は都市伝説のなかでも、怪談としてよく知られている話なのではないかと思う。ここでは主人公はタクシーの運転手となっているが、それ以外の一般人の場合もある。また話の中にトンネルが登場しているが、場合によってはこのトンネルは幽霊トンネルとして地元では有名な心霊スポットとされていることもある。タクシーの運転手はすでにそのことを知っている場合もあるし、「事件」後にそのことを知る場合もある。そして女性の行き先が病院だったり、また具体的な住所を指定してきたのでその場所へ向かってみると墓地だった、という場合もある。

 話の結末部分で、主人公は女性が後部座席にいないことに気づくが、実は助手席に据わっていた、眠りこけて座席から転げ落ちていた、などとというオチがつくこともある。

 あまり確実な情報ではないが、「ブルゴーニュの森」というタイトルでほぼ同じ話を見た記憶がある。話の内容はほぼ同じで、「山道」や「トンネル」という部分が「鬱蒼としたブルゴーニュの暗い森」となっているものである。「ヒッチハイクする幽霊」の話は太平洋戦争以前の時期、アメリカに限らず、すでに韓国でも語られていたという。それこそ世界中に類話が存在する都市伝説だろう。

 車とヒッチハイクが登場するので比較的歴史の新しい話のようにも思えるが、実は自動車以前は、自転車や馬、馬車、はては駕籠までも「ヒッチハイク」する幽霊の話が残っている。乗り物が変わっただけで内容はまったく同じといってよい。
 





 !

  道路標識にある「!」は、その他の危険の意味だが、その他の危険の中には幽霊・霊現象も含まれる。


■参考1(情報提供:tara13さん)

”!”の標識の話がありましたが,大学の頃,同じ噂を聞いて
注意して標識を見ることにしていました。
"!"の標識のあった場所ですが,
@原付の巻き込み事故の多い交差点に多数
A交通量の多い道路に作られている歩道橋の脇
など,確かに含みを持たせるために"!"を使っていることが多いようです。
ある時,車で走っていると,"!"の標識を見つけました。
その道はまっすぐで見通しも良く,脇は畑で何に気をつければいいのか
わかりません。そこでその町出身の同級生に聞いたところ
同級生もわかりませんでした。ただその同級生の母親が,
幽霊が出るという話を教えてくれました。
それ以来,"!"の標識があると背筋が寒くなります。

※tara13さん、情報提供ありがとうございました。


■参考2(情報提供:ultraCSさん)

「!」標識(その他の警戒標識といいます)は、原則として、その下に注意すべき事柄が併記されており(「波浪注意」等)、それがない場合は、設置後、破損したのだと思います。

で、ここからが本編

近所の鬱蒼とした坂の上下にもあるのですが、そこは「倒木注意」となっています。確かに台風の後などには倒木がありますが、でも、こういう坂って他にもありそうでしょ。この「倒木注意」の坂、竹藪と雑木林に囲まれており、昼でもかなり暗く、坂の中間当たりにかなり古びた石塔があります(怪しいでしょ)。
以前、実家の犬を預かったとき、この道を散歩しようとしたら、この石塔の手前で止まってしまい、どうにも進もうとしなかったことがあります。この犬はそれまで一度もこういう行動をしたことはありません。

また、最近、地主が売ったらしく、この坂で宅地の造成が始まったのですが、最初、石塔を重機で倒してしまったのが、暫くして、立派な祠付きで再建されました。何かあったのでしょうかね。

で、ちょっと地域で取材してみました。クリーニング屋でこの話をすると、地内に何カ所かこういった石塔婆のようなものがあり、それぞれに何かいわくがあるそうで、古くからの地元の人は近づかないようにしているそうです。
その後、町会長に聞いたら、落ち武者狩り(鎌倉末期にあったらしい)か、行き倒れの供養塔だそうです。

尤も、私自身は霊感がマイナス、いろいろなところで懐疑派として発言しており、まったく恐怖は感じないんですがね。そのうち、写真を撮ってみます(標識サイトにも送りたいし)。


※ultraCSさん、情報提供ありがとうございました。

 標識を作った人(あるいは設置する人)が本当に幽霊に注意という意図をもって、標識を設置しているかどうかは定かではないのだが、原因不明の事故が多発する地点では、ドライバーに注意を喚起しなければならないのに適当な標識が無いので、含みのある「!(その他の危険)」という標識を使っているという話を聞いたことがある。

 すでにultraCSさんが指摘されているように、!標識の下の方には「○○注意」というような内容を併記するのが通常の運用とされているようだ。私がよく見かけるのは「散水注意」であるが、あまり一般的でない危険に対する危険に対する注意喚起に対応していくため運用に汎用性を持たせたことが噂の温床になったか。
 





 喋る生首

  あるカップルが深夜の道をバイクで走っていた。真夜中で他に走っている車も無かったので、運転していた男はかなりスピードを出していた。自分のドライビングテクニックをバックシートの彼女に見せ付けるために、曲がり角もかなりのスピードで曲がっていたのだが、ある角を曲がるとその先に、事故か何かでへし折られた道路標識が立っていた。慌てて姿勢を低くして標識を避けるとともに、彼女に向かって「危ない!」と叫んで注意を促した。
 しばらく走って少し大きな交差点で赤信号になり、いったん止まることになったので、後ろの彼女方を振り向くと、彼女の首が無かった。
 激しいショックを受け、動揺したが、とにかく彼女の首を捜さなければと思って今きた道を引き返していくと、例の道路標識の場所に彼女の首が落ちていた。慌てて駆け寄って顔を覗き込むと、その首が「どうして置いていくの?」と言った。

 「首なし」と「バイク」に関する別の話。列車に飛び込んで轢断(?)された生首も同じように言葉を話すと言われている。
 





 道案内する同乗者

  ある男性が夜の街で知り合った女性と、深夜のドライブに出かけた。夜景の見える場所に行こうと思い、郊外の山道をしばらく走っているうちに、不覚にも道に迷ってしまった。と、そのとき不意に助手席の女性が道案内をはじめてくれた。ありがたく思う反面、恥ずかしいやら情けないやらで男性は複雑な気持ちだったが、意地を張っても仕方ないので女性の案内どおりに車を走らすことにした。しばらくは何事もなく走っていたが、ふと、女性の言うとおりに走っていくと、車もろともその崖下に転落してしまうことに気づき、急いで車をとめた。するとその女性が言った。
「死ねばよかったのに。」

 上の女性の正体や素性は不明。必ずしも幽霊などではないようである。かなり不適切な表現のような気がするのだが、ある種の天声人語か。

 他の話では、カップルのうちの助手席で寝ていたはずの彼女が道案内をはじめ、何かの拍子にブレーキを踏むと男の声で「死ねばよかったのに」とか「畜生!」とか言うパターンもある。これはかなり霊現象っぽくて、怪談話の色合いが濃くなったパターンだが、そのものズバリの幽霊が出る場合がある。その場合、後部座席などにいるはずのない人物(すなわち幽霊)が座っているのに気づき、慌ててブレーキを踏むと、車が崖から転落する直前の状態で、あの幽霊が教えてくれたんだ、と胸をなでおろしていると、再び幽霊が現れ、「死ねばよかったのに」と言うものである。
 





 黄色い車

  1人で道を歩いていると、三人連れの女性が乗った黄色い車が自分の脇にとまることがある。彼女たちはしきりに同乗を勧めてくるが、うっかり車に乗ると死んでしまう。また、「明日にします」と答えても、次の日に死んでしまう。

 車に関する怪談。このテの話につきものの助かる方法と言うのがはっきりしていない。ただひたすら無視するのが良いらしい。
 





 黄色い救急車

  普通、救急車と言うと白いものだが、ごくまれに黄色い救急車がある。この黄色い救急車は精神病院の救急車で、精神を病んだ人たちを半ば強制的に収容するのだと言う。


■参考(情報提供:nmaedaさん)

精神科の入院にはいくつか種類があって、そのうち措置入院というものだと、市町村長が患者を強制的に入院させることができます。(もちろん、実際は医師の判断)
これは自傷・他傷の恐れがある場合に限られるわけですが、たとえそのような患者さんであっても、多くの場合は救急車は必要ありません。家族が自家用車で連れてくることも多いですし、もし、警察に保護されていれば当然パトカーで連れてこられます。また、街中でアル中や分裂症(あぁ、統合失調症か)の患者が手が付けられないほど暴れていたら、まわりの人は救急車じゃなく、パトカーを呼びますから、通常の救急車さえ登場しません。

分裂病の場合、10〜20代で発症することが多いわけですが、その場合、急性の分裂病として突然発症することもあります。しかし、授業中に突然言葉ともつかないようなことをわめいて痙攣したりした場合、教職員は119番で通常の救急車を呼ぶでしょう。もちろん、教職員や消防署の職員が精神科領域の患者か否か、正確に判断できるわけはありません。ですから、精神科の患者であっても、まずは地域の総合病院に移送され、そこで診断されることになります。

また、ほとんどの精神病院、特に日本の精神病院は事実上、慢性疾患の患者のための長期療養型の施設で、救急外来は受け付けないところが多いのです。正式に精神科の救急外来を受け付けている病院は、各都道府県に1件以上ある都道府県立精神病院と一部の大学病院だけでしょう。

それに、病院間の移送時も通常は患者の病状が落ち着いている状態でおこないますから(落ち着いていなければ、抗痙攣剤なり、抗精神病剤なり、抗欝剤を注射すればいいだけ)、通常の救急車や自家用車で充分です。(精神病院からの移送時は、ほとんどすべての精神病院が救急車を持っていないので自家用車を使うことも多い)

このような理由で、措置入院専用の救急車の存在は考えにくいと思いますが、いかがでしょうか。

しかし、かりに措置入院専用の救急車というものが一部地域の一時期に存在したとして、どんな設備が装備されているのでしょうか。拘束帯などは通常の救急車でもあるでしょうし、病院間の移送時でなければ医師も搭乗しないわけで医療器具もかなり限定されますし。


※nmaedaさん、情報提供ありがとうございました。

 友人から聞いた話で、かなり古い話なのだろう。真偽に関しては上記nmaedaさんによる情報から自明なのではないか。

 なお、黄色い救急車ではなく緑の救急車の話が・・・・・・という話も存在するようである。コラム
 





 腕が・・・

  車の運転中に、窓をあけて腕を外に出しながら走っていた人が、対向車とのすれ違いざまに、腕を対向車にとられてしまい、結局切断してしまった。


■参考1(情報提供:父の趣味は孤独さん)

 さて、道路ですれ違いざまに腕を飛ばされてしまった人の話ですが、数年前テレビのニュースで見たことがあります。特集などではなく、普通の「今日のニュース」みたいなヤツで見ました。それもたぶん夕方のニュースだった気がします(内藤よーこさんが司会だった気がします)。しかもそんな昔じゃないです。たぶんどんなに前でも6〜7年以内です。
 そのニュースでは、すれ違いざまの大型車に手首から先を飛ばされてしまった男性があわてて近くの病院に飛び込んだという内容でした。しかも飛ばされた腕は、後ろの親切なドライバーが男性の車を追いかけてきて迅速に病院に届けてきてくれたので、男性は無事に腕を失わずにすんだというニュースでした。
 木村太郎がそこで教訓めいた節を語ってた姿もかすかに記憶があります。

※父の趣味は孤独さん、情報提供ありがとうございました。


■参考2(情報提供:Jessicaさん)

『腕が・・・』のお話を読ませてもらったとき、こんな事件があったことを思い出しました。この話は聞いた話なのですが、実話だそうです。かなり昔なのですが、ある人が窓を開けて腕をちょうど窓の位置に置いてたみたいで、たまたま対向車がきたときにすこし”熱いな”と感じたそうなのですが、そのまま走行し続けたそうです。そしてすこしたってから腕を動かしたらなんと、肘から下が無かったそうです・・・しかもその人の場合は残念なことに気づくのが遅かったため腕が見つからなかったそうです。

※Jessicaさん、情報提供ありがとうございました。


■参考3(情報提供:ultraCSさん)

私がこの話を聞いたのは中学の的ですから、30年以上前です。

技術家庭の教師(こいつがとんでもない奴で授業がほとんど雑談なので生徒には大人気)から聞きました。
「新聞見たろう」という形で始まり、その記事は「高速道路で腕の肘から先が発見され、大騒ぎになったが、その持ち主は事故で失ったのを気づいておらず、料金所で発見された」というもので、「腕が」の事件の少し先の話になります。Jessicaさんの話よりディティールが膨らんでいますが、同じ話だと思います。
彼はこの話に続いて、ある学校で起きた話として、校務員(当時は、今は差別的とされる用語でした)が丸鋸で板を切断中よそ見をしていたため、指二本失うまで気づかなかったという話もしました。

実話だったんでしょうかねぇ、当時、遡って新聞記事を確認しておけば良かったと思いますが、遊び盛りでしたからね、残念です。
ちなみにこの技術教師、話を作るのは得意でした(^^;

※ultraCSさん、情報提供ありがとうございました。

 私自身がこの話を、テレビ番組のコメンテーターや新聞の投書欄で見聞きしたことがあり、事実だと思っていた。しかし、知人からこれも単なるうわさや都市伝説の類なのではないか、と指摘され、あらためて考えてみると確かに不自然に感じる点がある。要点は以下の通り。
・腕を巻き込まれるほど対向車に接近すると、腕が切断される以前に車体にダメージがあるのではないか。
・同じように窓から腕を出して運転する人が多いことを考えると、この事故をきちんとニュースで報道することの社会的意義は大きいはずだが、実際にちゃんとしたニュースでこういう話を聞いたことがない。

 その後、寄せられた情報が上の物。対向車とすれ違いざまに腕を失った人の話は多そうである。一度は事実をもとにした話かとも考えたが、必ずしも同一の物とは思えない似たような話が多く上がってくる点はやや不審である。類似事故が多いのか、それともやはり都市伝説であるため反復的に話が流布するのか判断は保留としておきたい。
 





 黒猫

  ある大学生のカップルが夜のドライブに出かけたときに、誤って黒猫をはねてしまった。気の毒に思ったが、時間も遅かったので道路の脇に死体を置いて、それ以上車に轢かれないようにしてその現場を後にした。
 しかし、運転していた男のほうが何気なくバックミラーを覗き込むと、親猫が子猫を口にくわえて追いかけてきているのが見えた。怖くなってスピードをあげたが、少しも引き離せない。ついに追いつかれる、と思ったそのとき二人の目に飛び込んできたのはクロネコヤマトのトラックだった。

 怪談風の雰囲気を装って最後は笑いに持っていくパターン。UFOの話と称して焼きそばを語る感覚と大差はあるまい。前半の緊迫したムードと、ラストの下らなさに落差があればある程よい。
 





 引きずられた死体

  ある男子学生が、18歳になるとすぐに免許を取り、親に頼みこんで車を買ってもらった。
その人はまじめな人だったらしく、制限速度違反をすることさえなかったが、あるときサークルの集まりで酒を飲み、そのまま車で帰ってしまった。酔った勢いもあり、強気でスピードをあげて運転していたが、急に何かを引いたような衝撃と大きな音がした。しかし、人をはねた様子が無かったので、特に気にせずそのまま家に帰った。
 学生の帰宅後しばらくして、家に警察官がやってきた。そして
「家の前の車は誰のものですか?」
 とたずねた。学生の母親はその車が息子のものであることを告げたが、すると今度は
「息子さんを出してください。」
 学生が警察官といっしょに車庫に行くと、警察官は車の下を指差した。その人が車の下を覗き込むと、体が半分無くなった人の死体があった。その学生は、人をはねたのに気づかず、被害者をずっと引きずっていたのだった。警官は後に残った血の後を辿ってきたのだと言う。
 しかし、その学生は刑務所に入ることは無かった。彼が、体が半分しか残っていない死体を見た瞬間に発狂してしまったためである。

 車がらみの話題では結構多いが、この話も外国によく似た話がある。深夜の飲酒運転で人をはねたことに気づかず、後に事故の事実を知る話。ただし、その場合「体が半分」という描写は無いようで、この部分は日本版独自の展開のようだ。
 





 歩行者専用道路標識の真実

  歩行者専用道路の標識の図案は、男性に手を引かれる女の子となっている。
 この標識の図案は政府が一般公募したもので、募集に応じて全国から標識デザインの原案となる写真やイラストが集まってきた。そうして採用されたのがおなじみのあのデザインだったのだが、これは関東に住むあるカメラマンが撮影した写真だった。
 彼は標識デザインに応募するために適当なモチーフを探している時に、父親に手を引かれる女の子の姿を見かけ、その光景を写真に収めたのだった。しかし、彼は後に子の写真に隠された重大な秘密を知ることになる。
 デザインが採用されてからしばらくたった頃、彼はテレビで誘拐事件のニュースを見た。その時映し出された犯人の顔に彼は見覚えがあったのだが、その顔というのが、娘の手を引いている父親に見えた、あの男性の顔だったのだ。

 ここで問題になっている歩行者専用道路標識のデザインだが、男性に手を引かれる女の子は、上半身を男性のほうから遠ざけるような姿勢をとっており、確かに連れられていくのを嫌がっているようにも見える。そこから生まれた話なのだろうか。

 上の話ではカメラマンが関東在住となっているが、実際のところこのカメラマンの住所は全国いたるところに設定されているようである。

 この写真が、埼玉の連続幼女誘拐殺人事件の現場を撮影したものだというバージョンもあるようだが、もちろん歩行者専用道路の標識のあのデザインは、もっと歴史の古いもので、このパターンの話に関しては、完全に破綻してしまっていると言ってよい。

 なお、かつてドイツの大統領がドイツ国内で使用されていた歩行者専用道路の標識の図案を、「男に誘拐される女の子に見え、誘拐を誘発する恐れがある」と問題視した事があるらしい。件の標識は多くの国で同じ図案のものが用いられている。
 





 フルフェイスヘルの恐怖

1、
 とあるライダーがツーリング中に事故を起こし、転倒した。
 転倒の衝撃で、かぶっていたフルフェイスのヘルメットの向きが前後逆になってしまったが、かなりのダメージを受け、立つことも声をあげることも出来なかったので、とりあえず誰かが助けにきてくれるのを待つことにした。やがて救急隊員が現場に駆けつけ、そこに横たわっている彼の姿を見つけた。
「気の毒に・・・・・・。首がねじれて反対側向いてる。」
 救急隊員はそう言って、ヘルメットの向きが正しくなるように彼の首をねじった。

2、
 数人のライダーのグループがツーリングに出かけたとき、メンバーの一人が事故を起こした。仲間が慌てて駆け寄ると、事故を起こした当人は、頭の方に手をやり、苦しそうにうめき声をあげている。
 仲間のうちの一人が、ヘルメットが苦しいのだと思ってそれを外してやると、彼の頭は空気の抜けたボールのように見る間に崩れていったという。どうやら彼の頭はフルフェイスのヘルメットの中におさまっていることで、かろうじて形を保っていたらしかった。

 1の話だが、事故現場などに急行した救急隊員は、被害者が明らかに死んでいる場合(胴体と首が離れているなど)でなければ、例え心肺停止の状態になったとしても死亡の判断をすることは出来ず、正規の医師が死亡を診断するまでは救命措置を続けるそうである。上の例では救急隊員はライダーが死んだものと判断しているが、この場合にこの判断では、粗忽者のそしりは免れ得まい。はっきり言ってしまえば実際にはありえない話であろう。そもそも転倒のショックで反対側を向いてしまうようなメットというのもかなりいかがわしいものである。

 2の話は、上の例では顔がみるみる崩れていったことになっているが、別の話ではだんだん大きく腫れあがり、病院で死亡したことになっているものもある。ショッキングさを演出したいなら前者、リアリティを追及するなら後者といったところかもしれない。いずれにしてもメットにほとんど損傷を与えず、中の頭だけがこれほど破壊される状況というのは現実的ではないだろう。そもそもここまで損傷してしまったら、頭蓋が形を保っている事にさしたる意味はないはずだ。
 





 北海道の踏切事故

 冬の北海道、とある踏み切りで女の子が電車にはねられた。
 女の子の体は電車との衝突の衝撃で、上半身と下半身が両断されてしまった。救急隊員が現場に駆けつけたとき、あまりの凄惨な光景に女の子はすでに絶命していると思ったほどだ。
 ところが、上半身だけになった女の子は、すでに虫の息であったのだが、かろうじて「助けて」と救急隊員に伝えた。しかし、もう助かる見込みはないと判断した救急隊員は、女の子の体に遺体用の青いビニールシートをかぶせた。厳寒の冬の北海道での出来事だったために、傷口が瞬間冷凍し、出血がほとんどなかったためにこのようなことがおきたのだ。



■ 参考(情報提供:蝦夷っ子さん)

はじめまして。このサイトを楽しく見させていただいてます。その中に北海道に関する事が書かれていたので実際の出身者として書かせていただきます。「想像できない北海道の寒さ」ゆえにこう言った話ができたのではないかと思います。確かに北海道は日本では特に寒い地域で、今年も旭川等で-30度を記録しています。また田舎の方では通学に歩いて1時間といった場所もあるので(下手したら遭難しないのか?)「耳たぶ」の話も現実味がありそうですが、他の人が言うようにそんなに寒いなら手で抑えずにはいられないし、耳あての義務化をしてる学校もないそうです。さらにそこまで寒いなら学校側が休学にするケースも少なくながら存在します。また踏切事故については、事実、北海道の事故による死亡件数は全国1位で踏切の死亡事故もよくニュースでみかけます。真偽はわかりませんが身体を切断された女性はいるのかもしれません。しかし、救急の友人に聞いてみると、上半身切断
された場合、内臓が外気にさらされているため急速に体温が失われていくので、冷凍保存になるまえにまず凍死するようです。とはいっても人間の生命力はあなどれませんから
いきてたのかもしれませんね。余談ですが、北海道には「北の国から」のような生活をしている人はいません。このような映像から、北海道の寒さや田舎さを連想させるような気がします。札幌などは、はっきり言ってそこらの県よりずっと都会ですよ(ミニ東京みたいな感じ)とはいえ、実際の舞台である富良野などは実際、田舎で少し前に駅前にマクドナルドができたと騒いでいたらしいです。
本州の方々は北海道はすごく寒いと思うでしょうが身体が慣れているせいかこちら側は特に気にもならず、逆にこちらが本州に行くと逆の考えになります。11月に修学旅行にいった時、あまりの暑さに驚き夏服に着替えたのを覚えてます。
ごちゃごちゃとしてしまいましたが参考になればと思います。


※蝦夷っ子さん、情報提供ありがとうございました。

 厳密には道路・車がらみの話ではないし、舞台も北海道(場合によっては札幌とか室蘭とかいうところまで細かい舞台設定がなされることもある)と限定されているが、一応この項にカテゴライズした。事故の相手が除雪車というバージョンもあるし、北海道以外の地域でもかなりよく知られた話であるため。

 この話はむしろご当地北海道よりも、それ以外のあたたかい地方で知られた話なのではないかと思う。冬の北海道の寒さがどの程度かという実感がなく、”ただ闇雲に寒い”というイメージを持っている人のほうが信じ込んでしまいそうな話である。もっとも、北海道は現実に本州の人間には想像もつかないほどの寒さに見舞われることがあるようである。札幌の知人の話では、鼻で呼吸すると鼻毛が凍りつき、鼻腔の内側の粘膜に張り付いたりするほど冷え込むこともあるらしい。なお、冬の北海道の寒さを示す具体的な数字を挙げると、旭川市では日本観測史上の公式最低気温・-41.0℃を記録したことがあるということである。
 





 男は死体、女は遺体

■情報提供:長崎奉行さん

あるところで、車が道路わきの電柱に突っ込んだ。
車に乗っていたのは二人の男女。
救急隊員が駆けつけた時、男のほうは、下半身を血だらけにして死んでいた。
女には目立った外傷はなかったが、やはり苦悶の表情を浮かべて事切れていた。
救急隊員が女の死体を動かすと、彼女は口から何やら吐き出した。
その場に居合わせた人々は、その物体が一体何なのか、最初は分からなかったが、やはてそれが血まみれになった男性のブツだと分かった。
このカップル、彼女の方が走行中の車の中で彼氏の物を口で致していたのだった。その最中、車は衝突事故を起こし、衝撃で女の方が男の物を噛み切ってしまったのである。

※長崎奉行さん、情報提供ありがとうございました。

 上の話では、発見時、女性はすでに死亡していたことになっているが、事故後も生き残るパターンが存在する。ただし、結局彼女は、周囲から向けられる好奇の視線に耐え切れずに自殺してしまうことが多いようだ。

 また、走行中の車の中で、という状況は不自然なものである。そのためか、路肩に停車していて後ろから追突され・・・・・・という話もある。

 以前、「元になった事件が週刊誌に掲載された」と言う話を付記していたが、その週刊誌の記事も、以前から存在している奇妙な噂として「事故」の話を紹介していたようだ。ちなみに「飯田市で起こった事故」と言うところまで限定されることもある。
 





 首ちょんソアラ

■情報提供:ブローカーさん

「腕が・・・」と類似の話として「首ちょんソアラ」というのがあります。
1980年代に広まった都市伝説(と思われる話)で、当時人気だったソアラでドライブ中、男性が急ブレーキをかけたら、その勢いでサンルーフから頭を出していた助手席の女性の首から上が、サンルーフのエッジ部分でちょん切られてしまった――というもの。

※ブローカーさん、情報提供ありがとうございました。

■類話(情報提供:すけっとさん)

七年ぐらい前だったと思いますちょうどサンルーフ付きのワゴン車がはやりだしたころの気がします私の実家の近所に線路下の細道があるのですがその高さと言うのがかなり低くワゴン車だとちょうどギリギリの高さになるのですが皆気をつけていました、しかし案の定ある家族の運転するワゴン車のサンルーフから子供が頭を出しているのに気づかず走り抜けてしまいその子供の首から上が飛んでしまったのです。これに関しては新聞には載っていないと思いますしかしその当時その近所から広まり町内と隣町ではかなりうわさになっていました。市内に広まるころには面白おかしく母親が発狂したなどと会談話っぽくなっていましたが近所の私は祖母などから真実だと聞いていました。
恐らく似たような事故はあると思いますしかしそれが単なる事故として正式に新聞などの資料に残る事はあまりないのではないでしょうか?当時も私は面識はないもののその人の家も知っていたのであまり外では話すなと言われていました、もしそのような事故があったとしても公にならない事情もあると思います。

※すけっとさん、情報提供ありがとうございました。


■参考(情報提供:ultraCSさん)

ソアラではありませんが、サンルーフから首を出していた子供の首が切れたという事件はありました。

多分70年代後半から80年代前半の事件だと思うのですが、母親の運転するワンボックスカーのサンルーフから首を出していた子供2人(一人は子供の友人)が、クリアランスの低い鉄道橋の下を通ったとき、ガーダーとルーフに首を挟まれて死亡したというものです。

子供二人の首はほとんど切断されていたと言うこと、母親が半狂乱で事情聴取も出来ないことなどを読んだ記憶があります(新聞と後日報の週刊誌)。

※ultraCSさん、情報提供ありがとうございました。

 もともとは「腕が・・・」(上述)に関するスレッドに寄せられた情報。「死人の車」にある5万円のソアラの話にも影響を与えていそうな話だったため、前二者から独立した話とした。

 サンルーフ事故の方は1989年に広島で発生した事故であるとのこと。当時の新聞記事には首が切断されたと言う情報は見られないが、運転していた女性がかなり動顛していた様子を見て取れる。この事故が首ちょんソアラの話の成立・流布に影響している可能性は高い。
 





 売れない理由

  沖縄では、日産車・ホーミーが売れない。なぜなら、「ホーミー」とは沖縄の言葉で女性器を意味するからだ。

 沖縄の言葉では、確かに女性器のことを宝味(ほーみー)と呼ぶようである。

 ホーミーのイメージに宝味が付きまとうのは避けられない事だとは思うが、単体で売れ行きに決定的な影響を与える要素だとは考えにくく、まともな調査もせずに有意な因果関係を見出すのも案外難しい。唯一絶対の真理であるかのごとく言うのは、やはり語弊があるだろう。

 ちなみに、この理由でホーミーには沖縄名が与えられたとも言う。詳細な事実関係は確認していない。
 





 当り屋伝説

■情報提供:うらんさん

当たり屋グループが山口・関西方面から来ていて、埼玉県内各地で被害が出ています。
ご注意ください。

<手口>
1.当たり屋が2台の車で、標的を前後にはさみ、車間をつめる。
2.当たり屋は無線などでタイミングをとり、後ろの車がクラクションを鳴らす。
3.標的がバックミラーを確認して前方から視線がそれたのを狙って同時に前の車がサイドブレーキをかけ、故意に追突させる。

<注意>
1.下記のナンバー車両と接触事故を起こした場合は、その場で示談せずに直ちに警察へ連絡すること。
2.警察が到着する前に自分の勤め先や氏名・住所・電話番号を教えたり、免許証を見せたり、絶対にしないこと。
3.ナンバーの資料を携帯すること。
4.友人・知人に至急知らせてください。
5.公・自家用を問わず、このコピーを出来るだけ多くの方に配布してください。

【要注意ナンバー】
山口 33 **−**(クラウン)
山口 33 **−**
山口 33 **−**
山口 33 **−**
山口 57 **−**(ボンゴ)
山口 57 **−**
山口 57 ・*−**(クラウン)
山口 58 **−**
山口 55 ・*−**
山口 56 ・*−**(ブルーバード)
山口 58 ?*−**(ブルーバード)
山口 55 **−**
山口 55 **−**
山口 50 **−**
山口 58 **−**(女性ドライバー)
山口 33 **−**
山口 55 **−**

大阪  33 に **−**
大阪  38   **−**
なにわ 38 ち **−**
なにわ 39 す ?*−**
水戸  33   **−**
和泉  33 ち **−**
和泉  38 ま **−**
不明  39 ち **−**
神戸  33 ち **−**
神戸  33 に *?−**
神戸  33 ふ **−**
神戸  66 ち ・*−**
不明  不明   **−**
姫路  33   **−**
姫路  33   ・*−**
姫路  33   **−**

現時点で通知がきているのは以上です。
合計84台で来ているそうです。

※このナンバー車両が走行している時は、急停車されても大丈夫な距離を保って運転しましょう。
※サイドブレーキを引いて止まるので、ブレーキランプは点灯しません。
※また、後ろの車両が異常接近したときは、十分ご注意ください。
※運悪く当たってしまった場合は、すぐに警察に通報すると共に、この資料を相手に見えるようにチェックして下さい。
逃げてゆく車両もあるそうです。

※うらんさん、情報提供ありがとうございました。

 基本的にはFAXで拡散し、コピーで増殖すると言う、紙媒体の噂である。「埼玉県内各地で被害」とあるので、投稿された時には埼玉県でこのFAXが流行っていたのだろう。現物はアスタリスク部分に生のナンバーが入っていたそうである。俗に運転マナーは西に行くほど悪くなるなどと言われているが、関西ナンバーの多さにバイアスを感じる。右画像は、管理人が別経路で入手したコピー。内容は上述したものとほぼ同じと判断して良いだろう。ただし、どうやら文書のフォーマットには複数種類が存在しているようだ。

 もしこういう怪文書が回ってきたとしても、警察に問い合わせてみれば「そういう事実は確認していない」という返答がかえってくるはずである…と思っていたのだが、最近「制服の警官がこのFAXのコピーを掲示板に貼り付けているのを見た」という話を聞いてしまった。この情報がおそらく都市伝説の類であることを考えれば、いささか頼りない。

 なお、この当り屋情報については立命館大学の佐藤達哉助教授が研究しておられる。都市伝説の文脈でこの話題が出た場合のセオリーに従い、リンクを張っておく。
■立命館大学文学部心理学科 応用社会心理学研究室

 ちなみにフランスにも定期的に流行する同じような怪文書が存在するらしい。内容は食品添加物として発ガン性物質を含む食品の一覧。もちろんと言おうか、内容は事実無根であり、日本の当り屋FAXが警察からの情報であることを匂わせることで信憑性を獲得しているのと同様に、権威ある研究者の調査結果を装ったりする。
 





 静岡と三島の間に

  ある日の上り新幹線での出来事。
 指定席の客が食堂へ出かけ、一時席をはずした。しばらくして戻ってみると、ガラガラだった車内が多くの乗客で埋め尽くされていた。そして、自席にまで見知らぬ誰かが座っていた。見ると、網棚に残しておいた手荷物もなくなっている。その人は終止、無言、無表情。というより、車内全体がその調子だった。
 異様な空気に気付いた客は、逃げるようにしてその場を離れ、車掌を探し出すと再び自席に戻ってきた。すると席は空いていて、荷物も戻っている。大勢いたはずの客もいなくなっていた。指定席の客は、恥ずかしいやら車掌に申しわけないやらだったが、車掌のほうは大して気にとめている様子ではなかった。
 その理由はすぐに知らされた。車掌の話によると、こういう事はこれが初めてではなく、しかもいつだって静岡-三島間で起こるのだそうだ。



 「世にも奇妙な…」といったところか。安易に霊や呪いの話に結び付けていないために、かえって興味をひかれる話である。
 





 悪字の産物

■情報提供:長崎奉行さん

管理人氏はよくレンタカーで旅をされてるようなので、「わ」ナンバーの車は馴染み深いと思いますが、北海道に限ってはこれが「れ」らしいです。
聞くところによると、北海道の関係当局のお役人がレンタカー用のナンバーを設定するときに、中央から送られてきた手書き書類の文字が悪字だったためにわとれの区別がつかず、「レンタカーだかられだろう」と判断してそのままなのだとか。

※長崎奉行さん、情報提供ありがとうございました。

 結論から言ってしまえば、いわゆる「ガセビア」の一種である。理由はよくわからないが、北海道のレンタカーは「れ」ナンバーを使うよう、当時の運輸省から直々のお達しがあったそうだ。詳細はこちら(003の記事を参照されたし)

 ちなみに最近では「わ」ナンバーも存在しているとのこと(北階段さん、情報提供ありがとうございました)。
 





 幸運の航空券

 1985年に発生したJAL123便の墜落事故は、日本航空機事故史上未曾有の大事故で、当時の社会に大きな衝撃を与えた。乗員乗客524人のうち520人が死亡したが、テレビは自衛隊のヘリコプターに救出される生存者の姿も映し出していた。この大惨事の中、生存者の存在は奇跡にも等しく、その事実は人々の心に強く焼き付けられた。
 時を経て事故事実の究明が進み、乗客の生死を分けたのが座席位置だったと分かってきた。そして生存者の命を救った座席位置が示された「幸運の航空券」が現存するとうわさされるようになった。

 事故直後においてさえ、「幸運の航空券」を偽造することはさほど難しいことではなくなりつつあった。同時期にはいかにもそれらしく偽装した「幸運の航空券」が相当数出回ったのだそうだ。もっとも、偽造が簡単なのだから、それらはおよそ本物だと信じるに足らない代物だろう。

 しかし、事故から20年目の2005年頃には、さる権力者が本物を持っていると言ううわさも存在していたようである。節目の年であるがゆえにそのような話が生まれたのか。もちろんこれも、特に事実だと信じるだけの根拠などない話である。
 





 卒業おめでとう

 とある山村での出来事。
 その村には高校がなかったため、一人の女子高生が、村内を通るローカル線を使って沿線の高校に通っていた。そして3年目の卒業の日、その車中でこんな車内放送が流れた。
「3年間ご利用いただきましてありがとうございました。そして卒業おめでとう。 明日からこの列車は中井侍駅を通過しますが、これからも頑張って下さい」
 その駅は普通列車しか停車しない駅で、本来のダイヤでは通勤・通学時間帯には快速列車が通過するだけだったのだけれど、女子高生のための特別のはからいとして、彼女の卒業までの3年間、快速列車が臨時停車し続けていたのだった。

 いわゆる秘境駅にまつわる伝説。もともとは鉄道マニアの間で語り継がれるうわさ話だったのだが、「ちょっといい話」風の味付けが効いたのか、ネットを通じてじわじわと認知度を上げていったネットロアの一種である。コピペで拡散したため、舞台となるのは上にもあるとおり、中井侍駅でほぼ固定されている。

 中井侍駅は、JR飯田線の駅である。秘境駅の集中する区間として、マニアの間で名高い長野・静岡県境付近に位置するが、極端に人里を離れているわけではなく、車でのアクセスも可能な点などから、同種の秘境駅の中では比較的秘境度数が低い方だとされる。そういう背景が、マニアの間で語り継がれる説話に過ぎなかった初期の段階において、「列車通学の女子高生」の存在に信憑性を与えたのだろうか。